【ZUNI】ズニの【Rose Mary James】ローズ・マリー・ジェームズ氏による作品。『スネークアイ』と呼ばれる蛇の目と似た形状とサイズにカットされたターコイズによって構成された小さなサイズのナジャネックレスです。
作者自身がカットした小さなターコイズを一つ一つセットする緻密なハンドメイドによって全てが形作られており、とても繊細な仕事と華奢で小さなサイズが魅力的な作品となっています。
Rose Mary James氏が現在もジュエリーを制作されているか不明ですが、1970年代にキャリアをスタートさせた長いキャリアを持つ作者であり、本作も1980年代~2000年代頃の作品かと推測されます。
丁寧に小さくカットされた綺麗なターコイズと緻密なシルバーワークにより、クラシックで美しい作品に仕上げられており、伝統的なハンドメイドが生み出す複雑な表情と可憐な佇まいを持つネックレスです。
ハンドメイドによる味わい深いシルバーチェーンをべースとしており、このようなハンドメイドのチェーンは細い棒や板にシルバーワイヤーをコイル状に巻き付け、そのコイルを大胆にカットする事により一コマ一コマを制作します。そして、それらの小さなコマを丁寧にロウ付けによって繋ぎ合わせていくことでチェーンを形作る手の込んだものです。
その様なチェーンに、『クラスター』(放射状/バースト状に配すことで房や集合体という意味を持つと呼ばれる伝統的な造形スタイル)によるフローラルなデザインのパーツを左右に3ヶ所ずつ配し、ナジャシェイプのトップとシンクロした造形が生み出されています。
それらのクラスターによるフローラルデザインもトップのナジャシルバーワイヤーや2本のワイヤーを撚り合わせたツイステッドワイヤー、小さなシルバーボール/シルバードロップを巧みに組み合わせた緻密なシルバーワークによって構成されており、小さくも立体的なドームシェイプにカットしたターコイズをより際立たせているようです。
【Rose Mary James】ローズ・マリー・ジェームズ氏につきましては、生年月日等の詳細が不明となっていますが、1970年代から近年までジュエラーとして活動されていたようです。現在も継続されているかは確認が出来ておりません。
古くはニューメキシコ州ギャラップに今も現存するトレーディングポスト【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)でシルバージュエリーの制作に携わっていたようです。
キャリア前半には本作の様な小さなターコイズを繊細に配した作品を制作し、その後インレイ技法を用いた作品を多く制作していたことが伝わっていますが、ホールマーク(作者のサイン)が確認出来ている作品では、本作と近いスネークアイターコイズを用いたバングルやピアス等が多く発見されています。
本作では、オーセンティックなスカッシュブロッサムナジャネックレスを踏襲しながらも、ズニジュエリーらしく非常に繊細なターコイズのカッティングとそれに伴うシルバーワークによって生み出された作者のオリジナリティが素晴らしい作品です。
多くのクラスターデザインを用いた造形スタイルは、強い存在感のある造形となりますが、本作は小さく華奢にまとめられることにより、日常の装いに馴染みやすい繊細でナチュラルなネックレスです。
品位を感じる柔らかで可憐な印象と、アーシーなターコイズや有機的な造形によるエスニシティな表情を併せ持ったネックレス。こちらの様な小さなナジャや繊細なズニジュエリーはアメリカ国内においても非常に人気の高い作品群となっています。
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コンディションはシルバーのクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラなどが見られますが、特にダメージなどは見られず良好な状態です。
ターコイズも小さな欠けの様な部分が確認出来ますが、おそらくは天然石が元々持っているマトリックス由来の凹凸やクラックと思われダメージではないと思われます。