【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、大変美しい【Old Number Eight Turquoise】オールドナンバーエイトターコイズを用いたとても小さなアンティーク/ビンテージのピン/タイタックピンです。
本作の様なニードルパーツとチェーン付きのキャッチを備えたアイテムは本来、タイタックピン/タイピンと呼ばれるアイテムです。
現在の日本における「ネクタイピン」は、バー形状でクリップタイプのものが主流となっていますが、本当はこちらの様な針/ニードルパーツの付くピンが「タイピン」です。
ネクタイの中央にピンをセットし、チェーンでつながれた小さなバーをシャツのボタンホールに通すことでシャツとネクタイを接続します。
1950年代までは多くみられたアイテムであり、非常にエレガントで美しいポイントとなりますが、ネクタイに穴をあけることになる為、現在では前述のようなクリップタイプの「タイバー」が主流となりました。
現在では、本作の様にタイピンのニードルパーツを備えたアイテムが『ピンズ』と呼ばれて普及しており、ジャケットのフラワーホールに飾る「ラペルピン/ブートニエール」へと流用され、その使用法と共にアイテムとしても生まれ変わっている印象です。
正確な制作時期の特定が非常に難しい作品ですが、1950年代~1970年代頃の作品と思われ、クラシックな印象のラウンドシェイプにカットされたハイグレードターコイズを最大限に生かしたシンプルな造形となっています。
その石を固定するベゼル(覆輪)も刻みの入いらないスムースベゼルとなっており、石の存在感を損ねないデザイン・造形が採用されています。
マウントされたターコイズは、非常に美しい【Old Number Eight Turquoise】オールドナンバーエイトターコイズと思われますが、とても小さい石の為、少し【Godber/Burnham Turquoise】カドバー/バーナムターコイズである可能性も残ります。
ハイグレード以上にグレーディングできるクオリティーの石で、とても濃く澄んだ水色~ディープブルーを基調としながら、ワイルドなブラウンの母岩とタイトで強いブラック/ブラウンウェブが入り、高い硬度を感じさせる透明感と色相を今なお保っています。
オールドナンバーエイトのブラックウェブ、数十年を経過してなおこの美しい青さを保ち、宝石としても高く評価できるターコイズ。もちろん無添加ナチュラルのノントリートメントターコイズとなっています。
【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~1960年代頃まで採掘されていました。
特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。
また、採掘されるターコイズの色味や質等は、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が少なくなってしまいました。
その様な素晴らしいターコイズをメインとした作品であり、前述のように本来の使用法であるタイピンとしてだけでなく、ラペルピン/ブートニエールやアウターのワンポイントとしても粋なアクセントになってくれます。
ニードルを受ける留め具/キャッチパーツに厚みがある為、ハットピンなどには向いていませんが、シンプルで普遍的な造形美を持つこちらの作品は、バッグ等を含む多くのアイテムに違和感なくフィットすると思われます。
サイズは小さいですが、ジェムクオリティターコイズが示す存在感は日常的なコーディネイトに違いをもたらすスパイスとなり得ます。
美しく上質なオールドターコイズが作り出す深遠な表情により、小さな作品ながらハイエンドで、アーシーな魅力あふれる作品に仕上げられています。
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コンディションも大変良好です。
全体に多少のクスミやハンドメイド特有の制作上のムラ等は見られますが、とても良好な状態です。
また、ターコイズは完全なラウンドシェイプではなく、マトリックス部分には母岩の凹凸が見られますが、それらは天然石が持つ特徴でありダメージではありません。
現在もアンティークピースとしては素晴らしい艶と発色を保っています。