ITEM CODE:
JRH008807

【Morris Robinson】Crossed Arrows Stamped Ketoh Ring c.1930~

【Morris Robinson】Crossed Arrows Stamped Ketoh Ring c.1930~
96,800 円(税込)
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【Morris Robinson】Crossed Arrows Stamped Ketoh Ring  c.1930~
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/C89ua8avAad/
【HOPI】ホピの偉大な作家【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)の作品。インゴットシルバー(銀塊)から成形された【Ketoh】ケトー をモチーフとした造形スタイルをベースに、同作者らしいスタンプワーク等、魅力的なディテールが詰まった大変貴重なアンティーク/ビンテージリングです。

本作にはホールマーク(作者のサイン)が施されていませんが、同作者特有のアローが刻まれており、そのスタンプツール(鏨・刻印)により特定することが可能です。
こちらのハンドメイドされたパーソナルなスタンプツールは、他の作家が受け継いだり共用した記録が無く、作者を特定する材料となっています。


下記リンクの作品にもMorris Robinsonのホールマークは刻印されていませんが、書籍上でも紹介されている個体となっており、本作と全く同一のアローをモチーフとしたスタンプが刻まれています。
ITEM CODE: JPO001536
Morris Robinson Hopi [ON BOOK] Butterfly Shaped Pin c.1930



1930年代前後に作られた作品で、まだホピジュエリーの特徴を感じるデザイン/造形ではなく、ナバホジュエリーと共通した伝統的なシルバーワークによって造形されトラディッショナルな印象に仕上がっています。

しかしながら、作者オリジナルのスタンプツール(鏨・刻印)や少しブランク(空白)を活かしたスタンプワークの構成には、僅かにホピ族の価値観・美意識に起因する独自性も感じられます。


【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテム。それらの多くはレザーで作られたブレスレットをベースに、プレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾りです。

本作は、上記のケトー/ボーガードをモチーフにしており、『ケトーリング』と呼ばれる事もあります。
それらに見られるような盾を思わせるシェイプを持ち、フロント(フェイス)の幅が広く存在感のある作品です。


フェイス部分と共にインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で2本に割り開かれており、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。

そこに、指に沿うようにアールがつけられた迫力のあるオーバル型のフェイスが構成されています。
そのフェイスを縁取るように『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術を駆使することで、立体的な凹凸のラインが築かれています。

さらに、その中央にはクロスアローのスタンプワークとそれを際立たせるスタンプワークが深く刻み込まれ、アンティークインディアンジュエリーらしい表情を生み出しているようです。


こちらの様なナバホの伝統的な手首用防具/ブレスレットであるケトー(Ketoh)/ボーガード(BowGuard)をモチーフとしたリングは、インディアンジュエリー創成期からみられ、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や、本作の作者である【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)の作品でも幾つか発見されており、同じくホピの【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品でも散見される伝統的な造形の一つです。

また、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる1910年代~1950年代当時、観光客向けに作られたピースにも類似した造形のリングを見つけることが出来ますが、こちらの作品はツーリスト向けのアイテムではなく、前述ような作者によって制作された量産されていない作品です。

現在においては、【Thomas Curtis Sr.】トーマス・カーティス(1945-2013)や、【McKee Platero】マッキー・プラテロ(1969-)、当店でも紹介している若手作家の【Clendon Pete】クレンドン・ピート(1977-)等、多くのシルバースミスが受け継ぎ、現在でも制作されているトラディショナルな造形スタイルの一つとなっています。



【Morris Robinson】モリス・ロビンソンは、1901年にアリゾナ州北部のオライビに生まれますが、1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住します。
その当時、幼かったことからも過酷な幼少期が想像されますが、このころの記録は残っていないようです。

※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。
1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り定住しました。


その後、1920年頃にはフェニックスにあるインディアンスクールに在籍しており、従弟である作家【Grant Jenkins】グラント・ジェンキンス(1909-1933)と共に暮らし、シルバースミスとしてのスキルも彼から学びました。

そして、Vaughn's Indian StoreやVaughn'sを買収したFred Wilson's INDIAN TRADING POSTなど、ほとんどをフェニックスとその周辺都市でキャリアを磨きました。そのころにはすでに多くの賞を受賞し、トラディッショナルなスタイルを受け継ぎながらも独自性のあるジュエリーを多く生み出しています。

1961年からは、スコッツデールにあった【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969)が経営する【Sakyesva Jewelry】で制作をしていましたが、Harry Sakyesvaが病気療養のためコロラド州に移るとMorris Robinsonもホートビラ=バカビに戻ります。
バカビでは、兄弟と共に牧羊をして生活していましたが、シルバースミスとしてのツールは手放すことなく、僅かながらジュエリーの制作も継続していたそうです。
そして、1984年にホピの村で亡くなっています。

HOPI(ホピ)を表すHとMorris Robinsonのクラン(母系の氏族を表す動物)である蛇のホールマークは1931年頃から使用していたとされており、個人のホールマークを使用した最初期の作家の一人です。
現在では、アンティークインディアンジュエリーのオーセンティックな作品として定着しているスタイルの作品を多く残したMorris Robinsonですが、活躍していた当時には突出した技術を持ち、独自性を持った作品は多くの作家に影響を与えています。
そういった意味での貢献度は、ナバホのフレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やホピの【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)にも並ぶ偉大な先人であり、ミュージアムに収蔵される傑作を多く残しています。

また、その技術によりジュエリーだけでなくボックスやカトラリー等多くのシルバー工芸品が制作されており、【Charles Loloma】チャールズ・ロロマや【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイよりも早くゴールドジュエリーを制作していたことでも知られています。



【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

本作のシャンクに見られるようなシルバーの細かなひび割れのような部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
この様な特徴は、インゴットシルバーの『マーク』と呼ばれ、制作上のムラではありますが、コレクターに好まれる特徴の一つであり、逆に価値を高めるディテールとなっています。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



本作もリングではとても珍しいインゴットシルバーから成形されたことがはっきりと判断可能な作品で、硬く重厚に仕上げられることでさり気なくも特別な上質感が感じられる作品となっています。

また、ワイドなボリューム感や力強いスタンプワークによって大きな存在感を示すリングとなっていますが、石のセットされていないシルバーのみによる構成は仰々しい印象が無く、アンティークの質感とフェイスの柔らかな曲面/アールによって、手への馴染みも素晴らしいリング。スタイルを問わず多くのシーンにおいてナチュラルに溶け込むと思われます。


古典期からみられるケトー/ボーガードをモチーフに、伝統的な技術によって構成されたリングであり、プリミティブでクラシックな雰囲気と共に品格も備え、多くのツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルジュエリーのデザインソースともなったオリジナル作品の一つです。


また、ビンテージインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と、Morris Robinsonという偉大な作家による伝統的ながら独自性のある造形美を持つ作品。ミュージアムに収蔵されるべき高い希少性や史料価値を有する作品となっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好。シルバーには僅かなクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感を感じない状態を保っています。

またシャンクの一部には、インゴット製法独特のシルバーの重なった部分(細かなひび割れの様な部分)がみられますが、これらは制作中にできるもので、ご着用にあたって破損につながる事はございません。
【HOPI】ホピの偉大な作家【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)の作品。インゴットシルバー(銀塊)から成形された【Ketoh】ケトー をモチーフとした造形スタイルをベースに、同作者らしいスタンプワーク等、魅力的なディテールが詰まった大変貴重なアンティーク/ビンテージリングです。

本作にはホールマーク(作者のサイン)が施されていませんが、同作者特有のアローが刻まれており、そのスタンプツール(鏨・刻印)により特定することが可能です。
こちらのハンドメイドされたパーソナルなスタンプツールは、他の作家が受け継いだり共用した記録が無く、作者を特定する材料となっています。


下記リンクの作品にもMorris Robinsonのホールマークは刻印されていませんが、書籍上でも紹介されている個体となっており、本作と全く同一のアローをモチーフとしたスタンプが刻まれています。
ITEM CODE: JPO001536
Morris Robinson Hopi [ON BOOK] Butterfly Shaped Pin c.1930



1930年代前後に作られた作品で、まだホピジュエリーの特徴を感じるデザイン/造形ではなく、ナバホジュエリーと共通した伝統的なシルバーワークによって造形されトラディッショナルな印象に仕上がっています。

しかしながら、作者オリジナルのスタンプツール(鏨・刻印)や少しブランク(空白)を活かしたスタンプワークの構成には、僅かにホピ族の価値観・美意識に起因する独自性も感じられます。


【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテム。それらの多くはレザーで作られたブレスレットをベースに、プレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾りです。

本作は、上記のケトー/ボーガードをモチーフにしており、『ケトーリング』と呼ばれる事もあります。
それらに見られるような盾を思わせるシェイプを持ち、フロント(フェイス)の幅が広く存在感のある作品です。


フェイス部分と共にインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で2本に割り開かれており、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。

そこに、指に沿うようにアールがつけられた迫力のあるオーバル型のフェイスが構成されています。
そのフェイスを縁取るように『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術を駆使することで、立体的な凹凸のラインが築かれています。

さらに、その中央にはクロスアローのスタンプワークとそれを際立たせるスタンプワークが深く刻み込まれ、アンティークインディアンジュエリーらしい表情を生み出しているようです。


こちらの様なナバホの伝統的な手首用防具/ブレスレットであるケトー(Ketoh)/ボーガード(BowGuard)をモチーフとしたリングは、インディアンジュエリー創成期からみられ、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や、本作の作者である【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)の作品でも幾つか発見されており、同じくホピの【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品でも散見される伝統的な造形の一つです。

また、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる1910年代~1950年代当時、観光客向けに作られたピースにも類似した造形のリングを見つけることが出来ますが、こちらの作品はツーリスト向けのアイテムではなく、前述ような作者によって制作された量産されていない作品です。

現在においては、【Thomas Curtis Sr.】トーマス・カーティス(1945-2013)や、【McKee Platero】マッキー・プラテロ(1969-)、当店でも紹介している若手作家の【Clendon Pete】クレンドン・ピート(1977-)等、多くのシルバースミスが受け継ぎ、現在でも制作されているトラディショナルな造形スタイルの一つとなっています。



【Morris Robinson】モリス・ロビンソンは、1901年にアリゾナ州北部のオライビに生まれますが、1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住します。
その当時、幼かったことからも過酷な幼少期が想像されますが、このころの記録は残っていないようです。

※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。
1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り定住しました。


その後、1920年頃にはフェニックスにあるインディアンスクールに在籍しており、従弟である作家【Grant Jenkins】グラント・ジェンキンス(1909-1933)と共に暮らし、シルバースミスとしてのスキルも彼から学びました。

そして、Vaughn's Indian StoreやVaughn'sを買収したFred Wilson's INDIAN TRADING POSTなど、ほとんどをフェニックスとその周辺都市でキャリアを磨きました。そのころにはすでに多くの賞を受賞し、トラディッショナルなスタイルを受け継ぎながらも独自性のあるジュエリーを多く生み出しています。

1961年からは、スコッツデールにあった【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969)が経営する【Sakyesva Jewelry】で制作をしていましたが、Harry Sakyesvaが病気療養のためコロラド州に移るとMorris Robinsonもホートビラ=バカビに戻ります。
バカビでは、兄弟と共に牧羊をして生活していましたが、シルバースミスとしてのツールは手放すことなく、僅かながらジュエリーの制作も継続していたそうです。
そして、1984年にホピの村で亡くなっています。

HOPI(ホピ)を表すHとMorris Robinsonのクラン(母系の氏族を表す動物)である蛇のホールマークは1931年頃から使用していたとされており、個人のホールマークを使用した最初期の作家の一人です。
現在では、アンティークインディアンジュエリーのオーセンティックな作品として定着しているスタイルの作品を多く残したMorris Robinsonですが、活躍していた当時には突出した技術を持ち、独自性を持った作品は多くの作家に影響を与えています。
そういった意味での貢献度は、ナバホのフレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やホピの【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)にも並ぶ偉大な先人であり、ミュージアムに収蔵される傑作を多く残しています。

また、その技術によりジュエリーだけでなくボックスやカトラリー等多くのシルバー工芸品が制作されており、【Charles Loloma】チャールズ・ロロマや【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイよりも早くゴールドジュエリーを制作していたことでも知られています。



【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。

現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。
最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。
それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

本作のシャンクに見られるようなシルバーの細かなひび割れのような部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
この様な特徴は、インゴットシルバーの『マーク』と呼ばれ、制作上のムラではありますが、コレクターに好まれる特徴の一つであり、逆に価値を高めるディテールとなっています。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



本作もリングではとても珍しいインゴットシルバーから成形されたことがはっきりと判断可能な作品で、硬く重厚に仕上げられることでさり気なくも特別な上質感が感じられる作品となっています。

また、ワイドなボリューム感や力強いスタンプワークによって大きな存在感を示すリングとなっていますが、石のセットされていないシルバーのみによる構成は仰々しい印象が無く、アンティークの質感とフェイスの柔らかな曲面/アールによって、手への馴染みも素晴らしいリング。スタイルを問わず多くのシーンにおいてナチュラルに溶け込むと思われます。


古典期からみられるケトー/ボーガードをモチーフに、伝統的な技術によって構成されたリングであり、プリミティブでクラシックな雰囲気と共に品格も備え、多くのツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルジュエリーのデザインソースともなったオリジナル作品の一つです。


また、ビンテージインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と、Morris Robinsonという偉大な作家による伝統的ながら独自性のある造形美を持つ作品。ミュージアムに収蔵されるべき高い希少性や史料価値を有する作品となっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションも大変良好。シルバーには僅かなクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感を感じない状態を保っています。

またシャンクの一部には、インゴット製法独特のシルバーの重なった部分(細かなひび割れの様な部分)がみられますが、これらは制作中にできるもので、ご着用にあたって破損につながる事はございません。
Size

日本規格 約 17~17.5号   円周 約 57.8㎜   us 8.5
正面幅 約 28.4㎜

Material

Silver