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JRH008130

【Bernard Dawahoya】Hopi Prayer feather Overlay Ring c.1960

【Bernard Dawahoya】Hopi Prayer feather Overlay Ring c.1960
59,400 円(税込)
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/DALtGvOzORq/
【Hopi】ホピの巨匠【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤ(1935or36-2010)によるビンテージジュエリー、独特なシェイプのフェイスに完成度が高く美しいオーバーレイが施されたビンテージ/オールドリングです。

モチーフとなっているのは同作者の作品では比較的珍しい【Prayer feather】プレイヤーフェザーのデザイン。オールド作品特有のディテールと、大胆でありながら繊細で柔らかな印象も与えるBernard Dawahoyaらしい魅力が詰まった作品となっています。


同作者のホールマーク(作者のサイン)と共に、オーバーレイ技法を使ったジュエリーを専門に制作販売したショップ【Hopi Crafts】ホピクラフツのショップマークが刻まれており、Bernard Dawahoyaの長いキャリアの中でも1960年代前半頃の作品であることが推定可能な作品です。


シャンクは、2本のスクエアワイヤーを2本重ねることで重厚で奥行きを感じさせる細工となっており、それらをセンターに向けて少し開いて構成することで、スプリットシャンクと類似したルックスと非常に高い強度を備えています。


フェイスは、ホピの代表的な技術であるオーバーレイ技法によって構成されており、現代のオーバーレイ作品に比べ、厚いシルバープレートをカッティングし、逆に少し薄いシルバープレートをベースにとした、古いホピ族のオーバーレイ作品独特の特徴を持ち、その厚いシルバーをカッティングする事により深く強い陰影が生み出されています。

さらに、土台となっているシルバーには細かなテクスチャも刻まれることで複雑な表情が与えられています。

特徴的なデザインは、プライヤーフェザーが図案化されたデザインで、シンボリックながら有機的でナチュラルな印象を受ける意匠となっています。
またそのフェイスは、オーバーレイのデザインに合わせたシェイプにカットされており、角の無い柔らかな曲線で構成されたそのシェイプにも作者のアイデンティティや美意識が感じられます。

さらに、指に沿うように僅かなアールがつけられており、上質感を持ちナチュラルに手に馴染むフォルムが形作られています。


フェイスの裏側には、同作者のホールマーク(Snow Cloud=雪雲)と前述のショップHopi Craftsのショップホピクラフトのショップマーク(HとCを組み合わせた刻印)が刻まれています。



【Prayer feather】プレイヤーフェザーは、祈りに使われるイーグルフェザーであり、ホピのオーバーレイ作品ではとても伝統的なモチーフの一つです。
フェザーを地面にさすことで神々(精霊)と交信ができると云われています。



【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤは1935年又は1936年生まれで、クラン(ホピ特有の氏族)は『Snow』、アリゾナ州北東部のションゴポーヴィで育ちました。
1956年頃にシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせたとされており、長いキャリアを持つ巨匠の一人です。

10代のころは叔父である【Sidney Sekakuku Jr.】シドニー・セカククの元で牧畜の仕事をしながらシルバーワークを教わり、同じく同氏族(親戚)の【Washington Talayumptewa】ワシントン・タラユンプテワらをも師としてトラディショナルなシルバーワークを習得していきました。

1960年代前半頃には、創業したばかりのHopi Craftsにも協力していました。本作もその当時に制作された作品です。
その時に同じく同ショップに在籍していた巨匠の一人であるHarry Sakyesvaにシルバーワークを教わり、当時新しいデザインを多く生み出していた【Peter Shelton】ピーター・シェルトンにも大きな影響を受けたようです。

その後、1966年には【Dawa's Hopi Arts and Crafts】ダワズホピアーツアンドクラフツをオープンします。そして、1970年代以降にはションゴポーヴィにおいて多大な影響力を持ち、多くの後進をワークショップや自身の経営する店を通じて支援・教育しました。
その教え子には自身の娘婿であり、現在も活躍するベテラン作家の【Anderson Koinva】アンダーソン・コインヴァ(1956-)等がいます。

また、長いキャリアの中で多くのアワードを受賞し1989年には、Arizona Indian Living Treasure Award(アリゾナ州人間州宝)に認定されています。

トラディショナルなホピジュエリーの大家であり、Victor Coochwytewaや【Lawrence Saufkie】ローレンス・スフキー(1934-2011)と近い世代の為、並んで評価されることが多い作家ですが、よく見ていると正確で実直なオーバーレイ技術とは相反するデザインのヌケや可愛さ、愛嬌がBernard Dawahoyaの魅力であり、優しくおおらかな人柄が作品に表れていると思います。

ジュエリー以外のアート作品制作にも精力的で、特にキャリア後半ではジュエリーの制作は比較的少なかったこともあり、現在では希少でコレクタブルな作家となっています。2010年に惜しまれながらお亡くなりになられています。



【Hopi Crafts】ホピクラフツは、ホートビラ出身の【Emory & Wayne Sekaquaptewa】エモリー&ウェイン セカクアプテワ兄弟によって、1960年に創業されたホピのオーバーレイを用いた作品を専門的に扱った工房でありショップです。

当時は、シルバーワーク技術指導に巨匠Harry Sakyesvaを招いていました。1962年にはホピネーション内であるカイコツムービービレッジに移り、1983年頃まで営業していました。
こちらの作者以外にも【Eldon James】エルドン・ジェームス等多くの作家が在籍した工房です。



【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。
本作の様にスタンプワークと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。

1930年代にホピの大家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。
1940年代~1950年代にかけて【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。

オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。
しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。



本作もホピの伝統的な意匠であるプレイヤーフェザーが、Bernard Dawahoyaらしい完成度によって図案化され、派手なデザインではありませんが、アイコニックなモチーフがとてもナチュラルな意匠に仕上げられています。

また、小さなサイズは女性に向いたサイズ感ですが、男性のピンキーリングとしてもフィットします。同作者の質実剛健な彫金技術によって仕上げられることでチープな印象を持たず、上質感やジュエリーとしての存在感も感じられ、スタイルを問わず使いやすい落ち着いた雰囲気も帯びたリングとなっています。


ホピを含むプエブロ作品独特の優しげで日本人にも共通する図案化された自然モチーフは素朴でナチュラルですが、グラフィカルでモダンな印象もあり、作家の個性である力強さやどこか可愛い表情も併せ持つリングです。


【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤという作者やデザイン/造形を含め、とても貴重でコレクタブルな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは多少の使用感と細かなキズは見られますが、目立ったダメージやリペアの跡などの無い状態を保っています。
【Hopi】ホピの巨匠【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤ(1935or36-2010)によるビンテージジュエリー、独特なシェイプのフェイスに完成度が高く美しいオーバーレイが施されたビンテージ/オールドリングです。

モチーフとなっているのは同作者の作品では比較的珍しい【Prayer feather】プレイヤーフェザーのデザイン。オールド作品特有のディテールと、大胆でありながら繊細で柔らかな印象も与えるBernard Dawahoyaらしい魅力が詰まった作品となっています。


同作者のホールマーク(作者のサイン)と共に、オーバーレイ技法を使ったジュエリーを専門に制作販売したショップ【Hopi Crafts】ホピクラフツのショップマークが刻まれており、Bernard Dawahoyaの長いキャリアの中でも1960年代前半頃の作品であることが推定可能な作品です。


シャンクは、2本のスクエアワイヤーを2本重ねることで重厚で奥行きを感じさせる細工となっており、それらをセンターに向けて少し開いて構成することで、スプリットシャンクと類似したルックスと非常に高い強度を備えています。


フェイスは、ホピの代表的な技術であるオーバーレイ技法によって構成されており、現代のオーバーレイ作品に比べ、厚いシルバープレートをカッティングし、逆に少し薄いシルバープレートをベースにとした、古いホピ族のオーバーレイ作品独特の特徴を持ち、その厚いシルバーをカッティングする事により深く強い陰影が生み出されています。

さらに、土台となっているシルバーには細かなテクスチャも刻まれることで複雑な表情が与えられています。

特徴的なデザインは、プライヤーフェザーが図案化されたデザインで、シンボリックながら有機的でナチュラルな印象を受ける意匠となっています。
またそのフェイスは、オーバーレイのデザインに合わせたシェイプにカットされており、角の無い柔らかな曲線で構成されたそのシェイプにも作者のアイデンティティや美意識が感じられます。

さらに、指に沿うように僅かなアールがつけられており、上質感を持ちナチュラルに手に馴染むフォルムが形作られています。


フェイスの裏側には、同作者のホールマーク(Snow Cloud=雪雲)と前述のショップHopi Craftsのショップホピクラフトのショップマーク(HとCを組み合わせた刻印)が刻まれています。



【Prayer feather】プレイヤーフェザーは、祈りに使われるイーグルフェザーであり、ホピのオーバーレイ作品ではとても伝統的なモチーフの一つです。
フェザーを地面にさすことで神々(精霊)と交信ができると云われています。



【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤは1935年又は1936年生まれで、クラン(ホピ特有の氏族)は『Snow』、アリゾナ州北東部のションゴポーヴィで育ちました。
1956年頃にシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせたとされており、長いキャリアを持つ巨匠の一人です。

10代のころは叔父である【Sidney Sekakuku Jr.】シドニー・セカククの元で牧畜の仕事をしながらシルバーワークを教わり、同じく同氏族(親戚)の【Washington Talayumptewa】ワシントン・タラユンプテワらをも師としてトラディショナルなシルバーワークを習得していきました。

1960年代前半頃には、創業したばかりのHopi Craftsにも協力していました。本作もその当時に制作された作品です。
その時に同じく同ショップに在籍していた巨匠の一人であるHarry Sakyesvaにシルバーワークを教わり、当時新しいデザインを多く生み出していた【Peter Shelton】ピーター・シェルトンにも大きな影響を受けたようです。

その後、1966年には【Dawa's Hopi Arts and Crafts】ダワズホピアーツアンドクラフツをオープンします。そして、1970年代以降にはションゴポーヴィにおいて多大な影響力を持ち、多くの後進をワークショップや自身の経営する店を通じて支援・教育しました。
その教え子には自身の娘婿であり、現在も活躍するベテラン作家の【Anderson Koinva】アンダーソン・コインヴァ(1956-)等がいます。

また、長いキャリアの中で多くのアワードを受賞し1989年には、Arizona Indian Living Treasure Award(アリゾナ州人間州宝)に認定されています。

トラディショナルなホピジュエリーの大家であり、Victor Coochwytewaや【Lawrence Saufkie】ローレンス・スフキー(1934-2011)と近い世代の為、並んで評価されることが多い作家ですが、よく見ていると正確で実直なオーバーレイ技術とは相反するデザインのヌケや可愛さ、愛嬌がBernard Dawahoyaの魅力であり、優しくおおらかな人柄が作品に表れていると思います。

ジュエリー以外のアート作品制作にも精力的で、特にキャリア後半ではジュエリーの制作は比較的少なかったこともあり、現在では希少でコレクタブルな作家となっています。2010年に惜しまれながらお亡くなりになられています。



【Hopi Crafts】ホピクラフツは、ホートビラ出身の【Emory & Wayne Sekaquaptewa】エモリー&ウェイン セカクアプテワ兄弟によって、1960年に創業されたホピのオーバーレイを用いた作品を専門的に扱った工房でありショップです。

当時は、シルバーワーク技術指導に巨匠Harry Sakyesvaを招いていました。1962年にはホピネーション内であるカイコツムービービレッジに移り、1983年頃まで営業していました。
こちらの作者以外にも【Eldon James】エルドン・ジェームス等多くの作家が在籍した工房です。



【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。
本作の様にスタンプワークと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。

1930年代にホピの大家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。
1940年代~1950年代にかけて【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。

オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。
しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。



本作もホピの伝統的な意匠であるプレイヤーフェザーが、Bernard Dawahoyaらしい完成度によって図案化され、派手なデザインではありませんが、アイコニックなモチーフがとてもナチュラルな意匠に仕上げられています。

また、小さなサイズは女性に向いたサイズ感ですが、男性のピンキーリングとしてもフィットします。同作者の質実剛健な彫金技術によって仕上げられることでチープな印象を持たず、上質感やジュエリーとしての存在感も感じられ、スタイルを問わず使いやすい落ち着いた雰囲気も帯びたリングとなっています。


ホピを含むプエブロ作品独特の優しげで日本人にも共通する図案化された自然モチーフは素朴でナチュラルですが、グラフィカルでモダンな印象もあり、作家の個性である力強さやどこか可愛い表情も併せ持つリングです。


【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤという作者やデザイン/造形を含め、とても貴重でコレクタブルな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは多少の使用感と細かなキズは見られますが、目立ったダメージやリペアの跡などの無い状態を保っています。
Size

日本規格 約 13~13.5号   円周 約 53.8㎜   us 7
正面幅 約 20.5㎜

Material

Silver