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JPF0010728

Attr.to【Ganscraft】Stamped "Glacier Park Goat" Pin c.1930~

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36,300 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された事が判断可能な作品。キャッチーでどこか人間の様なキュートな表情のゴート/山羊がモチーフとなった小さいサイズのアンティーク/ビンテージピンブローチです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、残されている当時のカタログ資料や使用されているスタンプツール(鏨・刻印)によって、間違いなく【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)で作られた事が判断可能な作品です。

またこちらのようなゴートモチーフのピンブローチは、ガンズクラフト社が出版した当時のカタログにおいて「Glacier Park Goat」(グレイシャー国立公園の山羊) として紹介されています。

さらに、コロラド州デンバーでツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたことで知られる【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社から独立したニューヨークのメーカー【Arrow Novelty】アローノベルティ社のホールセール(卸売り)用カタログにおいても、非常に類似したゴートモチーフのピンが確認されていますが、それらは本作の様にガンズクラフト社で作られた作品をデザインソースとしており、こちらの個体がオリジナル作品となります。

前述の通り複数のカタログにも紹介されているモチーフ・デザインながら、サンダーバードやホース/馬等のモチーフとは異なり、その現存数が非常に少なく、実物を発見するのは非常に困難なアイテムとなっています。


モンタナ州のカナダ国境近くに位置するグレーシャー国立公園には、こちらのモチーフとなったマウンテンゴートが多く生息し、間近で観察する事が出来ます。
雪山に生息する為に大型で真っ白な毛並みが美しい山ヤギであり、愛らしい顔も特徴的ですが、険しい山岳地帯に生息し断崖絶壁に佇む様子が前足と後ろ足の位置に高低差を着けて表現しているようで、小さな作品に躍動感やリアリティが隠されています。


1920年代末~1940年代初頭頃に作られたものと思われ、デフォルメされたデザインに感じられますが、実物のマウンテンゴートの特徴をよくとらえた意匠です。
スタンプワークによって顔や髭等が刻まれることによって細部が描き出され、カタログと全く同じではなく一点毎に個性が与えられている事が想像できます。

さらに、中央には大胆にアローのスタンプが刻印されており、小さなピースながらインディアンジュエリーらしい表情に仕上げられています。



【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下ガンズクラフト)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。
1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。

当時、雇われていたアーティストは現在では非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多い事も特徴と言えます。
それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時から同工房で生まれた作品は、大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。

しかし、その歴史は平坦でなかったようです。
ガンズクラフトでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。
そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。

そこで、復権のために導入されたのが『S』の刻印が示す【Slug Silver】の採用です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。
そのため、こちらのガンズクラフトやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。

ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのガンズクラフトの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。
そのため、同工房が供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。
現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。



【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。
また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い百円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。

同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。
また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています)
主にイギリスの影響を受けた国において『STERLING』、それ以外の国において『925』の表記・刻印が使用されています。

925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバー製のコインを溶かすことで、材料(地金)を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

インディアンジュエリーの歴史では、1900年代初頭にH.H.タンメン社が『800-Fine Silver』(シルバー含有率80.0%)を採用し、1910年代~1940年代初頭までに作られたツーリストジュエリーにおいては、Coin Silver 900が多く採用されました。

シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。

さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



小さなサイズ感や渋いシルバーの表情は性別を問わずお使いいただけると思われ、キャッチーでリラックス感のあるアイコニックなアニマルモチーフは、メンズのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムです。

特にこちらの様なツーリストアイテムは、個体ごとに細部のデザインが異なりますが、その中でも本作を生み出したガンズクラフト社は作者の独自性・個性を尊重しており、作者のセンスや拘りが感じ取れる作品となっています。


また、ピンとして大変スタイリングしやすく、軽いのでカットソー等を含め、多くのアイテム合わせることが出来る汎用性を持っています。
アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、バッグやキャップ・ハット等のワンポイントにも素晴らしい相性を見せてくれます。


ガンズクラフト社製という希少価値と共に、同社が育てたシルバースミスの独創性とセンスの良いデザインも高く評価できます。

また、前述のように当時の出版物(カタログ)においては確認されていますが、製作数が少ない為か小さいサイズに起因して現存していないのかは不明ながら、実物を発見するのは非常に難しく非常にコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好です。
細かなキズやシルバーのクスミ、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感は少なくとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された事が判断可能な作品。キャッチーでどこか人間の様なキュートな表情のゴート/山羊がモチーフとなった小さいサイズのアンティーク/ビンテージピンブローチです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、残されている当時のカタログ資料や使用されているスタンプツール(鏨・刻印)によって、間違いなく【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)で作られた事が判断可能な作品です。

またこちらのようなゴートモチーフのピンブローチは、ガンズクラフト社が出版した当時のカタログにおいて「Glacier Park Goat」(グレイシャー国立公園の山羊) として紹介されています。

さらに、コロラド州デンバーでツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたことで知られる【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社から独立したニューヨークのメーカー【Arrow Novelty】アローノベルティ社のホールセール(卸売り)用カタログにおいても、非常に類似したゴートモチーフのピンが確認されていますが、それらは本作の様にガンズクラフト社で作られた作品をデザインソースとしており、こちらの個体がオリジナル作品となります。

前述の通り複数のカタログにも紹介されているモチーフ・デザインながら、サンダーバードやホース/馬等のモチーフとは異なり、その現存数が非常に少なく、実物を発見するのは非常に困難なアイテムとなっています。


モンタナ州のカナダ国境近くに位置するグレーシャー国立公園には、こちらのモチーフとなったマウンテンゴートが多く生息し、間近で観察する事が出来ます。
雪山に生息する為に大型で真っ白な毛並みが美しい山ヤギであり、愛らしい顔も特徴的ですが、険しい山岳地帯に生息し断崖絶壁に佇む様子が前足と後ろ足の位置に高低差を着けて表現しているようで、小さな作品に躍動感やリアリティが隠されています。


1920年代末~1940年代初頭頃に作られたものと思われ、デフォルメされたデザインに感じられますが、実物のマウンテンゴートの特徴をよくとらえた意匠です。
スタンプワークによって顔や髭等が刻まれることによって細部が描き出され、カタログと全く同じではなく一点毎に個性が与えられている事が想像できます。

さらに、中央には大胆にアローのスタンプが刻印されており、小さなピースながらインディアンジュエリーらしい表情に仕上げられています。



【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下ガンズクラフト)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。
1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。

当時、雇われていたアーティストは現在では非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多い事も特徴と言えます。
それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時から同工房で生まれた作品は、大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。

しかし、その歴史は平坦でなかったようです。
ガンズクラフトでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。
そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。

そこで、復権のために導入されたのが『S』の刻印が示す【Slug Silver】の採用です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。
そのため、こちらのガンズクラフトやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。

ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのガンズクラフトの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。
そのため、同工房が供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。
現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。



【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。
また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い百円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。

同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。
また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています)
主にイギリスの影響を受けた国において『STERLING』、それ以外の国において『925』の表記・刻印が使用されています。

925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバー製のコインを溶かすことで、材料(地金)を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

インディアンジュエリーの歴史では、1900年代初頭にH.H.タンメン社が『800-Fine Silver』(シルバー含有率80.0%)を採用し、1910年代~1940年代初頭までに作られたツーリストジュエリーにおいては、Coin Silver 900が多く採用されました。

シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。

さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



小さなサイズ感や渋いシルバーの表情は性別を問わずお使いいただけると思われ、キャッチーでリラックス感のあるアイコニックなアニマルモチーフは、メンズのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムです。

特にこちらの様なツーリストアイテムは、個体ごとに細部のデザインが異なりますが、その中でも本作を生み出したガンズクラフト社は作者の独自性・個性を尊重しており、作者のセンスや拘りが感じ取れる作品となっています。


また、ピンとして大変スタイリングしやすく、軽いのでカットソー等を含め、多くのアイテム合わせることが出来る汎用性を持っています。
アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、バッグやキャップ・ハット等のワンポイントにも素晴らしい相性を見せてくれます。


ガンズクラフト社製という希少価値と共に、同社が育てたシルバースミスの独創性とセンスの良いデザインも高く評価できます。

また、前述のように当時の出版物(カタログ)においては確認されていますが、製作数が少ない為か小さいサイズに起因して現存していないのかは不明ながら、実物を発見するのは非常に難しく非常にコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好です。
細かなキズやシルバーのクスミ、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感は少なくとても良い状態を保っています。
Size

縦 約2.5㎝   横 約2.2㎝

Material

Silver(probably Ingot Coin Silver 900/Slug Silver)