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JRO006528

【GARDEN OF THE GODS】 Atq Silver Ring w/Two Black Onyx c.1940

【GARDEN OF THE GODS】 Atq Silver Ring w/Two Black Onyx c.1940
52,800 円(税込)
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【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの多くの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストで作られた作品。フェイスは、水面のように美しくカットされたブラックオニキスが縦に並んで構成され、アンティーク作品でありながら現代的で洗練された印象が特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

内側に刻印されている『HAND MADE BY INDIANS』と『STERLING SILVER』の表記により1930年代末頃~1940年代に同トレーディングポストで作られた作品と推定可能なピースです。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、細いハーフラウンドワイヤーで構成されており、既製のハーフラウンドワイヤーが広く普及した1960年代以降には多くみられるハーフラウンドワイヤーのシャンクですが、独自に成形を必要とした1940年代以前の作品ではとても珍しいディテールです。
フェイスは、長方形にカットされたブラックオニキスが縦に二つ並んでマウントされており、フラットにカットされたブラックオニキスが配される事で、吸い込まれるような黒が異質な美しさを生み出しています。
その内側の上下にシャンクが接続される事で、斜めに構成されたシャンクも作品の特徴的なディテールであり、モダンでエレガントな表情を与えているようです。また、上下の石の間にはさりげなく小さなシルバーボールが施されており、インディアンジュエリーらしいディテールも見られます。シンプルなデザイン/造形と完成度の高いシルバーワークによって非常に洗練されたリングとなっており、本作が作られた時代背景も考察可能なアメリカンジュエリーの歴史も感じさせる作品です。

セットされた石は【Black Onyx】ブラックオニキスで【Agate】アゲート(瑪瑙)等と非常に近い石英種の宝石です。現在では非常に多くのブラックオニキスが広く流通していますが、そのほとんどが染色されたトリートメント加工品となっています。こちらにセットされた石はおそらく未着色の無添加ナチュラルの石で、鏡面にカットされることで素晴らしガラス光沢をもち、どこまでも黒く吸い込まれるような表情を持っています。また、1930年代以前からターコイズ以外の石であるペトリファイドウッド等がセットされた作品は散見されますが、こちらのようなオニキスがメインにセットされた1940年代以前の作品はとても珍しいピースとなります。
【Petrified Wood】ペトリファイドウッド(珪化木)や【Agate】アゲート(瑪瑙)等と共に、第二次世界大戦中にターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したため、ターコイズに代わって用いられた歴史を持っています。
ターコイズとは違った独特な存在感と他に類を見ない新鮮な印象を生み出し、古くから使われる素材でありながらインディアンジュエリーの新しい側面とも感じられ、ペトリファイドウッドと共に当店では注力してご紹介しています。


【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていた【Charles E. Strausenback】チャールズ・E・ストローセンバックが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っています。しかしながら、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのプロダクト製品とは一線を画す存在です。また、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つ同工房に所属したAwa Tsirehの作品が、お手本として【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品もフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。
また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。


本作も、そのマテリアルやシンプルで伝統的でありながらオリジナリティを感じさせる造形は、ガーデンオブザゴッズで作られた作品らしい特徴となっています。また、アンティーク作品でありながら現在でも新鮮な印象を失っておらず、シックで洗練された印象とビンテージインディアンジュエリー独特の雰囲気を併せ持っています。
またそのミニマルながらエレガントなデザインは、女性に向いた造形美を備えていますが、男性のピンキーリングとしても取り入れて頂けるリングです。

GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、現存数が少ないため史料価値も非常に高いコレクタブルなピース。ツーリストジュエリーとして作られた作品ながら、アンティーク工芸品として、そしてアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価される作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションは、ハンドメイド特有の制作上のムラや細かなキズが見られますが、石を含め使用感の少ないとても良好な状態を保っています。
【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの多くの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストで作られた作品。フェイスは、水面のように美しくカットされたブラックオニキスが縦に並んで構成され、アンティーク作品でありながら現代的で洗練された印象が特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

内側に刻印されている『HAND MADE BY INDIANS』と『STERLING SILVER』の表記により1930年代末頃~1940年代に同トレーディングポストで作られた作品と推定可能なピースです。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、細いハーフラウンドワイヤーで構成されており、既製のハーフラウンドワイヤーが広く普及した1960年代以降には多くみられるハーフラウンドワイヤーのシャンクですが、独自に成形を必要とした1940年代以前の作品ではとても珍しいディテールです。
フェイスは、長方形にカットされたブラックオニキスが縦に二つ並んでマウントされており、フラットにカットされたブラックオニキスが配される事で、吸い込まれるような黒が異質な美しさを生み出しています。
その内側の上下にシャンクが接続される事で、斜めに構成されたシャンクも作品の特徴的なディテールであり、モダンでエレガントな表情を与えているようです。また、上下の石の間にはさりげなく小さなシルバーボールが施されており、インディアンジュエリーらしいディテールも見られます。シンプルなデザイン/造形と完成度の高いシルバーワークによって非常に洗練されたリングとなっており、本作が作られた時代背景も考察可能なアメリカンジュエリーの歴史も感じさせる作品です。

セットされた石は【Black Onyx】ブラックオニキスで【Agate】アゲート(瑪瑙)等と非常に近い石英種の宝石です。現在では非常に多くのブラックオニキスが広く流通していますが、そのほとんどが染色されたトリートメント加工品となっています。こちらにセットされた石はおそらく未着色の無添加ナチュラルの石で、鏡面にカットされることで素晴らしガラス光沢をもち、どこまでも黒く吸い込まれるような表情を持っています。また、1930年代以前からターコイズ以外の石であるペトリファイドウッド等がセットされた作品は散見されますが、こちらのようなオニキスがメインにセットされた1940年代以前の作品はとても珍しいピースとなります。
【Petrified Wood】ペトリファイドウッド(珪化木)や【Agate】アゲート(瑪瑙)等と共に、第二次世界大戦中にターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したため、ターコイズに代わって用いられた歴史を持っています。
ターコイズとは違った独特な存在感と他に類を見ない新鮮な印象を生み出し、古くから使われる素材でありながらインディアンジュエリーの新しい側面とも感じられ、ペトリファイドウッドと共に当店では注力してご紹介しています。


【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていた【Charles E. Strausenback】チャールズ・E・ストローセンバックが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っています。しかしながら、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのプロダクト製品とは一線を画す存在です。また、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つ同工房に所属したAwa Tsirehの作品が、お手本として【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品もフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。
また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。


本作も、そのマテリアルやシンプルで伝統的でありながらオリジナリティを感じさせる造形は、ガーデンオブザゴッズで作られた作品らしい特徴となっています。また、アンティーク作品でありながら現在でも新鮮な印象を失っておらず、シックで洗練された印象とビンテージインディアンジュエリー独特の雰囲気を併せ持っています。
またそのミニマルながらエレガントなデザインは、女性に向いた造形美を備えていますが、男性のピンキーリングとしても取り入れて頂けるリングです。

GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、現存数が少ないため史料価値も非常に高いコレクタブルなピース。ツーリストジュエリーとして作られた作品ながら、アンティーク工芸品として、そしてアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価される作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションは、ハンドメイド特有の制作上のムラや細かなキズが見られますが、石を含め使用感の少ないとても良好な状態を保っています。
Size

日本規格 約 13~13.5号   円周 約 53.8㎜   us 7
正面幅 約 22.5㎜

Material

Sterling Silver, Black Onyx