ITEM CODE:
JRO017169

Antique Navajo Repoused Box Bow Face Ketoh Ring w/TQ c.1930~

Antique Navajo Repoused Box Bow Face Ketoh Ring w/TQ c.1930~
39,600 円(税込)
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/CqXxwOVPC4-/
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、リポウズ/バンプアウトの技術により彫りが深く立体的に形作られたボックスボー(リボン)デザインのフェイスが独創的な作品。
ボリューム感のある造形ながら、とても指に馴染みが良く、構築的で洗練された印象も有するアンティーク/ビンテージリングとなっています。


1930年代~1950年代頃に作られた作品と思われ、Bow/リボンモチーフを縦方向に配した造形のフェイスは『ケトーリング』と呼ばれるフェイスの幅が広く、存在感のある造形スタイルです。

【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテムです。多くはレザーで作られたベースにプレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾り(ブレスレット)です。

本作はそんなケトー/ボーガードをイメージをリングに落とし込んだデザインとなっており、トラディショナルな技術によって作り上げられていますが、ボックスボーという伝統的なモチーフを素晴らしい造形センスによって独自性のあるリングに昇華した作品となっています。

インゴットシルバー(銀塊)から作られたシャンクは、厚いシルバーを巧みなハンマーワークによって成形しており、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。さらに、フェイスとの間にはフラットに叩き鞣したシルバーボールが配されており、フェイスと馴染むように細部まで拘った造作が見られます。

フェイスは、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ/バンプアウト』という技術により、構築的で彫りの深いボックスボーの造形が形作られています。
そして、その中央にはラウンドカットされた小さなターコイズがマウントされており、バースト状の造形を形作るボックスボーの中心にナバホジュエリーらしいアクセントを与えています。

またそのフェイス裏面には、フラットなシルバーがロウ付けされ【Hollow Style】ホロウ スタイルと呼ばれる中空構造となっています。

丁寧に仕上げられた細部や、オリジナリティを持ち構築的な造形を綺麗に形作っているシルバーワークからは、作者の高い技術を想起させ、ボリューム感による迫力だけでなくジュエリーとしての造形美も感じさせる作品となっています。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代後半頃からみられる彫金技法・技術の一つで、本作の様に立体的なシルバーの造形を中空構造で構成する造形スタイルを指します。
ハンマーワークや立体的なカッティング、そして繊細なロウ付けを駆使する技術であり、美しく造形するには高い技術を必要とし、本作の様に立体的で綺麗なフォルムを作り上げるのは容易ではありません。
ボリューム感のある造形を過剰な重量にすることなく形作ることが出来る技術であり、インディアンジュエリー以外でも古くから見られる技法です。


また本作には、ホールマーク(作者のサイン)やショップマーク等の刻印がなく、作者や作られた工房などを特定することは出来ませんが、類似した造形スタイルを持つ作品は、『UITA22』のホールマークが刻印されたリングが発見されています。
UITAは、【United Indian Trader's Association】に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであることを表すホールマークであり、末尾のナンバー『22』 はトレーダーであり制作工房である【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートを表しています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。

当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~1920年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Dean Kirk of Manuelito Trading Post】ディーン・カーク オブマヌエリート トレーディングポストは、1881年に【Mike Kirk】マイク・カークによってニューメキシコ州ギャラップで創業した歴史あるトレーディングポストのすぐそばで、1942年代の同氏の死後、息子である【Dean Kirk】ディーン・カークが始めたトレーディングポストです。

その作品群は多岐にわたり、プエブロの作品を想起させるシンプルなブレスレットから、ツーリストスタイルのピンブローチ等も多く見られます。また、多くのシルバースミスが所属していたと推測され、その作者を特定することは出来ませんが、素晴らしいクオリティーを持つ作品が多く残されており、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作も独創的で強いオリジナリティを持ったリングであり、古い作品ながら非常に完成度の高い作品。トラディショナルな技術によって複雑で立体的な造形が形作られ、クラシックな雰囲気やイメージを備えながらも、唯一無二のデザイン/造形に仕上げられています。

また、ケトースタイルというボリューム感のある造形となっていますが、着用した時にそれほどの派手さを感じさせず、独自性を持ったデザイン/造形はアーティーな魅力を宿し、現代においても洗練された表情を作っています。
ビンテージインディアンジュエリーの持つ奥行きとシルバーの渋い表情により、サイズは小さいですが性別を問わず取り入れて頂けるリングだと思われます。

アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は、使用による消費や紛失などにより現存数が少なく大変希少です。
造形の独創性と、長年にわたってご愛用いただける普遍的な造形美を兼ね備えたキラーピースであり、トレジャーハントプライスな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーの僅かなクスミやハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、使用感は少なく良いコンディションを保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、リポウズ/バンプアウトの技術により彫りが深く立体的に形作られたボックスボー(リボン)デザインのフェイスが独創的な作品。
ボリューム感のある造形ながら、とても指に馴染みが良く、構築的で洗練された印象も有するアンティーク/ビンテージリングとなっています。


1930年代~1950年代頃に作られた作品と思われ、Bow/リボンモチーフを縦方向に配した造形のフェイスは『ケトーリング』と呼ばれるフェイスの幅が広く、存在感のある造形スタイルです。

【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテムです。多くはレザーで作られたベースにプレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾り(ブレスレット)です。

本作はそんなケトー/ボーガードをイメージをリングに落とし込んだデザインとなっており、トラディショナルな技術によって作り上げられていますが、ボックスボーという伝統的なモチーフを素晴らしい造形センスによって独自性のあるリングに昇華した作品となっています。

インゴットシルバー(銀塊)から作られたシャンクは、厚いシルバーを巧みなハンマーワークによって成形しており、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。さらに、フェイスとの間にはフラットに叩き鞣したシルバーボールが配されており、フェイスと馴染むように細部まで拘った造作が見られます。

フェイスは、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ/バンプアウト』という技術により、構築的で彫りの深いボックスボーの造形が形作られています。
そして、その中央にはラウンドカットされた小さなターコイズがマウントされており、バースト状の造形を形作るボックスボーの中心にナバホジュエリーらしいアクセントを与えています。

またそのフェイス裏面には、フラットなシルバーがロウ付けされ【Hollow Style】ホロウ スタイルと呼ばれる中空構造となっています。

丁寧に仕上げられた細部や、オリジナリティを持ち構築的な造形を綺麗に形作っているシルバーワークからは、作者の高い技術を想起させ、ボリューム感による迫力だけでなくジュエリーとしての造形美も感じさせる作品となっています。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代後半頃からみられる彫金技法・技術の一つで、本作の様に立体的なシルバーの造形を中空構造で構成する造形スタイルを指します。
ハンマーワークや立体的なカッティング、そして繊細なロウ付けを駆使する技術であり、美しく造形するには高い技術を必要とし、本作の様に立体的で綺麗なフォルムを作り上げるのは容易ではありません。
ボリューム感のある造形を過剰な重量にすることなく形作ることが出来る技術であり、インディアンジュエリー以外でも古くから見られる技法です。


また本作には、ホールマーク(作者のサイン)やショップマーク等の刻印がなく、作者や作られた工房などを特定することは出来ませんが、類似した造形スタイルを持つ作品は、『UITA22』のホールマークが刻印されたリングが発見されています。
UITAは、【United Indian Trader's Association】に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであることを表すホールマークであり、末尾のナンバー『22』 はトレーダーであり制作工房である【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートを表しています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。

当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~1920年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Dean Kirk of Manuelito Trading Post】ディーン・カーク オブマヌエリート トレーディングポストは、1881年に【Mike Kirk】マイク・カークによってニューメキシコ州ギャラップで創業した歴史あるトレーディングポストのすぐそばで、1942年代の同氏の死後、息子である【Dean Kirk】ディーン・カークが始めたトレーディングポストです。

その作品群は多岐にわたり、プエブロの作品を想起させるシンプルなブレスレットから、ツーリストスタイルのピンブローチ等も多く見られます。また、多くのシルバースミスが所属していたと推測され、その作者を特定することは出来ませんが、素晴らしいクオリティーを持つ作品が多く残されており、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作も独創的で強いオリジナリティを持ったリングであり、古い作品ながら非常に完成度の高い作品。トラディショナルな技術によって複雑で立体的な造形が形作られ、クラシックな雰囲気やイメージを備えながらも、唯一無二のデザイン/造形に仕上げられています。

また、ケトースタイルというボリューム感のある造形となっていますが、着用した時にそれほどの派手さを感じさせず、独自性を持ったデザイン/造形はアーティーな魅力を宿し、現代においても洗練された表情を作っています。
ビンテージインディアンジュエリーの持つ奥行きとシルバーの渋い表情により、サイズは小さいですが性別を問わず取り入れて頂けるリングだと思われます。

アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は、使用による消費や紛失などにより現存数が少なく大変希少です。
造形の独創性と、長年にわたってご愛用いただける普遍的な造形美を兼ね備えたキラーピースであり、トレジャーハントプライスな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーの僅かなクスミやハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、使用感は少なく良いコンディションを保っています。
Size

日本規格 約 9.5号   円周 約 49.7㎜   us 5
正面幅 約 26.3㎜

Material

Silver, Turquoise