【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、重厚なトライアングル ワイヤー(竜骨型)をベースに、深いライン模様を刻むスタンプワークとファイルワークのみ構成され、洗練された完成度を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。
ミニマムなデザインにより、クリーンでシンプルな作品ながら、ナバホジュエリーらしい武骨さとエスニシティな魅力を有するブレスレットとなっています。
大変シンプルなシルバーワークによって構成されている為、その制作時期の特定が困難な作品ですが、1950年代~1980年代頃に制作された作品と推測されます。
おそらく、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なトライアングルワイヤーをベースとした作品。
縦方向に施された5本の刻みがバンドを分割し、その中にそれぞれバイアス方向のライン模様が施されています。
バイアス方向に刻まれたライン模様により、構築的なデザイン・造形にさらなる洗練度を与えており、伝統的な造形と技術で作り上げながら、他に類を見ないオリジナリティと現代的なセンスを持った作品となっています。
また、本作のようにトライアングルワイヤーをベースに、ライン模様を刻み込むことで構築的でモダンな印象を生む造形スタイルは、1960年代後半以降にはナバホの作家によって多く制作されました。
それらの製作な発祥は不明となっていますが、おそらくナバホの巨匠【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)や、【Manuel Naranjo】マヌエル・ナランホ(1909?-2004)、サントドミンゴの巨匠【Vidal Aragon】 ビダル・アラゴン(1923-2015)らの作品による影響が考えられます。
ビンテージナバホジュエリーの素朴で武骨な雰囲気と、伝統的な造形スタイルであるトライアングルシェイプによるエッジーな表情を併せ持ち、ビンテージ作品ながらミニマムでモダンな印象のブレスレットであり、長年にわたってご愛用いただけると思われます。
また、程よい幅と馴染みの良い質感は、重ね付けにも向いたバングルですが、こちらの様な太さのトライアングルワイヤーは単独でもしっかりとした存在感を放ちます。
その削ぎ落とされたデザインの中に、ナバホジュエリー特有の野性味と、構築的で無機質な印象が与えられており、相反するイメージを内包する二面性も魅力的なバングル。多くのスタイルにフィットしながら、変幻自在な表情を見せる作品です。
本作のようなビンテージのトライアングルバングルは、古いナバホジュエリーの中でも最も人気の高い造形スタイルの一つであり、コレクタブルなキラーピースとなっています。
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コンディションは、シルバーのクスミや細かなキズ、ハンドメイドによる造形特有の制作上のムラ等は見られますが、ダメージやリペア跡はなく良好です。