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JPO016447

Vintage Hopi or Navajo Overlay & Turquoise Inlay Pin c.1950

Vintage Hopi or Navajo Overlay & Turquoise Inlay Pin c.1950
29,700 円(税込)
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Vintage Hopi or Navajo Overlay & Turquoise Inlay Pin  c.1950
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【Hopi】ホピか【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、ラウンド型のコンチョをベースとして、オーバーレイ技法とさり気なくも秀逸なスタンプワークの組み合わせにより【Hopi SilverCraft Guild】ホピシルバークラフトギルドの作品で多くみられるオールドホピジュエリーらしいデザインが形作られた作品。オーバーレイ技法黎明期特有の特徴を持ち、現在では例外的となった造形スタイルと素晴らしい完成度を誇るビンテージ/アンティークピンブローチです。

1950年代前後に作られた作品と思われ、オーセンティックなラウンドシェイプをべースに精巧なオーバーレイ技法により虹や水の流れ等、自然の営みを図案化しと思われるデザインが描き出されています。
現代のオーバーレイ作品に比べ、少し厚いシルバープレートをカッティングし、逆に少し薄いシルバープレートをベースとした古いオーバーレイ作品独特の特徴を持ち、厚いシルバーをカッティングする事により深く強い陰影が生み出されています。また、下地のシルバーにはテクスチャー(スタンプやエングレイビングによる表面加工)が見られず、オーバーレイ技法が用いられた初期作品である事が判断できます。
さらに、目立たないディテールですが高度なスタンプワークを駆使することで細かな紋様が刻まれており、シンプルでクリーンなデザインながら奥行きやエスニシティな味わいが与えられています。また、中央から外れた位置に扇型の美しいターコイズインレイが配される事で、作品にアーシーな魅力を生み出す効果的なアクセントとなっています。

また、全体に柔らかなドーム型のアール(曲面)がつけられていることで、独特な上質感や立体的な迫力が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。

本作に酷似した作品が、Pat&Kim Messier著の書籍『HALLMARKS of NAVITVE SOUTHWEST JEWELRY』において紹介されており、そこでは【Woodard's Indian Arts】ウッダーズインディアンアーツというインディアンアートショップにおいてナバホのシルバースミスが制作した作品ではないかと解説されています。
ただし、ホールマーク(作者や工房等のサイン)等が刻まれておらず、作者や正確な背景を判断することは出来ません。


【Hopi SilverCraft Guild】【Hopi Silvercraft Cooperative Guild】)※以下ホピギルドは、1949年に発足したホピ族の職人により組織され、創設メンバーには当時すでにオーバーレイと云う新しいスタイルを確立し成功をおさめていた【Paul Saufkie】ポール・スフキー、そして絵画でも多くの傑作を残したアーティスト【Fred Kabotie】フレッド・カボティ(1900-1986)がおり、彼らが彫金クラスを開設することで、非常に多くのホピシルバースミスを育てました。現在、巨匠として知られるホピのアーティストも若いころには、そのほとんどがホピギルドに所属していたと言えます。そして、前述の創設メンバー二人の精力的なエキジビジョンやプロモーション活動により、オーバーレイと言う技術をホピの特徴的な技術・スタイルとして確立しました。
ホピギルドでは、ナバホギルドとは違い個人のホールマークも初期から認められており、その多くはこちらの作品の様にギルドのスタンプと共に個人のホールマークが刻まれています。また、ナバホギルド以上に後進の教育・育成に力を注いだようです。それは、ジュエリー以外の絵画や織物、彫刻等多くのアーティストを支援し、1970年代にはFred Kabotieの息子である【Michael Kabotie】マイケル・カボティー(1942-2009)の成功にも繋がっていきました。


【Woodard's Indian Arts】ウッダーズインディアンアーツは、ニューメキシコ州ギャラップにて1930年代後半にM. L. Woodardが始めたインディアンクラフト&アートショップです。M. L. Woodardは、【the United Indian Trader's Association】(UITA)のエグゼクティブディレクターを務めた人物で、インディアンアートのバックアップやアメリカ政府との交渉を行った重要な人物です。ショップはアリゾナ州ツーソンとスコッツデール、ニューメキシコ州サンタフェでも展開されており、後に店の頭文字である『W』とIndian Hand Madeを表す『IHM』、Sterling Silverの『S/S』が刻印されるようになります。もちろん量産化された作品ではなく、全てハンドメイドの昔ながらの技術を使った作品にこだわりながら、本作と同様に比較的モダンなイメージの作品が多く制作された工房兼ショップです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。本作の様にスタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代に前述のホピギルド創設メーンバーでもあるPaul Saufkieによって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。1940年代~1950年代にかけてホピの【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。

また、現在ではホピの伝統的な技術として認知されているオーバーレイ技法ですが、本作が作られた当時はまだ、ホピの作家によってその技術が高められる黎明期であり、ホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。


本作もインディアンジュエリーの歴史上、多様な技術と個性が生まれる中で、新しいシルバーワークに挑んだ作者によって作られた作品であり、その作者等の背景は明確になっていませんが、高い史料価値を有する作品です。
また、古い作品ですがすでに高い完成度を誇り、ホピ独特のどこか優し気なデザインやモチーフに対する思いは、端正なシルバーワークの表情にナチュラルで素朴なイメージを与えているようです。

また、コンチョを元にした作品の為、ラペルやハット以外にも多くのアイテムになじみの良いシンプルなピンブローチです。とてもクリーンで無駄のないデザインはタイムレスに洗練された印象を与えます。

古い造形技術を踏襲しつつ、当時はまだ新しかったオーバーレイ技法を組み合わせることで強い独自性と創造性を有する作品です。そして、そのエスニシティな味わいやオリジナリティは、手工芸品としてだけでなくアートピースとしても評価されるジュエリー作品であり、トレジャーハントプライスなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや僅かなキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、使用感の少ないとても良好な状態を保っています。
【Hopi】ホピか【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、ラウンド型のコンチョをベースとして、オーバーレイ技法とさり気なくも秀逸なスタンプワークの組み合わせにより【Hopi SilverCraft Guild】ホピシルバークラフトギルドの作品で多くみられるオールドホピジュエリーらしいデザインが形作られた作品。オーバーレイ技法黎明期特有の特徴を持ち、現在では例外的となった造形スタイルと素晴らしい完成度を誇るビンテージ/アンティークピンブローチです。

1950年代前後に作られた作品と思われ、オーセンティックなラウンドシェイプをべースに精巧なオーバーレイ技法により虹や水の流れ等、自然の営みを図案化しと思われるデザインが描き出されています。
現代のオーバーレイ作品に比べ、少し厚いシルバープレートをカッティングし、逆に少し薄いシルバープレートをベースとした古いオーバーレイ作品独特の特徴を持ち、厚いシルバーをカッティングする事により深く強い陰影が生み出されています。また、下地のシルバーにはテクスチャー(スタンプやエングレイビングによる表面加工)が見られず、オーバーレイ技法が用いられた初期作品である事が判断できます。
さらに、目立たないディテールですが高度なスタンプワークを駆使することで細かな紋様が刻まれており、シンプルでクリーンなデザインながら奥行きやエスニシティな味わいが与えられています。また、中央から外れた位置に扇型の美しいターコイズインレイが配される事で、作品にアーシーな魅力を生み出す効果的なアクセントとなっています。

また、全体に柔らかなドーム型のアール(曲面)がつけられていることで、独特な上質感や立体的な迫力が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。

本作に酷似した作品が、Pat&Kim Messier著の書籍『HALLMARKS of NAVITVE SOUTHWEST JEWELRY』において紹介されており、そこでは【Woodard's Indian Arts】ウッダーズインディアンアーツというインディアンアートショップにおいてナバホのシルバースミスが制作した作品ではないかと解説されています。
ただし、ホールマーク(作者や工房等のサイン)等が刻まれておらず、作者や正確な背景を判断することは出来ません。


【Hopi SilverCraft Guild】【Hopi Silvercraft Cooperative Guild】)※以下ホピギルドは、1949年に発足したホピ族の職人により組織され、創設メンバーには当時すでにオーバーレイと云う新しいスタイルを確立し成功をおさめていた【Paul Saufkie】ポール・スフキー、そして絵画でも多くの傑作を残したアーティスト【Fred Kabotie】フレッド・カボティ(1900-1986)がおり、彼らが彫金クラスを開設することで、非常に多くのホピシルバースミスを育てました。現在、巨匠として知られるホピのアーティストも若いころには、そのほとんどがホピギルドに所属していたと言えます。そして、前述の創設メンバー二人の精力的なエキジビジョンやプロモーション活動により、オーバーレイと言う技術をホピの特徴的な技術・スタイルとして確立しました。
ホピギルドでは、ナバホギルドとは違い個人のホールマークも初期から認められており、その多くはこちらの作品の様にギルドのスタンプと共に個人のホールマークが刻まれています。また、ナバホギルド以上に後進の教育・育成に力を注いだようです。それは、ジュエリー以外の絵画や織物、彫刻等多くのアーティストを支援し、1970年代にはFred Kabotieの息子である【Michael Kabotie】マイケル・カボティー(1942-2009)の成功にも繋がっていきました。


【Woodard's Indian Arts】ウッダーズインディアンアーツは、ニューメキシコ州ギャラップにて1930年代後半にM. L. Woodardが始めたインディアンクラフト&アートショップです。M. L. Woodardは、【the United Indian Trader's Association】(UITA)のエグゼクティブディレクターを務めた人物で、インディアンアートのバックアップやアメリカ政府との交渉を行った重要な人物です。ショップはアリゾナ州ツーソンとスコッツデール、ニューメキシコ州サンタフェでも展開されており、後に店の頭文字である『W』とIndian Hand Madeを表す『IHM』、Sterling Silverの『S/S』が刻印されるようになります。もちろん量産化された作品ではなく、全てハンドメイドの昔ながらの技術を使った作品にこだわりながら、本作と同様に比較的モダンなイメージの作品が多く制作された工房兼ショップです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。本作の様にスタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代に前述のホピギルド創設メーンバーでもあるPaul Saufkieによって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。1940年代~1950年代にかけてホピの【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。

また、現在ではホピの伝統的な技術として認知されているオーバーレイ技法ですが、本作が作られた当時はまだ、ホピの作家によってその技術が高められる黎明期であり、ホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。


本作もインディアンジュエリーの歴史上、多様な技術と個性が生まれる中で、新しいシルバーワークに挑んだ作者によって作られた作品であり、その作者等の背景は明確になっていませんが、高い史料価値を有する作品です。
また、古い作品ですがすでに高い完成度を誇り、ホピ独特のどこか優し気なデザインやモチーフに対する思いは、端正なシルバーワークの表情にナチュラルで素朴なイメージを与えているようです。

また、コンチョを元にした作品の為、ラペルやハット以外にも多くのアイテムになじみの良いシンプルなピンブローチです。とてもクリーンで無駄のないデザインはタイムレスに洗練された印象を与えます。

古い造形技術を踏襲しつつ、当時はまだ新しかったオーバーレイ技法を組み合わせることで強い独自性と創造性を有する作品です。そして、そのエスニシティな味わいやオリジナリティは、手工芸品としてだけでなくアートピースとしても評価されるジュエリー作品であり、トレジャーハントプライスなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや僅かなキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、使用感の少ないとても良好な状態を保っています。
Size

縦 約3.85㎝   横 約3.8㎝ 

Material

Silver, Turquoise