【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、大変質の高いシルバーワークによって作り上げられ、ミュージアムクオリティを誇るビンテージ/アンティークスカッシュブロッサムナジャネックレスです。
丁寧に仕上げられたベンチメイド/ハンドメイドビーズと、特別な造形美を持つナジャトップによって構成され、伝統的でオーセンティックな作品ながら美しくモダンな印象を持ったネックレスとなっています。
1950年代末~1970年代前半頃までに作られた作品と思われ、『ナバホパール』や『デザートパール』とも呼ばれる重厚なシルバービーズ、そしてサンドキャスト(砂型鋳物)で成形された美しいナジャトップの全てが端正なハンドメイドによって形作られた作品です。
シルバービーズは、フックパーツ付近を除き2連に構成されており、トップのボリューム感に負けない迫力が与えられ、直線と曲面が連続する事による複雑でグラフィカルな美しさが生み出されています。
本作のような滑らかで上質な質感に仕上げられたナバホパール/シルバービーズのクオリティーは、現在では限られた作家の作品のみでしか見ることが出来なくなってしまいました。
これら、完全なベンチメイド(ハンドメイド)のビーズは、材料の加工からの全ての工程を手作業により作り上げられており、コンチョを作るような手法で半球体を制作し、それらを二つロウ付けすることでビーズに成形しています。
また、サイズが小さいほど正確な技術を必要とし、こちらの作品ではビーズ自体の数も非常に多く、大変な時間と手間を掛けて作られいます。
トップのナジャも大変重厚に作られており、トライアングル型の断面を持ち、真円に近いラウンドシェイプによって、クラシックな印象が与えられているようです。
また、流麗でどこか有機的なデザインを持ち、センターには剣菱の様な立体的で直線と曲面を併せ持った造形が施されています。
このディテールにより、ビーズネックレスと呼応した統一感がもたらされており、立体的で迫力のある作品ですが、落ち着いた雰囲気に仕上げられています。
また、シルバービーズとナジャを合わせた総重量は、約241gと大変重く、厚いシルバーを使うほどに加工に必要な技術や熟練度が上がる為、作者の高い技量が伺えるハイエンドな作品となっています。
ホールマーク(作者のサイン)などが見られず作者は不明ですが、このようなナジャの造形やクリーンでモダンなデザインとシルバーワークのクオリティーは、ナバホギルドの代表を務めた巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)を想起させます。
【Naja】ナジャはナバホ語で『三日月』を意味し、その原型は馬蹄をもとにしたデザインです。インディアンアートにおいては子宮を表す造形として用いられ、大地や自然と子孫繁栄、それに女性を称賛する意味合いが込められているそうです。
また、【Squash Blossom】スクワッシュブロッサムは『豊穣』を表すかぼちゃの花(本当は石榴の花)です。 こちらは花弁が3枚にデザインされています。
細部まで丁寧に仕上げられたスカッシュブロッサムパーツを含め、確かな技術と高いセンスを感じることのできる作品であり、ターコイズが付かないシンプルな造形、そしてネックレス全体が優美で調和のとれた美しいバランスを見せています。
迫力のあるサイズ・ボリューム感男性に向いたボリューム感ですが、女性にも美しくフィットする汎用性の高いネックレスです。
スタイルの要となる存在感を放つ大作ですが、本作には石がマウントされず、ミニマルでクリーンなデザインと、過度な派手さの無いソリッドな質感により、多くのスタイルにフィットしコーディネイトにアーティーな印象を与えることが出来るウェアラブルアートピースです。
さらに、着用者に高揚感を与える力のある作品となっています。
非常に素晴らしいシルバーワークの質と特別な造形美により、エレガントな印象も与える秀逸な作品。ハイエンドなビンテージピースであり、アメリカ国内でも出会う事が大変困難なナバホジュエリーの一つとなっています。
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コンディションも大変良好です。シルバーには多少のクスミ等が見られますが、特にダメージは無く、とても良い状態を保っています。
ビーズワイヤー(チェーン)は傷みやダメージが見られなかった為、オリジナルのまま未交換となっております。