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JBO0010846

Attr.to【NAVAJO GUILD】Chiseled Ingot Silver Wide Cuff c.1935~

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286,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された硬く滑らかな質感のシルバーが特徴的な作品で、作者の突出した技術力を感じさせるチェイシングや端正なスタンプワークによって形作られたハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルです。

ホールマーク(作者や工房等のサイン)は刻印されていませんが、造形スタイルや細部のディテールから【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』または『U.S.NAVAJO』の刻印で知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の認証を受けたトレーディングポストやインディアンスクールの彫金クラスで1930年代末頃~1950年代初頭頃に制作されたと推定される作品です。


The Navajo Arts & Crafts Guild/ナバホギルドは、ナバホの中でも多くの傑作を残している組織で、本作は同組織がナバホギルドの象徴である【Horned Moon】と呼ばれるホールマーク(作者や工房等を表すサイン)を使用し始める1940年代後半までに作られたピースである可能性が高いブレスレットです。

さらに、そのデザインや細部に至るまでの高い完成度、スタンプツール(鏨・刻印)の質等からは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)本人による作品を想起させるピースとなっています。


インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は重量感のある厚みを持ち、そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使することで、上下に彫りが深くエッジーな凹凸のボーダーラインが形成されています。
その美しく立体的な造形からは、作者の卓越した技術力を垣間見ることが出来ます。

さらに完成されたバンデッドラインにより、複数のワイヤーを重ねた造形のように見えますが、実際には一つの銀塊から原始的な技術を駆使して形作られています。


また、非常に特徴的なポイントとして、全体に細かく入るシルバーの僅かな亀裂や重なったように見える部分は、インゴットシルバー(銀塊)からハンマーワークによって成形された作品にのみ見られる痕跡であり、これらはインゴットシルバーの『マーク』とも呼ばれる制作上のムラではありますが、コレクターに好まれる特徴の一つであり逆に価値を高めるディテールとなっています。

またこのようなインゴットのマークは、シルバーを成形するローラーや既製のシルバーゲージが普及すると、その製法の変化と共に殆ど見られなくなりなった特徴です。



その様なバンドをベースとして、中央部分には大胆かつクリーンな印象のスタンプワークが刻印されています。
三角形に近いシェイプに細かな斜線の入る意匠とドット、それら2種のみのスタンプツール(鏨・刻印)を駆使して、モダンでグラフィカルなデザインを作り上げています。

それは、ナバホジュエリーにおいて特殊なデザインのスタンプではありませんが、その構成によって作品に個性を与える独自性を持ったスタンプワークとなっており、本作が制作された時代の空気感や作者の美意識をとらえたデザインにも感じられます。

また、このような数少ないスタンプツール(鏨・刻印)によってのみ構成されたシルバーワークは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が古典期の作品に対する回顧主義的な価値観を推奨する上で、とても重視していた部分です。


クリーンでミニマムなデザイン/造形を作り上げるシルバーワークは、無機質で無駄のない表情を生み出していますが、それと同時に作者の価値観や信念さえも宿しているように感じられ、現在においても洗練された印象を与える作品です。


またこれらのディテールは、ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるデザインにより、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。

現代では、ナバホの有名アーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等が、本作のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」という理念の影響を強く受けていると思われます。
特に初期のMcKee Platero氏の作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。

それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、伝統工芸品であるナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。



【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドはインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)とも近しい目的の為に、ナバホのシルバースミス達の手によって組織されました。

中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。

ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。

さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。

そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルがナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。
1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。


ナバホギルドの代表を務めたAmbrose Roanhorseは後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。
サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。
コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

本作において、全体に見られるような小さなシルバーの亀裂の様な部分は、ハンマーワークによってインゴットシルバーから成形された作品に見られる特徴です。
これらの様な特徴は、インゴットシルバーの『マーク』と呼ばれ、制作上のムラではありますがコレクターに好まれる特徴の一つであり、逆に価値を高めるディテールともなっています。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



本作もインゴットシルバーからの成形を含む、全てのディテールが原始的な技術で構成された素朴なアンティークジュエリーですが、手間を惜しまない丁寧で完成されたシルバーワークと、アンティーク作品と思えないデザインの洗練度、そして長い経年によりアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価される作品に昇華されています。

また、その硬く90g近い大変重厚なバンドは独特な上質感を宿し、ビンテージジュエリーながらエルメスやティファニー等、現代のハイジュエリーとも違和感なく馴染む造形美と気品を有するブレスレットとなっています。


本作の様な非常にシンプルでミニマルなデザインは、特筆すべき特徴を持っていないようにも感じられますが、一見してナバホギルドやIndian Arts & Crafts Boardで作られた事が想起されるスペシャリティを有しています。
それは、現代においても簡単に再現できない技巧と作者の精神性が注ぎ込まれた証によるものと思われます。


独自性のあるスタンプワークも素晴らしいですが、基本的にはプレーンなシルバーの質感を活かした作品となっており、このようなシルバーの美しさを際立たせた作品は、着ている服の色や天気・環境、そして周辺の景色を映し出します。
その為、色々なスタイルやあらゆるシーンに溶け込み、前述のようにモダンジュエリーからアンティークジュエリー、さらには他部族・他民族のジュエリーともフィットさせることが出来るブレスレットとなっています。


歴史的な背景から、高い資料価値も有するアンティークジュエリー。ミュージアム収蔵品としても散見される非常にコレクタブルな作品の一つであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好です。
僅かなキズやシルバーのクスミ、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感を感じさせないとても良好な状態を保っています。

画像のように、全体にインゴット製法独特のシルバーの細かな亀裂が確認出来ますが、これらは制作中にできるものでダメージではなく、ご着用によって破損につながる事はございません。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された硬く滑らかな質感のシルバーが特徴的な作品で、作者の突出した技術力を感じさせるチェイシングや端正なスタンプワークによって形作られたハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルです。

ホールマーク(作者や工房等のサイン)は刻印されていませんが、造形スタイルや細部のディテールから【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』または『U.S.NAVAJO』の刻印で知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の認証を受けたトレーディングポストやインディアンスクールの彫金クラスで1930年代末頃~1950年代初頭頃に制作されたと推定される作品です。


The Navajo Arts & Crafts Guild/ナバホギルドは、ナバホの中でも多くの傑作を残している組織で、本作は同組織がナバホギルドの象徴である【Horned Moon】と呼ばれるホールマーク(作者や工房等を表すサイン)を使用し始める1940年代後半までに作られたピースである可能性が高いブレスレットです。

さらに、そのデザインや細部に至るまでの高い完成度、スタンプツール(鏨・刻印)の質等からは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)本人による作品を想起させるピースとなっています。


インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は重量感のある厚みを持ち、そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使することで、上下に彫りが深くエッジーな凹凸のボーダーラインが形成されています。
その美しく立体的な造形からは、作者の卓越した技術力を垣間見ることが出来ます。

さらに完成されたバンデッドラインにより、複数のワイヤーを重ねた造形のように見えますが、実際には一つの銀塊から原始的な技術を駆使して形作られています。


また、非常に特徴的なポイントとして、全体に細かく入るシルバーの僅かな亀裂や重なったように見える部分は、インゴットシルバー(銀塊)からハンマーワークによって成形された作品にのみ見られる痕跡であり、これらはインゴットシルバーの『マーク』とも呼ばれる制作上のムラではありますが、コレクターに好まれる特徴の一つであり逆に価値を高めるディテールとなっています。

またこのようなインゴットのマークは、シルバーを成形するローラーや既製のシルバーゲージが普及すると、その製法の変化と共に殆ど見られなくなりなった特徴です。



その様なバンドをベースとして、中央部分には大胆かつクリーンな印象のスタンプワークが刻印されています。
三角形に近いシェイプに細かな斜線の入る意匠とドット、それら2種のみのスタンプツール(鏨・刻印)を駆使して、モダンでグラフィカルなデザインを作り上げています。

それは、ナバホジュエリーにおいて特殊なデザインのスタンプではありませんが、その構成によって作品に個性を与える独自性を持ったスタンプワークとなっており、本作が制作された時代の空気感や作者の美意識をとらえたデザインにも感じられます。

また、このような数少ないスタンプツール(鏨・刻印)によってのみ構成されたシルバーワークは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が古典期の作品に対する回顧主義的な価値観を推奨する上で、とても重視していた部分です。


クリーンでミニマムなデザイン/造形を作り上げるシルバーワークは、無機質で無駄のない表情を生み出していますが、それと同時に作者の価値観や信念さえも宿しているように感じられ、現在においても洗練された印象を与える作品です。


またこれらのディテールは、ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるデザインにより、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。

現代では、ナバホの有名アーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等が、本作のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」という理念の影響を強く受けていると思われます。
特に初期のMcKee Platero氏の作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。

それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、伝統工芸品であるナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。



【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドはインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)とも近しい目的の為に、ナバホのシルバースミス達の手によって組織されました。

中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。

ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。

さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。

そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルがナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。
1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。


ナバホギルドの代表を務めたAmbrose Roanhorseは後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。
サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。
コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

本作において、全体に見られるような小さなシルバーの亀裂の様な部分は、ハンマーワークによってインゴットシルバーから成形された作品に見られる特徴です。
これらの様な特徴は、インゴットシルバーの『マーク』と呼ばれ、制作上のムラではありますがコレクターに好まれる特徴の一つであり、逆に価値を高めるディテールともなっています。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



本作もインゴットシルバーからの成形を含む、全てのディテールが原始的な技術で構成された素朴なアンティークジュエリーですが、手間を惜しまない丁寧で完成されたシルバーワークと、アンティーク作品と思えないデザインの洗練度、そして長い経年によりアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価される作品に昇華されています。

また、その硬く90g近い大変重厚なバンドは独特な上質感を宿し、ビンテージジュエリーながらエルメスやティファニー等、現代のハイジュエリーとも違和感なく馴染む造形美と気品を有するブレスレットとなっています。


本作の様な非常にシンプルでミニマルなデザインは、特筆すべき特徴を持っていないようにも感じられますが、一見してナバホギルドやIndian Arts & Crafts Boardで作られた事が想起されるスペシャリティを有しています。
それは、現代においても簡単に再現できない技巧と作者の精神性が注ぎ込まれた証によるものと思われます。


独自性のあるスタンプワークも素晴らしいですが、基本的にはプレーンなシルバーの質感を活かした作品となっており、このようなシルバーの美しさを際立たせた作品は、着ている服の色や天気・環境、そして周辺の景色を映し出します。
その為、色々なスタイルやあらゆるシーンに溶け込み、前述のようにモダンジュエリーからアンティークジュエリー、さらには他部族・他民族のジュエリーともフィットさせることが出来るブレスレットとなっています。


歴史的な背景から、高い資料価値も有するアンティークジュエリー。ミュージアム収蔵品としても散見される非常にコレクタブルな作品の一つであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好です。
僅かなキズやシルバーのクスミ、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感を感じさせないとても良好な状態を保っています。

画像のように、全体にインゴット製法独特のシルバーの細かな亀裂が確認出来ますが、これらは制作中にできるものでダメージではなく、ご着用によって破損につながる事はございません。
Size

メンズサイズ L - XL 程度

内径最大幅 約62.0㎜    正面幅(高さ) 約43.0㎜
内周 約144㎜    開口部 約30㎜
Inside Measurement 5 11/16inch   opening 1 3/16 inch 

※バングルはサイズ調整可能です。
また、本作はワイドな幅となっておりますので通常よりもゆとりのあるフィット感にてご検討下さい。

男性サイズML~XXL、女性サイズXL以上のであれば多くの方にフィットすると思われます。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店で調整後のお渡しが可能です。お気軽にお申し付けくださいませ。

Material

Ingot Silver    約89.9g