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JRO006030

Vintage Navajo Men's Silver Ring w/Black Onyx c.1950~

Vintage Navajo Men's Silver Ring w/Black Onyx c.1950~
52,800 円(税込)
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Vintage Navajo Men's Silver Ring w/Black Onyx  c.1950~
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【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、オーセンティックで上質なシルバーワークをベースにブラックオニキスがマウントされた作品。クリーンなデザインに仕上げられることで現代的な印象を漂わせ、トラディショナルな造形ながらマテリアルと素晴らしいクオリティーにより、大変高い希少性を有するメンズサイズのビンテージ/アンティークリングです。

1950年代~1960年代頃の作品と思われ、フロントが3本にスプリットされた『スプリットシャンク』と呼ばれるオーセンティックな造形によって、サイドから迫力あるサイズのフェイスに自然な流れを作り出しています。フェイスは、オーバルとレクタングラーの中間的なシェイプにカットされたブラックオニキスで構成され柔らかな丸みを持つカボションカットにより、無機質なブラックオニキスに有機的な質感や独特な上質感を与えているようです。また、その石を留めるベゼル(覆輪)のエッジ部分が、石のシェイプに合わせて薄く造形される事でシルバーとペトリファイドウッドが一体化したような造形となっており、目立たないディテールですが、細部まで美しい仕上げが施されたシルバーワークであり、作者の高い技術力や拘りを感じ取ることが出来ます。
そして、フェイスの両サイドにはスタンプワークの刻まれた半円型のコンチョと、単独のスクエアワイヤーを撚ることで生み出すツイステッドワイヤーがアップリケされています。それらのシルバーワークは全てトラディショナルで古くから見られるディテールとなっていますが、シンプルでセンスの良いデザインと巧みなシルバーワークにより、質実剛健な作りの良さと普遍的な造形美を兼ね備えたリングとなっています。

とても美しいバランスに仕上がったリングであり、残念ながら作者は不明となっていますが、トラディショナルで洗練されたデザイン/造形スタイルやサイドのコンチョに刻まれたスタンプ(鏨)等のディテール、ブラックオニキスというマテリアル等からは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされた石は【Black Onyx】ブラックオニキスで、【Agate】アゲート(瑪瑙)等と非常に近い石英種の石です。現在では非常に多くのブラックオニキスが広く流通していますが、そのほとんどが染色されたトリートメント加工品となっています。こちらにセットされた石はおそらく未着色の無添加ナチュラルで、細かなキズは見られますが、それでもなお吸い込まれるような漆黒となっています。また、1930年代以前からターコイズ以外の石であるペトリファイドウッドやアゲート等がセットされた作品は散見されますが、こちらのようなオニキスがメインにセットされた作品は比較的珍しいピースとなります。
【Petrified Wood】ペトリファイドウッド(珪化木)や【Agate】アゲート(瑪瑙)等と共に、第二次世界大戦中にターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したため、ターコイズに代わって用いられた歴史を持っています。
ターコイズとは違った独特な存在感と他に類を見ない新鮮な印象を生み出し、古くから使われる素材でありながらインディアンジュエリーの新しい側面とも感じられ、ペトリファイドウッドと共に当店では注力してご紹介しています。


シャンクの内側には『STERLING』の刻印が刻まれています。これは、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代中頃には登場していた刻印です。ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代末以降のようです。1940年代以前に作られたツーリストジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の銀の不足が影響したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。
Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


本作もFred Peshlakaiの構築したジュエリーとしての完成度・品位を受け継ぎ、ナバホの古典的な技術によって形作られた作品ですが、現代においてもモダンな造形美と上質感を持ったリングとなっています。繊細でありながら力強い質感と漆黒のオニキスによるソリッドな印象は、長い年月を経ていまだその存在感と威厳を失っていません。

男性の手にも映える存在感とボリュームを持ち、サイズも比較的大きめのリング。艶やかで大きさのある石はそれなりの存在感を示しますが、黒い石や上品なシルバーワークにより、シックで落ち着いた印象となっており、季節やシーンを問わず、モードなスタイルにもフィットするリングです。

現在、日本において多く紹介されているインディアンジュエリーとは違ったフィーリングを与えてくれるアイテムです。オーセンティックな造形/デザインながら、決して多く発見できるピースではなく、クラシックでありながらエッジ―で現代的という相反する魅力を兼ね備えたリング。素晴らしい造形センスとアンティーク工芸品としての完成度も感じさせるハイエンドな作品であり、非常にコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションはシルバーの僅かなクスミやキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラ等は見られますが、ダメージはなく使用感も少ない良好なコンディションです。オニキスも細かなキズは散見されますが、現在も強い艶を保っています。
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、オーセンティックで上質なシルバーワークをベースにブラックオニキスがマウントされた作品。クリーンなデザインに仕上げられることで現代的な印象を漂わせ、トラディショナルな造形ながらマテリアルと素晴らしいクオリティーにより、大変高い希少性を有するメンズサイズのビンテージ/アンティークリングです。

1950年代~1960年代頃の作品と思われ、フロントが3本にスプリットされた『スプリットシャンク』と呼ばれるオーセンティックな造形によって、サイドから迫力あるサイズのフェイスに自然な流れを作り出しています。フェイスは、オーバルとレクタングラーの中間的なシェイプにカットされたブラックオニキスで構成され柔らかな丸みを持つカボションカットにより、無機質なブラックオニキスに有機的な質感や独特な上質感を与えているようです。また、その石を留めるベゼル(覆輪)のエッジ部分が、石のシェイプに合わせて薄く造形される事でシルバーとペトリファイドウッドが一体化したような造形となっており、目立たないディテールですが、細部まで美しい仕上げが施されたシルバーワークであり、作者の高い技術力や拘りを感じ取ることが出来ます。
そして、フェイスの両サイドにはスタンプワークの刻まれた半円型のコンチョと、単独のスクエアワイヤーを撚ることで生み出すツイステッドワイヤーがアップリケされています。それらのシルバーワークは全てトラディショナルで古くから見られるディテールとなっていますが、シンプルでセンスの良いデザインと巧みなシルバーワークにより、質実剛健な作りの良さと普遍的な造形美を兼ね備えたリングとなっています。

とても美しいバランスに仕上がったリングであり、残念ながら作者は不明となっていますが、トラディショナルで洗練されたデザイン/造形スタイルやサイドのコンチョに刻まれたスタンプ(鏨)等のディテール、ブラックオニキスというマテリアル等からは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされた石は【Black Onyx】ブラックオニキスで、【Agate】アゲート(瑪瑙)等と非常に近い石英種の石です。現在では非常に多くのブラックオニキスが広く流通していますが、そのほとんどが染色されたトリートメント加工品となっています。こちらにセットされた石はおそらく未着色の無添加ナチュラルで、細かなキズは見られますが、それでもなお吸い込まれるような漆黒となっています。また、1930年代以前からターコイズ以外の石であるペトリファイドウッドやアゲート等がセットされた作品は散見されますが、こちらのようなオニキスがメインにセットされた作品は比較的珍しいピースとなります。
【Petrified Wood】ペトリファイドウッド(珪化木)や【Agate】アゲート(瑪瑙)等と共に、第二次世界大戦中にターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したため、ターコイズに代わって用いられた歴史を持っています。
ターコイズとは違った独特な存在感と他に類を見ない新鮮な印象を生み出し、古くから使われる素材でありながらインディアンジュエリーの新しい側面とも感じられ、ペトリファイドウッドと共に当店では注力してご紹介しています。


シャンクの内側には『STERLING』の刻印が刻まれています。これは、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代中頃には登場していた刻印です。ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代末以降のようです。1940年代以前に作られたツーリストジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の銀の不足が影響したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。
Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


本作もFred Peshlakaiの構築したジュエリーとしての完成度・品位を受け継ぎ、ナバホの古典的な技術によって形作られた作品ですが、現代においてもモダンな造形美と上質感を持ったリングとなっています。繊細でありながら力強い質感と漆黒のオニキスによるソリッドな印象は、長い年月を経ていまだその存在感と威厳を失っていません。

男性の手にも映える存在感とボリュームを持ち、サイズも比較的大きめのリング。艶やかで大きさのある石はそれなりの存在感を示しますが、黒い石や上品なシルバーワークにより、シックで落ち着いた印象となっており、季節やシーンを問わず、モードなスタイルにもフィットするリングです。

現在、日本において多く紹介されているインディアンジュエリーとは違ったフィーリングを与えてくれるアイテムです。オーセンティックな造形/デザインながら、決して多く発見できるピースではなく、クラシックでありながらエッジ―で現代的という相反する魅力を兼ね備えたリング。素晴らしい造形センスとアンティーク工芸品としての完成度も感じさせるハイエンドな作品であり、非常にコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションはシルバーの僅かなクスミやキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラ等は見られますが、ダメージはなく使用感も少ない良好なコンディションです。オニキスも細かなキズは散見されますが、現在も強い艶を保っています。
Size

日本規格 約 22~23号   円周 約 63.7㎜   us 11
正面幅 約 27.1㎜

Material

Sterling Silver, Black Onyx