【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、7つの美しいナンバーエイトターコイズが7つ羅列された『Row Work/ローワーク』と呼ばれる造形スタイルのアンティーク/ビンテージバングルです。
トラディショナルなナバホジュエリーの技術・造形を受け継ぎながら、均整のとれたバランスの良いデザイン、そして重厚かつ完成されたシルバーワークと貴重なターコイズの双方が上質な作品となっています。
1950年代後半頃~1970年代前半頃に作られた作品と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なトライアングルワイヤー2本に挟まれるように7つのターコイズがマウントされています。
またそのベースとなっているバンドは、上下のトライアングルワイヤーだけでなく、中央に2本のワイヤーを撚り合わせたツイステッドワイヤーが配されており、細部に施された手の込んだシルバーワークも含め、重厚で高い強度を誇るブレスレットに仕上げられています。
その様なバンドの中央に7つのターコイズがマウントされ、ターコイズの立体感をバンドのフォルムが際立たせており、迫力のある造形美も特徴的な作品となっています。
また、上下のトライアングルワイヤーには力強いスタンプワークが刻まれ、中央のターコイズを留めるベゼル(覆輪)の外側にはツイステッドワイヤーが施されています。
そして石と石の間と両サイドには、14個もの小さなシルバードロップ/ボールが配されることでナバホジュエリーらしい奥行きと陰影が与えられているようです。
ターミナル(バングル両端)部分には、ワイヤー断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが備えられることで、バンドを構成する3本のワイヤーがしっかりとまとめられ、バンドを摩耗から守る為に少し外側に大きく作られています。
このようなディテールは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)によって完成された技術とされ、バングルの摩耗を防ぐ質実剛健なディテールであり、細部まで美意識を感じさせる造りとなっています。
また本作のような上下にトライアングルワイヤーを配し、その間に石を並べてセットする造形スタイルは、ネイティブアメリカンジュエリーの古典期から見られる造形であり、現代まで受け継がれるナバホジュエリーのトラディショナルな造形スタイルです。
本作にはホールマーク(作者やショップのサイン)等が刻印されず、作者や正確な背景は不明ですが、1930年代以降にはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)等も多くの類似した作品を残しており、1950年代~1970年代には、こちらも巨匠である【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)が多く制作したスタイルです。
そして現在、コンテンポラリー作家の中でも素晴らしい技術を持つ【Perry Shorty】ペリー・ショーティー等が受け継いでいます。本作の秀逸なシルバーワークは、アンティーク作品を凌駕するクオリティーを持つPerry Shorty氏の作品をさらに上回るような完成度を誇っています。
セットされたターコイズは美しいオールドナンバーエイトターコイズで、柔らかな水色にグリーンのグラデーションが見られナンバーエイトらしいブラウンウェブが入ります。
濃いブルーではありませんが『バタースコッチ』とも呼ばれるナンバーエイトらしい色彩と景色を持ち、少しグリーンが溶け込んだ色相により肌に馴染みやすく、コーディネイトにもフィットしやすい印象のブレスレットとなっています。
ミドルグレード上位~に属するジェムクオリティを有する現在では大変貴重なナチュラル無添加なターコイズとなっています。
また、アンティーク作品ではジェムクオリティーのターコイズがセットされた作品は非常に少なく、長い年月を経ていながら現在も素晴らしい艶を失わず、現在もその煌きを保っています。
【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~60年年代頃まで採掘されていました。特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。
採掘されるターコイズは、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が非常に少なくなってしまいました。
【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。
本作もインゴットシルバーから成形されることで硬く重厚な質感が与えられており、その端正で質の高いシルバーワークと美しいジェムクオリティーターコイズが織りなす造形美や表情は素晴らしい奥行きを生み出し、クラシックな印象と特別な上質感をもたらしています。
また、ターコイズが羅列されたローワークデザインは男性的な強さを感じさせますが、インディアンジュエリー独特の武骨でワイルドな印象とクラシックでエレガントな美しさを併せ持ち、その洗練された完成度はクラシックなコーディネイトやビンテージスタイルにはもちろん、ドレスや少しフォーマルなスタイルにもフィットすると思われます。
長きにわたるナバホジュエリーの伝統と、ターコイズルースとして切り取られた自然そのものを身に付ける事が出来るネイティブアメリカンジュエリー。武骨ながら気品ある佇まいは単なるブレスレットに留まらず、アートピース/ウェアラブルアートとしても評価されるハイエンドな作品であり、大変トレジャーハントプライスなピースとなっています。
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コンディションも大変良好です。
ハンドメイドによる造形ですので制作上のムラ等が見られますが、使用感少なく良い状態を保っています。
またターコイズも良好なコンディションです。マトリックス部分に僅かな凹凸が見られますが、それらは天然石に由来する特徴でありダメージではありません。
現在もアンティークピースとしては素晴らしい色相と艶を保っています。