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JBO006291

Antique 卍 Stamped & Knifewing Applique Silver Cuff c.1930~?

【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロの作品で、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金をベースに【卍】Whirling Log/Nohokosをメインとしたスタンプワーク、そしてズニ族にとって戦いの神である精霊『Knifewing/ナイフウイング』のアップリケが金張りと共に施されています。非常に例外的なディテールの多く確認できる貴重なアンティーク/ビンテージバングルです。

また本作は、Paula A. Baxter著の書籍『SOUTHWESTERN INDIAN BRACELETS』の83ページで紹介されている掲載作品そのものであり、On Bookの個体となります。

卍やナイフウイングというモチーフや、ゴールドを用いた特殊性、さらに使用されているプリミティブなスタンプ(鏨)ツールの質により、制作された時期の推測が非常に困難な作品です。1930年代以降~1970年代頃までその可能性を残し、古い作品では見られないディテールと古い作品の特徴を併せ持ったブレスレットとなっています。
おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金/バンドは、しっかりと重厚な質感を持ち、丁寧なカッティングワークにより、フロント部分とサイドの中間に少しくびれのある独特なシェイプに造形されています。そのセンターには卍やアローのスタンプワークが施され、サイド~ターミナル(両端)にかけても細かく力強いスタンプが刻まれています。さらに、サイド~ターミナルにかけての上下エッジ部分には、刻印されたV字のスタンプに呼応したファイルワーク(鑢で削る技術)による細かな刻みが作られており、さり気ないディテールですが作品に立体感と上質感を与えているようです。

そして、本作の最大の特徴がサイドに大きくアップリケされたナイフウイングです。金張りされる事でシルバーとのコントラストが美しいゴールドカラーとなっており、その外側にも半球体のアップリケが金張りと共に配されています。どこか愛らしく少しとぼけたナイフウイングが非常に魅力的であると同時にこのようなゴールドフィールド/プレートという技法は例外的なディテールとなっています。
ナイフウイングというモチーフは、1930年年代にズニの偉大な作家【Horace Iule (Aiuli)】ホレス・イウレ(1899~1901?-1978)がジュエリーに取り入れ、その後1940年代頃には【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる、アメリカ中西部の観光客向けのスーベニアジュエリーでも多く見られるモチーフとなりました。しかし、ゴールド/金を用いたインディアンジュエリーは1950年代以降でしか見られない特徴であり、卍という1940年代に多く用いられたモチーフとは相反した特徴です。
ただし、コッパー/銅を地金に用いたブレスレットの一部にシルバーを組み合わせるディテールは、1940年代以前でも散見され、実験的な技術や素材使いが試みられていた1920年代~1940年代には、本作の様な一部にゴールドを用いた作品が作られた可能性が大いに考えられます。
さらに、エッジのファイルワークや少し摩耗したバンド、一部のスタンプ(鏨)ツールからはアンティーク作品の特徴が見られ、正確な背景や制作時期は特定できませんが、近年に作られたリプロダクトである可能性は低いと思われます。強い独自性と丁寧なシルバーワークも魅力的なハンドメイドジュエリーであり、高い史料価値を有する作品となっています。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。


【Knifewing】ナイフウイングは、ズニ族においてナイフの翼を持った戦争の神として考えられ、【Rainbow Man】レインボーマンと共にジュエリーのモチーフとしてだけでなく、ズニを代表するモチーフとして広く知られています。
ナイフウイングをジュエリーに落とし込んだ初めての人物としては、前述の通り【Horace Iule (Aiuli)】ホレス・イウレと考えられていますが、同時期に同じくズニジュエリーの偉大な先駆者である【Juan De Dios】ファン・デ・ディオス(1882~190??)の作品でも残されています。


【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


ナバホの古典作品に、金張りという当時実験的であったであろう技術が組み合わされ、ズニの精霊ナイフウイングのモチーフが取り入れられた、とても複雑でその背景に色々な思いを馳せることが可能な作品。制作元は、ナバホの優秀なシルバースミスが所属したズニのトレーディングポストという特殊性を持った【C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレストレーディングポストで作られた事が想起されますが、その確証となるディテールは確認できません。

素朴でオーセンティックな印象と、ゴールドのナイフウイングがアーティなアクセントとなっており、現代においても秀逸なデザイン/造形を持つバングルとなっています。また石が付かない為、派手さは持っていませんが、その分多くのスタイルに馴染みやすく長くご愛用頂けると思われます。

とても例外的なディテールを多く持った作品であり、それがまたコレクタブルで玄人好みなピースとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも経年によるシルバーのクスミや多少の摩耗、ハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、目立ったダメージは無く良好なコンディションです。
PRICE:
198,000 円(税込)
SIZE:
メンズサイズ M - L 程度

内径最大幅 約62.2㎜    正面幅(高さ) 約23.2㎜
内周 約137㎜    開口部 約35㎜
Inside Measurement 5 3/8inch   opening 1 3/8inch 

※バングルはサイズ調整可能です。SMサイズ以上、Lサイズ以下の男性であればであればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けくださいませ。
MATERIAL:
Ingot Silver, Gold Plate
        約48.8g
ORDER:
QUANTITY
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