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JRZ027422

【Mike Simplicio】Zuni Turquoise & Leaf Applique Ring c.1955~

【Mike Simplicio】Zuni Turquoise & Leaf Applique Ring c.1955~
58,300 円(税込)
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【Mike Simplicio】Zuni Turquoise & Leaf Applique Ring  c.1955~
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/CyyE9bXP4vt
【ZUNI】ズ二の偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)を父親に持つ名工【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオ(1937-1976)による作品で、同親子のオリジナリティ、そして造形美が魅力的なアンティーク/ビンテージリングです。

特徴的なリーフ(たばこの葉)モチーフのアップリケと、美しいターコイズをメインに構成されており、ボリューム感を持ちながら絶妙なデザインバランスによる高い完成度も素晴らしい作品です。


内側に刻印された『M.SIMPLICIO』のホールマーク(作者や工房のサイン)やその造形スタイル、早世であったMike Simplicioのキャリアから1950年代後半~1960年代に作られた作品と推測されます。

同作者の父親であるDan Simplicioは、インディアンシルバースミスの中でも突出したクリエイティビティを有し、独自性の強い作品を多く生み出しており、本作はそんな父親であり師であるDan Simplicioの造形スタイルやディテールだけでなく、美意識や精神も受け継いだリングとなっています。


おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、内側が細くフロントにかけて幅が広くなっている事により、ボリューム感のあるフェイスに向けて自然な流れを作っています。
また、サイド部分にスタンプワーク等の装飾が施されていないデザインもナバホジュエリーとは異なるズニ・プエブロジュエリーらしいクリーンな印象を与えます。

フェイスは発色の美しいターコイズが縦方向に2つ並べてマウントされており、作者自身によってカットされたと推定される、あえて凹凸を残した味わい深いターコイズとなっています。
さらに、その石を留めるベゼル(覆輪)は、ズ二・プエブロのシルバースミスが好む柔らかな曲線で構成されたノッチドベゼル(刻みを持つ覆輪)となっており、本作の持つ有機的でゴシックな雰囲気を強調しているようです。


そして、フェイス中央に配されたリーフ(フェザーと紹介される事もある)のアップリケが本作の最大の特徴であり、作者のアイデンティティを宿すディテールとなっています。
その立体的なリーフには細かくスタンプワークが施され、ターコイズの美しさを引き立てながらも作品の要となっており、優美で柔らかな印象とインディアンジュエリーらしい野性的な表情、という相反する二つの要素を同時に与える造形となっています。


マウントされたターコイズについては、明確な鉱山は不明ですが北米産のターコイズと思われ、Mike Simplicio自身がカットした石と推定されます。
鮮やかな水色にブラウン等のマトリックスが入り、自然の石である事を強く印象付けるカットが特徴的です。またそれは、有機的な造形を重視するMike Simplicioらしいカットであり、ジュエリーに独特な世界観を与えています。



【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオは1937年生まれで、前述の通りインディアンジュエリーに多大な功績を残したDan Simplicioを父親に持つ作家です。
1950年代からシルバースミスとして活動を開始していたことが紹介されていますが、かなり若い時期からジュエリー制作に携わっていた事が想像され、やはり師でもある父親から多くを学び、強い影響を感じさせる作品が遺されています。

結婚後には、妻である【Sarah Simplicio】サラ・シンプリシオと共同でジュエリー制作をしており、ホールマークも『M.S.SIMPLICIO』という共作を表す刻印へ変更されています。

本作の様なキャリア初期の作品は父親の作品との判別が難しく、ツールや技術、造形スタイル等の全てを受け継いだ作品が多く見られます。
キャリア後半では、ズニジュエリーを代表する高度なインレイ技術を用いた作品を多く制作しました。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、その創造性豊かな作品の数々はインディアンジュエリー史におけるパイオニアとして、確かな軌跡を残した人物です。
その一例として、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られており、他にも多くの新しいスタイルや技術を生み出した人物です。

また、1930年代後半から台頭した量産型のメーカーによる安価な「ズニスタイルジュエリー」に対抗し、ハンドメイドの特性と味わいを活かした有機的でアドリブ的な要素を含んだ作品を多く残したました。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等、同じズニの巨匠と呼ばれる作家達との共作品も残されています。

1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
本作の作者であり息子のMike Simplicioの証言によれば、第二次世界大戦中にはフランス・ドイツ・イタリアに従軍し、そのヨーロッパ滞在中に目にした彫刻や美術品などの影響を受け、帰国後にインディアンジュエリーとしては新しかった植物モチーフや蛇等のモチーフを用いた、複雑で有機的な造形・デザインを生み出したとされています。

当時、それらは非常に独創的であり、現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~1950年代に彼が生み出した造形や技術、価値観に至るまで後進に強い影響を与え、現代ズニジュエリーに対する功績は計り知れません。
ホールマークの刻まれた作品が非常に少ない為に、本邦ではそれほど知名度の高い作者ではありませんが、本国におけるインディアンジュエリートレーダーは非常に高く評価している作家です。

1975年に行われたC. G. Wallaceコレクションのオークションでは同作者の作品が50点以上が出品され、C. G. Wallaceが大変多くの作品を個人コレクションしていた事からもその評価が伺い知れます。

また、甥には【Juan Calavaza】ファン・カラバザがおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】エフィー・カラバザもDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。特に石の上に蛇が被さるデザインは、Effie Calavazaの代表作であり、彼女の子供や孫たちに受け継がれていますが、そのデザインのオリジンは叔父であるDan Simplicioの作品であり、それを受け継ぎ発展させた作品が今日のEffie Calavazaの知名度を作り上げています。



本作はMike Simplicioの作品の中でも、父親Dan Simplicioの影響を強く感じさせ、『ズニジュエリー』の枠に収まらない同親子の独自性や美意識が体感できる作品です。

華やかなボリューム感を持ったフェイスや、味わい深いターコイズとそれを際立たせるシルバーワークには、作者の根底にあるアニミズムの思想や自然に対する畏敬の念を感じさせるインディアンジュエリー独特の美意識が感じられます。

優美で流麗な造形美と、ワイルドでアーシーなラフカットターコイズにより、唯一無二の魅力を持つリングとなっており、ナチュラルな手仕事の温もりを有している為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、長年に渡ってご愛用頂けると思われます。


あまり多くの作品を遺していない【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオのホールマークが入り、作者とその背景が確認できる貴重な作品であり、史料価値も高く評価されるコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも良好です。シルバーには多少のクスミやキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラ等が確認できますが特にダメージは有りません。

シャンクのサイド部分にサイズ直しの跡のように見えるキズがありますが、これはサイズ直しのロウ付け跡ではなく、小さいサイズにフィットさせるアジャスター金具を使用していた跡です。

また、ターコイズも長い時間の経過を感じさせないコンディションを保っています。
マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ凹凸であり、クラックなどのダメージではありません。
【ZUNI】ズ二の偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)を父親に持つ名工【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオ(1937-1976)による作品で、同親子のオリジナリティ、そして造形美が魅力的なアンティーク/ビンテージリングです。

特徴的なリーフ(たばこの葉)モチーフのアップリケと、美しいターコイズをメインに構成されており、ボリューム感を持ちながら絶妙なデザインバランスによる高い完成度も素晴らしい作品です。


内側に刻印された『M.SIMPLICIO』のホールマーク(作者や工房のサイン)やその造形スタイル、早世であったMike Simplicioのキャリアから1950年代後半~1960年代に作られた作品と推測されます。

同作者の父親であるDan Simplicioは、インディアンシルバースミスの中でも突出したクリエイティビティを有し、独自性の強い作品を多く生み出しており、本作はそんな父親であり師であるDan Simplicioの造形スタイルやディテールだけでなく、美意識や精神も受け継いだリングとなっています。


おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、内側が細くフロントにかけて幅が広くなっている事により、ボリューム感のあるフェイスに向けて自然な流れを作っています。
また、サイド部分にスタンプワーク等の装飾が施されていないデザインもナバホジュエリーとは異なるズニ・プエブロジュエリーらしいクリーンな印象を与えます。

フェイスは発色の美しいターコイズが縦方向に2つ並べてマウントされており、作者自身によってカットされたと推定される、あえて凹凸を残した味わい深いターコイズとなっています。
さらに、その石を留めるベゼル(覆輪)は、ズ二・プエブロのシルバースミスが好む柔らかな曲線で構成されたノッチドベゼル(刻みを持つ覆輪)となっており、本作の持つ有機的でゴシックな雰囲気を強調しているようです。


そして、フェイス中央に配されたリーフ(フェザーと紹介される事もある)のアップリケが本作の最大の特徴であり、作者のアイデンティティを宿すディテールとなっています。
その立体的なリーフには細かくスタンプワークが施され、ターコイズの美しさを引き立てながらも作品の要となっており、優美で柔らかな印象とインディアンジュエリーらしい野性的な表情、という相反する二つの要素を同時に与える造形となっています。


マウントされたターコイズについては、明確な鉱山は不明ですが北米産のターコイズと思われ、Mike Simplicio自身がカットした石と推定されます。
鮮やかな水色にブラウン等のマトリックスが入り、自然の石である事を強く印象付けるカットが特徴的です。またそれは、有機的な造形を重視するMike Simplicioらしいカットであり、ジュエリーに独特な世界観を与えています。



【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオは1937年生まれで、前述の通りインディアンジュエリーに多大な功績を残したDan Simplicioを父親に持つ作家です。
1950年代からシルバースミスとして活動を開始していたことが紹介されていますが、かなり若い時期からジュエリー制作に携わっていた事が想像され、やはり師でもある父親から多くを学び、強い影響を感じさせる作品が遺されています。

結婚後には、妻である【Sarah Simplicio】サラ・シンプリシオと共同でジュエリー制作をしており、ホールマークも『M.S.SIMPLICIO』という共作を表す刻印へ変更されています。

本作の様なキャリア初期の作品は父親の作品との判別が難しく、ツールや技術、造形スタイル等の全てを受け継いだ作品が多く見られます。
キャリア後半では、ズニジュエリーを代表する高度なインレイ技術を用いた作品を多く制作しました。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、その創造性豊かな作品の数々はインディアンジュエリー史におけるパイオニアとして、確かな軌跡を残した人物です。
その一例として、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られており、他にも多くの新しいスタイルや技術を生み出した人物です。

また、1930年代後半から台頭した量産型のメーカーによる安価な「ズニスタイルジュエリー」に対抗し、ハンドメイドの特性と味わいを活かした有機的でアドリブ的な要素を含んだ作品を多く残したました。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等、同じズニの巨匠と呼ばれる作家達との共作品も残されています。

1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
本作の作者であり息子のMike Simplicioの証言によれば、第二次世界大戦中にはフランス・ドイツ・イタリアに従軍し、そのヨーロッパ滞在中に目にした彫刻や美術品などの影響を受け、帰国後にインディアンジュエリーとしては新しかった植物モチーフや蛇等のモチーフを用いた、複雑で有機的な造形・デザインを生み出したとされています。

当時、それらは非常に独創的であり、現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~1950年代に彼が生み出した造形や技術、価値観に至るまで後進に強い影響を与え、現代ズニジュエリーに対する功績は計り知れません。
ホールマークの刻まれた作品が非常に少ない為に、本邦ではそれほど知名度の高い作者ではありませんが、本国におけるインディアンジュエリートレーダーは非常に高く評価している作家です。

1975年に行われたC. G. Wallaceコレクションのオークションでは同作者の作品が50点以上が出品され、C. G. Wallaceが大変多くの作品を個人コレクションしていた事からもその評価が伺い知れます。

また、甥には【Juan Calavaza】ファン・カラバザがおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】エフィー・カラバザもDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。特に石の上に蛇が被さるデザインは、Effie Calavazaの代表作であり、彼女の子供や孫たちに受け継がれていますが、そのデザインのオリジンは叔父であるDan Simplicioの作品であり、それを受け継ぎ発展させた作品が今日のEffie Calavazaの知名度を作り上げています。



本作はMike Simplicioの作品の中でも、父親Dan Simplicioの影響を強く感じさせ、『ズニジュエリー』の枠に収まらない同親子の独自性や美意識が体感できる作品です。

華やかなボリューム感を持ったフェイスや、味わい深いターコイズとそれを際立たせるシルバーワークには、作者の根底にあるアニミズムの思想や自然に対する畏敬の念を感じさせるインディアンジュエリー独特の美意識が感じられます。

優美で流麗な造形美と、ワイルドでアーシーなラフカットターコイズにより、唯一無二の魅力を持つリングとなっており、ナチュラルな手仕事の温もりを有している為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、長年に渡ってご愛用頂けると思われます。


あまり多くの作品を遺していない【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオのホールマークが入り、作者とその背景が確認できる貴重な作品であり、史料価値も高く評価されるコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも良好です。シルバーには多少のクスミやキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラ等が確認できますが特にダメージは有りません。

シャンクのサイド部分にサイズ直しの跡のように見えるキズがありますが、これはサイズ直しのロウ付け跡ではなく、小さいサイズにフィットさせるアジャスター金具を使用していた跡です。

また、ターコイズも長い時間の経過を感じさせないコンディションを保っています。
マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ凹凸であり、クラックなどのダメージではありません。
Size

日本規格 約 14~14.5号   円周 約 54.8㎜   us 7.5
正面幅 約 28.9㎜

Material

Silver, Turquoise