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JRO018839

【Jimmy Herald】SplitShank Silver Ring w/Gem Turquoise c.1970

【Jimmy Herald】SplitShank Silver Ring w/Gem Turquoise c.1970
154,000 円(税込)
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/DFkYcnEzk7h/
【NAVAJO】ナバホの名工【Jimmy Herald】ジミー・ヘラルド(1914-1989)の作品。非常に深遠で美しい色相と発色を湛えるターコイズをメインとしたビンテージリングです。

同作者らしく手の込んだベゼル(石を留める覆輪)が特徴的な作品となっており、石の美しさを際立たせながらリングとしての造形美も生み出すディテールとなっています。


1970年前半代頃に制作された作品と思われ、同作者が長く所属したサンダーバードショップを離れた後に制作したピースと思われます。

『スプリットシャンク』と呼ばれる造形により、3本に割り開かれシャンクのディテール等、全ての造形がナバホジュエリーの伝統的なシルバーワークを踏襲しており、クラシックでトラディショナルな印象を持つリングとなっています。

しかしながら、Jimmy Heraldらしい造形ディテールである立体的で奥行きを与えているノッチドベゼル/トゥースベゼル(刻みを持った覆輪)が採用される事で、フラットにカットされた石の厚みが感じられ、リングとしての美しいデザインともなっています。

さらに、シャンクとフェイスの間にはシルバーボール/シルバードロップが配され、これもナバホジュエリーの伝統的なディテールとなっていますが、造形バランスを整え、さり気なくも重要な装飾となっています。


マウントされたターコイズは、正確な鉱山は不明ながら、【Fox Turquoise】フォックスターコイズや【Blue Gem Turquoise】ブルージェムターコイズ等が想起される大変美しい透明感が特徴的なターコイズです。

緑味の少ないブルーの色相も特徴的で、複雑なグラデーションやアーシーなマトリックスも魅力的な石となっています。

これほど緑味の少ないターコイズは珍しく、鉱山の特定を困難にしています。
また、スタビライズド以外のトリートメント加工を施されている可能性は排除しきれませんが、おそらく無添加ナチュラルなターコイズと考えられます。

際立った発色と深淵な透明感によって特別な美しさを湛え、本作のスペシャリティを生み出しているのがこのターコイズであり、比肩するものの無い質と特徴を備えた石となっています。



【Jimmy Herald】ジミー・ヘラルドは、1914年にニューメキシコ州ギャラップ近郊に生まれました。
シルバースミスのファミリーで育ち、幼い時期からシルバーワーク・彫金の技術を身に付けていたようです。
その後寄宿制のインディアンスクール(政府運営)で教育を受けています。

1938年に、友人をツーソンまで車で送る機会があり、当時ツーソンでジュエリーショップ/工房を運営していた偉大なイタリア人作家【Frank Patania Sr.】フランク・パタニア(1899-1964)と出会い、シルバースミスとしてのキャリアをスタートさせる事になります。
また兄である【Herbert Herald】も1940年代~1950年代にかけてツーソンのサンダーバードショップに所属し、共に働きました。

第二次世界大戦中には医療隊員としてアメリカ陸軍に従軍し、アイルランド、北アフリカ、イタリアに駐留。
1945年にツーソンに戻ったヘラルドは、サンダーバード・ショップで最も貴重な職人の一人となり、1964年にFrank Patania Sr.が亡くなった後もサンダーバードショップに残り、同店の重要な仕事を担い主力としての役割を果たしたようです。

さらに1964年には、妻であるHazel Heraldと共に、ツーソンインディアンセンターの設立を支援します。
それは、今日でも居留地から移住したネイティブ・アメリカンにとって重要な役割を果たす施設となっており、その様な社会的な貢献にも注力した人物です。

1970年代初頭には、サンダーバードショップを離れますが、その後は自宅のアトリエでジュエリーを制作しました。
そして、1989年8月18日に亡くなられています。


サンダーバードショップに所属した期間の作品については、その作者の特定が難しい事もあり、Jimmy Heraldの個性を感じ取ることが出来ませんが、独立後の作品群にはフランク・パタニアの美意識を受け継ぎながらも独自性を有する作品を残しています。
また、同時期にサンダーバードショップに所属し、年齢も近かった【Hopi】ホピの巨匠【Lewis Lomay】ルイス・ロメイ(1913-1996)とは、お互いに影響を与えていた事が創造され、類似した作品も散見されます。

やはり、シンプルでクリーンなシルバーワークを基本としながら、厚みのある地金を使用した質実剛健な仕事が特徴となっており、ハイグレードなターコイズを活かしたエレガントな作品や、それらの石を留める丁寧で美しいノッチドベゼル等に同作者のスペシャリティが感じられます。



【Frank Patania Sr.】フランク・パタニア・シニアは、1899年シチリア生まれのイタリア人で、インディアンジュエリーの世界に新しい価値観を持ち込み、多くの傑作を生み出しました。そして、多くの優秀な後進を育てた人物としても有名です。

6歳からイタリアで金細工師に弟子入りし、その技術を身に付けていきました。10歳のころに母親、兄弟とともにニューヨークに渡り、多くの移民とともに産業革命の喧騒なかで成長していきました。その後、19歳のころにニューヨークでも大手のジュエリーカンパニーでデザイナーとしての仕事に就き、そこでも多くの経験を積んだようです。
転機となったのは1924年、当時大流行していた結核に侵され、療養のために訪れたサンタフェで、インディアンのシルバーとターコイズを使った仕事を見たとき、『自分の表現方法を発見した』 そして、『二度とニューヨークに戻りたくなくなった』と語っています。

そして、わずか3年後の1927年にはサンタフェに【Thunderbird Shop】サンダーバードショップをオープンしました。
当時、シカゴ~アルバカーキ~南カリフォルニアへ続く鉄道整備に伴なって、アメリカ中西部各都市の観光産業の活況と共にフレッド・ハービー社の隆盛、インディアンアートの産業化もあり、その新しい魅力を持つ「サンダーバードショップ」のジュエリーや工芸品は大変な好評を博しました。
やはり、オープン初期からFrank Pataniaの作品はナバホ・プエブロ双方のインディアンジュエリーの影響を色濃く感じさせます。

また、多くのインディアンアーティストを育てたことでも有名です。【Julian Lovato】ジュリアン・ロバト、【Louis Lomay】ルイス・ロメイ、他にも【Mark Chee】マーク・チーなどもサンダーバードショップで石のカッターとして働いていたようです。
彼らはFrank Pataniaの技術やその美意識を受け継ぎ、『パタニア サンダーバード』スタイルとも言われる作品を残しました。

それらは、独自性とインディアンジュエリーの伝統的で素朴な強さを持ちながら、新しい価値観や実験的な造形を生み出し、品位を感じさせる作品で、それぞれに強い個性を持っていますが、どこか共通する美意識を感じるのも特徴です。



本作もそんなPatania Thunderbird styleの美意識を継承しながら、ナバホジュエリーの伝統を重視したデザイン・造形の作品であり、同作者の技巧とアーシーで上質なマテリアルが調和した美しい作品です。

また、ナバホジュエリー独特の武骨な雰囲気も持っていますが、クリーンで細かなシルバーワークによってクラシックでアーティーな魅力を宿しています。

さらに、そのクラシックな印象を持ったデザイン・造形によりフォーマルなシーンでも品格を損なわず、ターコイズの豊かな表情と普遍的な造形美は性別やスタイルを問わずコーディネイトに取り入れやすいリングです。


多くのジュエリーを残したJimmy Heraldですが、パーソナルなホールマークが刻印された作品は希少です。

ハンドメイドナバホジュエリーの魅力と、複雑な景色を持つターコイズが織り成す、小さくも深淵な世界が広がるジュエリー作品。現在では、作者のネームバリューを除いても本作の様なビンテージピースは大変コレクタブルで貴重な作品となっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好です。
シルバーのクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラ等がありますが、使用感を感じさせないとても良好な状態を保っています。

ターコイズに関しても素晴らしい艶と透明感を保ち、クラックなどのダメージは無く、マトリックス部分に見られる凹凸は、天然石に由来する特徴でありダメージではありません。
【NAVAJO】ナバホの名工【Jimmy Herald】ジミー・ヘラルド(1914-1989)の作品。非常に深遠で美しい色相と発色を湛えるターコイズをメインとしたビンテージリングです。

同作者らしく手の込んだベゼル(石を留める覆輪)が特徴的な作品となっており、石の美しさを際立たせながらリングとしての造形美も生み出すディテールとなっています。


1970年前半代頃に制作された作品と思われ、同作者が長く所属したサンダーバードショップを離れた後に制作したピースと思われます。

『スプリットシャンク』と呼ばれる造形により、3本に割り開かれシャンクのディテール等、全ての造形がナバホジュエリーの伝統的なシルバーワークを踏襲しており、クラシックでトラディショナルな印象を持つリングとなっています。

しかしながら、Jimmy Heraldらしい造形ディテールである立体的で奥行きを与えているノッチドベゼル/トゥースベゼル(刻みを持った覆輪)が採用される事で、フラットにカットされた石の厚みが感じられ、リングとしての美しいデザインともなっています。

さらに、シャンクとフェイスの間にはシルバーボール/シルバードロップが配され、これもナバホジュエリーの伝統的なディテールとなっていますが、造形バランスを整え、さり気なくも重要な装飾となっています。


マウントされたターコイズは、正確な鉱山は不明ながら、【Fox Turquoise】フォックスターコイズや【Blue Gem Turquoise】ブルージェムターコイズ等が想起される大変美しい透明感が特徴的なターコイズです。

緑味の少ないブルーの色相も特徴的で、複雑なグラデーションやアーシーなマトリックスも魅力的な石となっています。

これほど緑味の少ないターコイズは珍しく、鉱山の特定を困難にしています。
また、スタビライズド以外のトリートメント加工を施されている可能性は排除しきれませんが、おそらく無添加ナチュラルなターコイズと考えられます。

際立った発色と深淵な透明感によって特別な美しさを湛え、本作のスペシャリティを生み出しているのがこのターコイズであり、比肩するものの無い質と特徴を備えた石となっています。



【Jimmy Herald】ジミー・ヘラルドは、1914年にニューメキシコ州ギャラップ近郊に生まれました。
シルバースミスのファミリーで育ち、幼い時期からシルバーワーク・彫金の技術を身に付けていたようです。
その後寄宿制のインディアンスクール(政府運営)で教育を受けています。

1938年に、友人をツーソンまで車で送る機会があり、当時ツーソンでジュエリーショップ/工房を運営していた偉大なイタリア人作家【Frank Patania Sr.】フランク・パタニア(1899-1964)と出会い、シルバースミスとしてのキャリアをスタートさせる事になります。
また兄である【Herbert Herald】も1940年代~1950年代にかけてツーソンのサンダーバードショップに所属し、共に働きました。

第二次世界大戦中には医療隊員としてアメリカ陸軍に従軍し、アイルランド、北アフリカ、イタリアに駐留。
1945年にツーソンに戻ったヘラルドは、サンダーバード・ショップで最も貴重な職人の一人となり、1964年にFrank Patania Sr.が亡くなった後もサンダーバードショップに残り、同店の重要な仕事を担い主力としての役割を果たしたようです。

さらに1964年には、妻であるHazel Heraldと共に、ツーソンインディアンセンターの設立を支援します。
それは、今日でも居留地から移住したネイティブ・アメリカンにとって重要な役割を果たす施設となっており、その様な社会的な貢献にも注力した人物です。

1970年代初頭には、サンダーバードショップを離れますが、その後は自宅のアトリエでジュエリーを制作しました。
そして、1989年8月18日に亡くなられています。


サンダーバードショップに所属した期間の作品については、その作者の特定が難しい事もあり、Jimmy Heraldの個性を感じ取ることが出来ませんが、独立後の作品群にはフランク・パタニアの美意識を受け継ぎながらも独自性を有する作品を残しています。
また、同時期にサンダーバードショップに所属し、年齢も近かった【Hopi】ホピの巨匠【Lewis Lomay】ルイス・ロメイ(1913-1996)とは、お互いに影響を与えていた事が創造され、類似した作品も散見されます。

やはり、シンプルでクリーンなシルバーワークを基本としながら、厚みのある地金を使用した質実剛健な仕事が特徴となっており、ハイグレードなターコイズを活かしたエレガントな作品や、それらの石を留める丁寧で美しいノッチドベゼル等に同作者のスペシャリティが感じられます。



【Frank Patania Sr.】フランク・パタニア・シニアは、1899年シチリア生まれのイタリア人で、インディアンジュエリーの世界に新しい価値観を持ち込み、多くの傑作を生み出しました。そして、多くの優秀な後進を育てた人物としても有名です。

6歳からイタリアで金細工師に弟子入りし、その技術を身に付けていきました。10歳のころに母親、兄弟とともにニューヨークに渡り、多くの移民とともに産業革命の喧騒なかで成長していきました。その後、19歳のころにニューヨークでも大手のジュエリーカンパニーでデザイナーとしての仕事に就き、そこでも多くの経験を積んだようです。
転機となったのは1924年、当時大流行していた結核に侵され、療養のために訪れたサンタフェで、インディアンのシルバーとターコイズを使った仕事を見たとき、『自分の表現方法を発見した』 そして、『二度とニューヨークに戻りたくなくなった』と語っています。

そして、わずか3年後の1927年にはサンタフェに【Thunderbird Shop】サンダーバードショップをオープンしました。
当時、シカゴ~アルバカーキ~南カリフォルニアへ続く鉄道整備に伴なって、アメリカ中西部各都市の観光産業の活況と共にフレッド・ハービー社の隆盛、インディアンアートの産業化もあり、その新しい魅力を持つ「サンダーバードショップ」のジュエリーや工芸品は大変な好評を博しました。
やはり、オープン初期からFrank Pataniaの作品はナバホ・プエブロ双方のインディアンジュエリーの影響を色濃く感じさせます。

また、多くのインディアンアーティストを育てたことでも有名です。【Julian Lovato】ジュリアン・ロバト、【Louis Lomay】ルイス・ロメイ、他にも【Mark Chee】マーク・チーなどもサンダーバードショップで石のカッターとして働いていたようです。
彼らはFrank Pataniaの技術やその美意識を受け継ぎ、『パタニア サンダーバード』スタイルとも言われる作品を残しました。

それらは、独自性とインディアンジュエリーの伝統的で素朴な強さを持ちながら、新しい価値観や実験的な造形を生み出し、品位を感じさせる作品で、それぞれに強い個性を持っていますが、どこか共通する美意識を感じるのも特徴です。



本作もそんなPatania Thunderbird styleの美意識を継承しながら、ナバホジュエリーの伝統を重視したデザイン・造形の作品であり、同作者の技巧とアーシーで上質なマテリアルが調和した美しい作品です。

また、ナバホジュエリー独特の武骨な雰囲気も持っていますが、クリーンで細かなシルバーワークによってクラシックでアーティーな魅力を宿しています。

さらに、そのクラシックな印象を持ったデザイン・造形によりフォーマルなシーンでも品格を損なわず、ターコイズの豊かな表情と普遍的な造形美は性別やスタイルを問わずコーディネイトに取り入れやすいリングです。


多くのジュエリーを残したJimmy Heraldですが、パーソナルなホールマークが刻印された作品は希少です。

ハンドメイドナバホジュエリーの魅力と、複雑な景色を持つターコイズが織り成す、小さくも深淵な世界が広がるジュエリー作品。現在では、作者のネームバリューを除いても本作の様なビンテージピースは大変コレクタブルで貴重な作品となっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好です。
シルバーのクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラ等がありますが、使用感を感じさせないとても良好な状態を保っています。

ターコイズに関しても素晴らしい艶と透明感を保ち、クラックなどのダメージは無く、マトリックス部分に見られる凹凸は、天然石に由来する特徴でありダメージではありません。
Size

日本規格 約 15.5~16号  円周 約 56.5㎜    us 8
正面幅 約 18.2㎜
ターコイズサイズは 15.5㎜×14.7㎜ 程度

Material

Silver, Gem Quality Turquoise