【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロの多くの職人が作品を供給している老舗カンパニーである【Sunwest Silver Co Inc】サンウエストシルバーで作られたピース。愛らしいカクタス/サボテンモチーフのとても小さなチャームが特徴的なビンテージ/オールドネックレスです。
1980年代以降に作られたピースと思われ、キャッチーな印象ながら巧みに意匠化されたサボテンモチーフのトップとなっています。
現在もアルバカーキに存在しているSunwest Silver Co Incは、多くのインディアンシルバースミスをバックアップしながら運営されていますが、本作の様な小さなチャームは古くから独自に量産しており、こちらもある程度量産されたピースと思われますが、現在では現存数の少ない貴重な物となっています。
裏側には『STERLING』の文字と、Sunwest Silver Co Incのホールマークが刻印されています。
【Cactus】カクタス/サボテンのモチーフとしているサボテンは、ナバホの人たちが暮らす「砂漠」を表しています。
具体的には、アリゾナ州を中心に北米大陸南部に多く自生している【Saguaro Cactus】サハロ・カクタスと言う品種で、日本では弁慶柱(ベンケイチュウ)と呼ばれる巨大なサボテンです。
成長が遅く15年で30㎝ほどしか成長しません。 35年以上でようやく花を咲かせ、その花はアリゾナ州の州花とされています。
【Sunwest Silver Co Inc】サンウエストシルバーは、1972年創業のカンパニー。ターコイズ鉱山の運営からジュエリーの企画、卸し売りを行っている老舗企業です。
日本でも著名なシルバースミスを若い頃から支援し、主に業者向けのホールセールをメインに運営されています。
独自に企画製造している小さなチャームパーツも同社の特徴的な製品であり、こちらのそんなオリジナル企画品の一つと思われます。
裏側に刻まれている『STERLING』の刻印については、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代初頭頃には登場していました。
ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代後半以降のようです。
本作の様に1940年代以前に作られたジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の金属需要が影響したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。
『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。
主にイギリスの影響を受けた国において『STERLING』、それ以外の国において『925』の表記・刻印が多く使用されています。
Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。
サボテンというモチーフやシンプルなデザイン等、とてもキャッチーで可愛い印象を持っており、軽やかさを感じさせるデザイン/造形がラフに使いやすい雰囲気。ビンテージスタイルにも日常のさり気ないアクセントとしても馴染みやすく汎用性の高い作品です。
性別やシーズンを問わず多くのスタイルにフィットし、長くご愛用頂けると思われます。
◆着用サンプル画像はこちら◆
コンディションは、シルバーに多少のクスミが見られる程度で特にダメージはなくとても良好な状態を保っています。