【ZUNI】ズ二のアンティークジュエリー『Needle Point/ニードルポイント』と呼ばれるとても細くロングオーバルカットされた美しい25個ものターコイズが羅列されたアンティーク/ビンテージバングルです。
大変繊細なターコイズのカットと美しいシルバーワークによって構成されたとても貴重でハイエンドな作品となっています。
1940年代前後に作られた作品と思われ、日本で『平打ち』と呼ばれるバンド/地金をベースにニードルポイントターコイズが端正かつ立体的にマウントされています。
この様な造形は、繊細なシルバーワークによって全ての石を留めるベゼル(覆輪)が先に形作られ、それらに合わせたターコイズをカットしてマウントしていくことで形作られています。
精巧な石のカット技術やシルバーワークの卓越した技術力の結晶といえる造形であり、小さなジュエリーの中に広大な景色が生み出されています。
また、それらの間と上下にはシルバーボール/ドロップが精密に配されており、ターコイズの縦に長いオーバルシェイプと立体的な奥行きを際立たせているようです。
さらに、サイドにはさりげなくも効果的なスタンプワークが刻まれており、ビンテージインディアンジュエリー独特の質を持ったスタンプツール(鏨・刻印)が使用されています。
セットされたターコイズは、変色により澄んだ水色~濃いグリーンまでマルチカラーとなりながらも大変美しい石で、ビンテージらしく非常に味わい深いターコイズです。
ズニのニードルポイントやクラスターデザイン自体は現在でもほとんど変わらずに受け継がれていますが、石の質については、古い作品でしか見られないナチュラル無添加のターコイズが使われています。
天然石特有の変色によるマルチカラーがアンティークインディアンジュエリー独特のナチュラルな質感と、アーシーな魅力を生み出しているようにも感じられます。
1930年代以前においては、ナバホ・ズニ共に差異の少ないデザインの作品を制作していましたが、1930年代~1950年代にかけてこちらのような繊細なターコイズの構成やニードルポイントと呼ばれる造形、さらにチャンネルインレイなどの技術は、細かな石のカットを得意とするズニの特徴的なスタイルとして確立されて行きました。
現在ではズニの代表的なスタイルとして広く認知されています。
本作は、ズニジュエリーの伝統的な技術・造形が形成されて行く黎明期に作られた史料価値も高いバングルであり、しっかりとした厚みのバンドに綺麗にカットされたターコイズの25個にも及ぶ羅列は、エッジーで洗練された造形美と独特な迫力を作り出しています。
また、オーセンティックでビンテージズニジュエリー特有の味わい深い表情、そしナチュラルな質と可憐で繊細なカットのターコイズが融合する事により、ブレスレットとしての美しさだけでなく、身に付けることが出来るアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価される作品に昇華されています。
現在、最もアメリカ国内で人気のある作品群の一つであり、入手が難しいブレスレット。非常にトレジャーハントプライスなピースとなっています。
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コンディションも多少のクスミや摩耗などが見られますが、特にダメージの無い良好な状態です。
ターコイズも変色によってマルチカラーとなっており、一ヶ所にクラックが確認できますが、肉眼での確認は難しいダメージであり、着用に当たって不安のないコンディションとなっています。