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JBO008799

【GARDEN OF THE GODS】Repoused & 卍 Stamped Silver Cuff c.1925

【GARDEN OF THE GODS】Repoused & 卍 Stamped Silver Cuff c.1925
242,000 円(税込)
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/DA8lMnAzkCC/
【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの多くの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストで作られた作品で、1920年代にコインシルバーから作られた事が明確に判断可能なアンティーク/ビンテージバングルです。

センターと両サイド部分に施されたシェルコンチョのリポウズ/バンプアウト、そして【逆卍】Whirling Log等の力強いスタンプワークが大変魅力的で、非常に貴重な作品の一つとなっています。


内側に刻印されている『SOLID SILVER HAND MADE AT THE "INDIAN" GARDEN OF THE GODS-COLO.』の表記により1925年~1930年の約5年程度の間に同トレーディングポストで作られた作品と推定可能です。


インゴットコインシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、日本で『平打ち』と呼ばれるタイプで、控えめな幅ですが厚みがあり<25g>を超える重量感のあるバンドに仕上げられています。
また、インゴットからハンマーワークによって板状に叩き伸ばされている為、上下のエッジが丸く鞣されているのが特徴的で、着用感も柔らかくなっています。


その中央部と両サイドの3か所には、タガネ/鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ/バンプアウト』によってシェルコンチョが造形されており、控えめなボリューム感の本作に、動きと立体感を与える効果的なアクセントとなっています。
このようなデザインは、シェル/貝殻を起源としたデザインであり、インディアンジュエリーの最も古いモチーフの一つとなっています。

さらに、全体に『メディスンマンの目』を表すダイヤモンド型のデザイン等、細かな文様を刻むスタンプワークが力強く刻まれており、ターミナル(両端)付近にはアイコニックな逆卍の刻印も刻まれています。


伝統的で原始的な技術・技法によって形作られ、オーセンティックな印象のデザイン/造形ですが、GARDEN OF THE GODS以外にはないオリジナリティと重量感を持ち、一見して工房が判断できる個性も有する作品でもあります。

また、プリミティブで素朴な技術・技法で構成されており、それは簡素な様に感じられますが、実際には非常に手間のかかるシルバーワークであり、高い技術も必要となります。
そんな時間と技術が注がれたシルバーワークは味わい深く、ハンドメイドインディアンジュエリーの歴史も感じさせます。



こちらの作品も、当時アメリカ中西部の観光客向けに国立公園で売られていた【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるピースの一つではありますが、全ての工程を一人のインディアンシルバースミスが担当し、全てハンドメイドで丁寧に仕上げられています。
その為、現在フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる【Manufacturers】メーカーによって分業化や量産化されたツーリストアイテムとは一線を画すクオリティーと味わいを持った貴重なオリジナルピースであり、ワイルドで力強い作品になっています。



【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていた【Charles E. Strausenback】チャールズ・E・ストローセンバックが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。

所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っていますが、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのマスプロダクト製品とは一線を画す存在です。

しかしながら、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つAwa Tsirehの作品が、【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品も量産メーカーによるフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。

また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。



【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。
また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。

同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。

また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。

さらに古い1800年代後半~1920年代以前の作品では、メキシカンコインが多く含まれていた為、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっている個体も多いようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



【卍】【Whirling Log】ワーリングログ【Swastika】スワスティカについて・・・
アルファベットの『L』を4つ組み合わせて生まれた記号であり 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボルであり、ラッキーシンボルとしてネイティブアメリカンの工芸品において広く認知されていたモチーフです。

しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦により、アメリカにおいては敵国であるドイツのハーケンクロイツと酷似した記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。

1941年当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が施された作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収された事もあったようです。
その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。

本作はそのような歴史的な受難を乗り越えて現在まで受け継がれてきたピースであり、史料価値を感じる事の出来るビンテージジュエリーとなっています。



プリミティブな技術で作り上げられた同トレーディングポストを代表するデザイン/造形のピース。またそれらの中でも厚いシルバーで造形されており、スタンプワークも深く力強いものとなっています。

また経年やハンドメイドの味わいにより、ナチュラルで奥行きのある表情がもたらされており、多くのスタイルに違和感なく溶け込む質感となっています。
また、少し控えめなボリューム感も使いやすい印象を持ち、さり気なくも歴史の重みを体感させるブレスレットです。


GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、ツーリストジュエリーとして作られた作品ながら、アンティーク工芸品としても評価される美しさを持ち、高い完成度と共に風格も感じさせるバングルです。
史料価値も高く非常に現存数が少ないため、大変貴重なピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは、多少の使用感や細かなキズ、ハンドメイドによる造形特有の制作上のムラ等が見られますが、特にダメージやリペア跡などのないコンディションです。
【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの多くの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストで作られた作品で、1920年代にコインシルバーから作られた事が明確に判断可能なアンティーク/ビンテージバングルです。

センターと両サイド部分に施されたシェルコンチョのリポウズ/バンプアウト、そして【逆卍】Whirling Log等の力強いスタンプワークが大変魅力的で、非常に貴重な作品の一つとなっています。


内側に刻印されている『SOLID SILVER HAND MADE AT THE "INDIAN" GARDEN OF THE GODS-COLO.』の表記により1925年~1930年の約5年程度の間に同トレーディングポストで作られた作品と推定可能です。


インゴットコインシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、日本で『平打ち』と呼ばれるタイプで、控えめな幅ですが厚みがあり<25g>を超える重量感のあるバンドに仕上げられています。
また、インゴットからハンマーワークによって板状に叩き伸ばされている為、上下のエッジが丸く鞣されているのが特徴的で、着用感も柔らかくなっています。


その中央部と両サイドの3か所には、タガネ/鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ/バンプアウト』によってシェルコンチョが造形されており、控えめなボリューム感の本作に、動きと立体感を与える効果的なアクセントとなっています。
このようなデザインは、シェル/貝殻を起源としたデザインであり、インディアンジュエリーの最も古いモチーフの一つとなっています。

さらに、全体に『メディスンマンの目』を表すダイヤモンド型のデザイン等、細かな文様を刻むスタンプワークが力強く刻まれており、ターミナル(両端)付近にはアイコニックな逆卍の刻印も刻まれています。


伝統的で原始的な技術・技法によって形作られ、オーセンティックな印象のデザイン/造形ですが、GARDEN OF THE GODS以外にはないオリジナリティと重量感を持ち、一見して工房が判断できる個性も有する作品でもあります。

また、プリミティブで素朴な技術・技法で構成されており、それは簡素な様に感じられますが、実際には非常に手間のかかるシルバーワークであり、高い技術も必要となります。
そんな時間と技術が注がれたシルバーワークは味わい深く、ハンドメイドインディアンジュエリーの歴史も感じさせます。



こちらの作品も、当時アメリカ中西部の観光客向けに国立公園で売られていた【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるピースの一つではありますが、全ての工程を一人のインディアンシルバースミスが担当し、全てハンドメイドで丁寧に仕上げられています。
その為、現在フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる【Manufacturers】メーカーによって分業化や量産化されたツーリストアイテムとは一線を画すクオリティーと味わいを持った貴重なオリジナルピースであり、ワイルドで力強い作品になっています。



【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていた【Charles E. Strausenback】チャールズ・E・ストローセンバックが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。

所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っていますが、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのマスプロダクト製品とは一線を画す存在です。

しかしながら、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つAwa Tsirehの作品が、【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品も量産メーカーによるフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。

また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。



【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。
また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。

同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。

また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。

さらに古い1800年代後半~1920年代以前の作品では、メキシカンコインが多く含まれていた為、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっている個体も多いようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



【卍】【Whirling Log】ワーリングログ【Swastika】スワスティカについて・・・
アルファベットの『L』を4つ組み合わせて生まれた記号であり 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボルであり、ラッキーシンボルとしてネイティブアメリカンの工芸品において広く認知されていたモチーフです。

しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦により、アメリカにおいては敵国であるドイツのハーケンクロイツと酷似した記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。

1941年当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が施された作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収された事もあったようです。
その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。

本作はそのような歴史的な受難を乗り越えて現在まで受け継がれてきたピースであり、史料価値を感じる事の出来るビンテージジュエリーとなっています。



プリミティブな技術で作り上げられた同トレーディングポストを代表するデザイン/造形のピース。またそれらの中でも厚いシルバーで造形されており、スタンプワークも深く力強いものとなっています。

また経年やハンドメイドの味わいにより、ナチュラルで奥行きのある表情がもたらされており、多くのスタイルに違和感なく溶け込む質感となっています。
また、少し控えめなボリューム感も使いやすい印象を持ち、さり気なくも歴史の重みを体感させるブレスレットです。


GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、ツーリストジュエリーとして作られた作品ながら、アンティーク工芸品としても評価される美しさを持ち、高い完成度と共に風格も感じさせるバングルです。
史料価値も高く非常に現存数が少ないため、大変貴重なピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは、多少の使用感や細かなキズ、ハンドメイドによる造形特有の制作上のムラ等が見られますが、特にダメージやリペア跡などのないコンディションです。
Size

メンズサイズ ML - XL 程度
レディースサイズ XL - XXL 程度

内径最大幅 約61.8㎜    正面幅(高さ) 約9.9㎜
内周 約141㎜    開口部 約29.5㎜
Inside Measurement 5 9/16inch   opening 1 3/16inch 

※バングルはサイズ調整可能です。
本作は、M~XLサイズ以下の男性、XLサイズ以上の女性であれば多くの方にフィットすると思われます。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けください。

Material

Ingot Coin Silver    約25.1g