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JBO006290C

【GARDEN OF THE GODS】Antique Silver Cuff w/Three Onyx c.1935

【GARDEN OF THE GODS】Antique Silver Cuff w/Three Onyx c.1935
174,900 円(税込)
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【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの多くの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストで作られた作品で、伝統的なシルバーワークをベースとしながら、ソリッドなブラックオニキスがセットされることで非常に洗練された印象がもたらされたアンティーク/ビンテージバングルです。

内側に刻印されている『HAND MADE BY INDIANS』と『SOLID SILVER』の表記により1930年代中頃に同トレーディングポストで作られた作品と思われます。
そして本作の持つ最大のスペシャリティは、GARDEN OF THE GODS TRADING POSTのショップマークであるサンダーバードの刻印が刻まれている事です。画像にあるバンド内側のサンダーバード刻印、これは同トレーディングポストのショップホールマークとして知られていますが、ジュエリー以外のフラットウエアやテーブルウエア等のアイテムで見られ、何故かジュエリー作品ではほとんど見つかっていないディテールです。特にシルバー製のジュエリーでは非常に貴重な特徴となっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、『スプリットバンド』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、センターに向けて幅が広く造形されています。そこに3つの特徴的なシェイプにカットされたオニキスがマウントされており、それらのベゼル(覆輪)の外側にはツイステッドワイヤーが施されています。さらにその両サイドには小さなアップリケが配され、センターの石には細かなシルバーワイヤーによる装飾が見られます。バンドは、サイドからターミナル(両端)までスタンプワークが刻まれており、アンティーク作品独特のスタンプ(鏨)ツールのクオリティと細部にも行き届いたシルバーワークへの拘りを垣間見ることが出来、作者の技術力が感じられます。

セットされた石は【Black Onyx】ブラックオニキスで【Agate】アゲート(瑪瑙)等と非常に近い石英種の宝石です。現在では非常に多くのブラックオニキスが広く流通していますが、そのほとんどが染色されたトリートメント加工品となっています。こちらにセットされた石はおそらく未着色の無添加ナチュラルの石で、鏡面にカットされることで素晴らしガラス光沢をもち、どこまでも黒く吸い込まれるような表情を持っています。また、1930年代以前からターコイズ以外の石であるペトリファイドウッド等がセットされた作品は散見されますが、こちらのようなオニキスがメインにセットされた1940年代以前の作品はとても珍しいピースとなります。
【Petrified Wood】ペトリファイドウッド(珪化木)や【Agate】アゲート(瑪瑙)等と共に、第二次世界大戦中にターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したため、ターコイズに代わって用いられた歴史を持っています。
ターコイズとは違った独特な存在感と他に類を見ない新鮮な印象を生み出し、古くから使われる素材でありながらインディアンジュエリーの新しい側面とも感じられ、ペトリファイドウッドと共に当店では注力してご紹介しています。


【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていた【Charles E. Strausenback】チャールズ・E・ストローセンバックが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っています。しかしながら、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのプロダクト製品とは一線を画す存在です。また、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つ同工房に所属したAwa Tsirehの作品が、お手本として【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品もフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。
また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。同じように【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、割金と呼ばれる残り7.5%は、銅やアルミニウム等が含まれています。 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異を見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。また、こちらの様に黒くなるのは割金の「鉄」成分が多い為と考えられています。
本作の場合、GARDEN OF THE GODS TRADING POSTが「SOLID SILVER」と表記していた時代に使用していたシルバーが、全てコインシルバーであった事実が判明していることからコインシルバー製であることを判断しています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。
こちらの作品に刻印されている『SOLID SILVER』は、無垢の銀製と言う意味で、メッキでないことを表しており、インゴットシルバーであることを表してはいませんが、当時のGARDEN OF THE GODSの作品は、全てがインゴットシルバーからハンマーで叩くことで成形されており、こちらの作品が制作された時期のピースは、全てコインシルバー(銀含有率90.0%の地金)が使われていたとされています。


ナバホジュエリーの伝統的な技術や造形スタイルで構成された作品ですが、細部には作者の個性が光り、オニキスのシックな印象により神秘的で落ち着いた雰囲気のバングルに仕上がっています。また、ターコイズとは違った表情を持っており、季節やシーンを問わずモードなスタイルにもフィットするバングルです。

GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、アンティーク工芸品としても評価される美しさを持ち、中でも貴重なホールマークが刻印された珍しいピース。他に類を見ない史料価値も非常に高いコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、アンティーク作品でありながら良い状態を保っています。シルバーには多少のクスミなどが見られますが、石を含めダメージやリペア跡などありません。
【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの多くの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストで作られた作品で、伝統的なシルバーワークをベースとしながら、ソリッドなブラックオニキスがセットされることで非常に洗練された印象がもたらされたアンティーク/ビンテージバングルです。

内側に刻印されている『HAND MADE BY INDIANS』と『SOLID SILVER』の表記により1930年代中頃に同トレーディングポストで作られた作品と思われます。
そして本作の持つ最大のスペシャリティは、GARDEN OF THE GODS TRADING POSTのショップマークであるサンダーバードの刻印が刻まれている事です。画像にあるバンド内側のサンダーバード刻印、これは同トレーディングポストのショップホールマークとして知られていますが、ジュエリー以外のフラットウエアやテーブルウエア等のアイテムで見られ、何故かジュエリー作品ではほとんど見つかっていないディテールです。特にシルバー製のジュエリーでは非常に貴重な特徴となっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、『スプリットバンド』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、センターに向けて幅が広く造形されています。そこに3つの特徴的なシェイプにカットされたオニキスがマウントされており、それらのベゼル(覆輪)の外側にはツイステッドワイヤーが施されています。さらにその両サイドには小さなアップリケが配され、センターの石には細かなシルバーワイヤーによる装飾が見られます。バンドは、サイドからターミナル(両端)までスタンプワークが刻まれており、アンティーク作品独特のスタンプ(鏨)ツールのクオリティと細部にも行き届いたシルバーワークへの拘りを垣間見ることが出来、作者の技術力が感じられます。

セットされた石は【Black Onyx】ブラックオニキスで【Agate】アゲート(瑪瑙)等と非常に近い石英種の宝石です。現在では非常に多くのブラックオニキスが広く流通していますが、そのほとんどが染色されたトリートメント加工品となっています。こちらにセットされた石はおそらく未着色の無添加ナチュラルの石で、鏡面にカットされることで素晴らしガラス光沢をもち、どこまでも黒く吸い込まれるような表情を持っています。また、1930年代以前からターコイズ以外の石であるペトリファイドウッド等がセットされた作品は散見されますが、こちらのようなオニキスがメインにセットされた1940年代以前の作品はとても珍しいピースとなります。
【Petrified Wood】ペトリファイドウッド(珪化木)や【Agate】アゲート(瑪瑙)等と共に、第二次世界大戦中にターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したため、ターコイズに代わって用いられた歴史を持っています。
ターコイズとは違った独特な存在感と他に類を見ない新鮮な印象を生み出し、古くから使われる素材でありながらインディアンジュエリーの新しい側面とも感じられ、ペトリファイドウッドと共に当店では注力してご紹介しています。


【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていた【Charles E. Strausenback】チャールズ・E・ストローセンバックが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っています。しかしながら、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのプロダクト製品とは一線を画す存在です。また、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つ同工房に所属したAwa Tsirehの作品が、お手本として【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品もフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。
また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。同じように【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、割金と呼ばれる残り7.5%は、銅やアルミニウム等が含まれています。 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異を見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。また、こちらの様に黒くなるのは割金の「鉄」成分が多い為と考えられています。
本作の場合、GARDEN OF THE GODS TRADING POSTが「SOLID SILVER」と表記していた時代に使用していたシルバーが、全てコインシルバーであった事実が判明していることからコインシルバー製であることを判断しています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。
こちらの作品に刻印されている『SOLID SILVER』は、無垢の銀製と言う意味で、メッキでないことを表しており、インゴットシルバーであることを表してはいませんが、当時のGARDEN OF THE GODSの作品は、全てがインゴットシルバーからハンマーで叩くことで成形されており、こちらの作品が制作された時期のピースは、全てコインシルバー(銀含有率90.0%の地金)が使われていたとされています。


ナバホジュエリーの伝統的な技術や造形スタイルで構成された作品ですが、細部には作者の個性が光り、オニキスのシックな印象により神秘的で落ち着いた雰囲気のバングルに仕上がっています。また、ターコイズとは違った表情を持っており、季節やシーンを問わずモードなスタイルにもフィットするバングルです。

GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、アンティーク工芸品としても評価される美しさを持ち、中でも貴重なホールマークが刻印された珍しいピース。他に類を見ない史料価値も非常に高いコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、アンティーク作品でありながら良い状態を保っています。シルバーには多少のクスミなどが見られますが、石を含めダメージやリペア跡などありません。
Size

メンズサイズ ML - XL 程度。

内径最大幅 約59.5㎜    正面幅(高さ) 約39.7㎜
内周 約147㎜    開口部 約25㎜
Inside Measurement 5 3/4inch   opening 1inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以上、XXLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Coin Silver, Black Onyx
        約45.8g