【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、アローヘッド(矢頭)シェイプに、スタンプワークやリポウズが施されたトップのアンティーク/ビンテージネックレス。全てハンドメイドで制作され、素朴で小さな作品ながらエスニシティな魅力と味わいを有するピースとなっています。
【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる、20世紀前半頃に観光客向けに作られたスーベニアアイテムの一つ。しかしながら、全ての工程がハンドメイドで仕上げられており、マシン工程が併用され量産化された同スタイルのピースと比べ、粗暴ながらも独特の完成度と質感を感じさせる作品です。
1920年代末頃~1940年代頃に制作されたものと思われる作品で、アンティーク独特の渋いシルバーの質感を持ち、小さなサイズながらとても力強くスタンプワークが刻まれています。
また中央には、鏨(鉄製の金型ツール)を用いてシルバーを叩きだすことで作るシェルコンチョのリポウズ/バンプアウトが施されており、それらで使用されている鏨ツールは、現代の様な凸と凹の金型で挟み込むタイプではなく、まだ凹の金型に矢坊主(メタルダッピングツール)を用いて叩き込む事で作り出されたディテールとなっています。
また、このリポウズが施される事で、小さな作品に立体的な動きや奥行きが与えられているようです。
付属のシルバーチェーンは新しいものですが太さのある925シルバー製で、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む表情になっております。
※本作のシルバーチェーンは、45㎝・50㎝のチェーンにも無料で交換可能です。
ただし、シルバーの色調や太さは選んで頂けません。ご希望の場合には、メッセージ欄からお伝えください。
また、ストックの状況によりお時間を頂戴する事がございますので、あらかじめご了承をお願い致します。
造形スタイルやディテール等から、1923年により創業され多くのナバホやプエブロの職人が所属した有名工房【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストや、1935年創業の【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポストで制作されたものと推測されますが、ショップマークやホールマークは入らず詳細は不明となっています。
分業化・量産化を始める以前に制作された可能性が非常に高く、それによりコインシルバー製である事も推定可能となっています。
【Arrowhead/Arrow】アローヘッド/アローは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。
モチーフや小さなサイズ感からは、可愛い印象も受ける作品ですが、少し沈んだ色味を持つ重厚なシルバーをベースとしており、深く刻まれたスタンプワーク等から、手工芸品特有の味わいとビンテージジュエリー特有の魅力を感じることが出来る作品です。
また、オーセンティックなデザインと石の付かないソリッドなシルバーの質感の為、多くのスタイルにフィットさせることが出来る高い汎用性を持っています。
アメリカ国内ではインディアンのアイコンともなっている『アローヘッド』型のトップは、タイムレスな魅力を有し多くの素材に馴染みやすく、性別やコーディネイトを選ばずさり気ないアクセントとなってくれる印象です。
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コンディションも経年によるシルバーのクスミや細かなキズ、中央から少しずれたバチカンパーツ等、ハンドメイド作品特有の制作時のムラなどが見られますが、特にダメージのない良好な状態を保っています。