【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロのビンテージジュエリー、レッドウェブの入る大変美しいハイグレードナンバーエイトターコイズの存在感を最大限に生かしたアンティーク/ビンテージリングです。
さり気なくも手の込んだシルバーワークをベースとしており、ビンテージネイティブアメリカンジュエリーらしい味わいも魅力的な作品となっています。
ホールマーク(作者や工房のサイン)や明確な判断材料となるスタンプワーク等が施されておらず、作者や正確な制作背景の特定が難しい作品ですが、ハーフラウンドワイヤー(断面が半円型)から成形されたシャンク、『STERLING』の刻印やターコイズから、1960年代~1970年代初頭頃までに作られた作品と推測されます。
シャンクは、サイドからフロントに向かって3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されています。
そこに、大きくナチュラルなターコイズをメインとしたフェイスが構成される事で、シンプルで石の美しさが際立ったリングとなっています。
またその石を留めるベゼル(覆輪)の外側には、2本のワイヤーを撚り合わせることで作るツイステッドワイヤーが施されていますが、そのツイステッドワイヤーをフラットに叩き鞣し、さらにスタンプワークが刻まれることにより、個性的で迫力のある表情が生み出されています。
またこの様なツイステッドワイヤーの上からスタンプを刻むディテールは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)の作品で散見されるディテールですが、それら以外の作品では殆ど発見されていないディテールです。
セットされたターコイズは美しいオールドナンバーエイトターコイズで、透明感のある澄んだ水色を基調に、タイトな赤茶のスパイダーウェブが入ります。
ナンバーエイトらしい水色とワイルドなウェブによって複雑で優美な景色が生み出されており、強い存在感を持ったハイグレードターコイズです。
また、ビンテージ作品ではジェムクオリティー(ミドルグレード上位以上)のターコイズがセットされた作品は非常に貴重であり、本作のターコイズは長い年月を経て未だその煌きを失っていません。
高い硬度と変色しない質を有し、特別な煌めきと宝石としても高い価値を誇る無添加ナチュラルターコイズです。
【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~1960年代頃まで採掘されていました。
特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。
また、採掘されるターコイズの色味や質等は、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が少なくなってしまいました。
内側に施された『STERLING』の刻印については、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代初頭頃には登場していました。
ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代後半以降のようです。
本作の様に1940年代以前に作られたジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の金属需要が影響したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。
『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。
主にイギリスの影響を受けた国において『STERLING』、それ以外の国において『925』の表記・刻印が多く使用されています。
Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。
本作は前述の様なナンバーエイトターコイズの持つ魅力を最大限に引き出した作品です。
さらに、ハンドメイド独特な味わいやディテールを持つシルバーワークによって、インディアンジュエリーらしい素朴でエスニシティな雰囲気を宿し、上質なターコイズのアーティーでナチュラルな魅力と、シンプルなデザインによるクリーンでクラシックな印象を兼ね備えたリングとなっています。
また、比較的大きいフェイスにより強い存在感を示しますが、ハイグレードナンバーエイトターコイズの上品な煌めきにより過度な派手さを持たず、日常的なコーディネートにおいてさり気なくも特別なスパイスになってくれるリングです。
とてもオーセンティックな造形スタイルの作品ですが、細部には個性を隠し、繊細でありながら力強い質感と味わい深く上質なターコイズは、長い年月を経ていまだそのその存在感と威厳を失っておらず、大変コレクタブルなビンテージジュエリーの一つとなっています。
◆着用サンプル画像はこちら◆
コンディションも大変良好です。
シルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、ダメージの無いとても良い状態を保っています。
ターコイズには画像のようにエッジに近い部分に僅かなクラックが確認できますが、肉眼での確認が困難な程度となっており、このままでの着用に問題の無い状態。現在も艶と素晴らしい透明感を保っています。