【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、素朴なシルバーワークにより形作られたとても小さなヒューマンか精霊をモチーフとしたアンティーク/ビンテージネックレスです。
小さなサイズながら丁寧なハンドメイドで形作られており、ナバホ族のシルバースミスによる作品ながら、スカル/髑髏の様なモチーフの表情はメキシコの『死者の日/デイ・オブ・ザ・デッド』を想起させる愛らしい意匠となっており大変魅力的です。
また、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる、20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られた作品の一つですが、類似したピースがあまり発見されていない希少な個体となっています。
1920年代末頃~1940年代頃に制作されたものと思われる作品です。
丸みを帯びたシェイプにカットされた素朴な造形/デザインから、おそらくヒューマンのモチーフと思われますが、ナバホの精霊イェイやプエブロの精霊カチナをモチーフにしている可能性も考えられます。
おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金をベースに、顔などの細かな部分がスタンプワークによって描き出されており、抽象的な文様を刻むスタンプを巧みに組み合わせる事で、愛らしい笑顔が表現されています。
付属のシルバーチェーンは新しいものですが、重厚なシルバー製で独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む表情になっています。
造形スタイルや使用されているスタンプツール(鏨・刻印)やディテール等から、1935年創業の【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポストや、1923年により創業され多くのナバホやプエブロの職人が所属した有名工房【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストで制作されたものと推測されますが、ショップマークやホールマークは入らず詳細は不明となっています。
分業化・量産化を始める以前に制作された可能性が非常に高く、それによりコインシルバー製である事も推定可能となっています。
モチーフやキャッチーなデザインはツーリストジュエリーらしい印象ですが、力強く武骨なスタンプワークや独特なデザインは、量産されたピースにはないオリジナリティや味わいを感じさせます。
ポップな印象のデザインと、プリミティブなシルバーワークが融合する事により、ビンテージインディアンジュエリー独特の野性味とエスニシティな魅力を宿しています。
また、アイコニックなモチーフの表情は、日常のスタイルにさり気なくも違いをもたらしてくれるアイテムであり、リラックス感のあるデザインと、石の付かないソリッドなシルバーの質感により、多くのスタイルにフィットさせることが出来る高い汎用性を有します。
ツーリストジュエリーとして作られたとても小さな作品ながら、細部には作者や工房のオリジナリティを宿し、とてもコレクタブルなキラーピースとなっています。
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コンディションも経年によりシルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感の無いとても良好な状態を保っています。