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JPO010597

Antique 【Ganscraft】 Ingot Silver Pin Brooch w/TQ c.1935~

Antique 【Ganscraft】 Ingot Silver Pin Brooch w/TQ c.1935~
69,800 円(税込)
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Antique 【Ganscraft】 Ingot Silver Pin Brooch  w/TQ  c.1935~
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【NAVAJO】ナバホ族の作品、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】製で、大変美しいシェイプとターコイズが印象的なアンティーク/ビンテージのピンブローチです。

1930年代後半~1940年代前半頃に作られた作品で、インゴット(銀塊)から成形されたシルバーにとても美しいターコイズがセットされ、その両側にはアローヘッドシェイプにカットアウトが見られます。さらに左右両端にはシェルコンチョのリポウズが施されており、力強いスタンプワークと共にオーセンティックなナバホの伝統的造形で構成されたピースです。

また、裏面にある『S』の刻印により、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】サウスウエスト アーツアンドクラフト社による作品であることが推測されます。刻印の『S』は、【Slug Silver】(銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しています。
【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーゲージ/シート(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのがこちらの様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやThunderbird Shop、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、BELLやMaisel's、Arrow Noveltyの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルとは一線を画す存在です。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)を用いて、それぞれが個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーで、パースと呼ばれるチマヨ織を用いたポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。

これらの様に、こちらのピンブローチは多くの背景を持ち、多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。
また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらす、現存する中で、SWACと判別できる作品は大変希少です。

それほど厚いシルバーではありませんが、独特の渋い表情のシルバーにセットされたターコイズも非常にハイグロスで古い作品とは思えないクオリティーです。独自性のあるシェイプや装着する素材に馴染みやすいカットアウトの造形も秀逸です。

アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイント等にも使い勝手の良いピースです。

追加画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は無く大変良好。ターコイズも素晴らしいハイグロスを保っています。
【NAVAJO】ナバホ族の作品、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】製で、大変美しいシェイプとターコイズが印象的なアンティーク/ビンテージのピンブローチです。

1930年代後半~1940年代前半頃に作られた作品で、インゴット(銀塊)から成形されたシルバーにとても美しいターコイズがセットされ、その両側にはアローヘッドシェイプにカットアウトが見られます。さらに左右両端にはシェルコンチョのリポウズが施されており、力強いスタンプワークと共にオーセンティックなナバホの伝統的造形で構成されたピースです。

また、裏面にある『S』の刻印により、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】サウスウエスト アーツアンドクラフト社による作品であることが推測されます。刻印の『S』は、【Slug Silver】(銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しています。
【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーゲージ/シート(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのがこちらの様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやThunderbird Shop、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、BELLやMaisel's、Arrow Noveltyの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルとは一線を画す存在です。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)を用いて、それぞれが個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーで、パースと呼ばれるチマヨ織を用いたポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。

これらの様に、こちらのピンブローチは多くの背景を持ち、多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。
また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらす、現存する中で、SWACと判別できる作品は大変希少です。

それほど厚いシルバーではありませんが、独特の渋い表情のシルバーにセットされたターコイズも非常にハイグロスで古い作品とは思えないクオリティーです。独自性のあるシェイプや装着する素材に馴染みやすいカットアウトの造形も秀逸です。

アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイント等にも使い勝手の良いピースです。

追加画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は無く大変良好。ターコイズも素晴らしいハイグロスを保っています。
Size

縦 約3.3㎝   横 約6.0㎝ 

  ターコイズ 縦 約15.4㎜  横 約9.4㎜

Material

Slug Silver(Ingot Coin Silver), Turquoise