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JBO006112

【GARDEN OF THE GODS】Chiseled Ingot Coin Silver Cuff c.1920~ 

【GARDEN OF THE GODS】Chiseled Ingot Coin Silver Cuff c.1920~ 
198,000 円(税込)
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【GARDEN OF THE GODS】Chiseled Ingot Coin Silver Cuff c.1920~ 
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された非常に重厚なバンド(地金)をベースに、大変力強く高い技術力を感じさせるチェイシングやスタンプワークで構成された作品。ホールマーク(作者のサイン)は刻印されていませんが、使用されているスタンプ/鏨から【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストでで制作された物と特定可能なアンティーク/ビンテージバングルです。

ホールマークや素材を表す刻印等が全くない為、正確に判断することは出来ませんが、センターに菱形を形作っているスタンプやアロー等、過去に当店で販売した作品と全く同じスタンプ(鏨)が使用されており、造形スタイルなどからもおそらく『SOLID SILVER』の刻印が使用されていた前後の1920年代~1930年代前半頃に同トレーディングポストで作られた作品と推定されます。また、当時作られた同工房の銀製品は全てコインシルバーとされており、本作もコインシルバー(品位900=90.0%の純度)で作られています。

本作と全く同一のスタンプ(鏨)ツールが使用されているGARDEN OF THE GODS TRADING POST作品につきましては、『JBO015176』や『JBF000352』←リンクをご参照ください。

インゴットコインシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は<50g>を超える重量となっており、見た目以上に重く感じる重厚感を持っています。そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使することで、立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。またそれらのライン状の凹凸は、強く立体的なラインと、美しい山型が交互に造形されており、立体的で奥行きのある表情が生み出されいてまいます。さらに、本作のスペシャリティは、フロントからターミナル(両端)にかけて細い幅になり、それに合わせてチェイシングによる山型のラインが細く造形されている部分です。このような造形を実現する為には、高い技術力だけでなく力強くも繊細なハンマーワークと、それを継続して形作っていく為の集中力を必要とします。プリミティブなシルバーワークながら、作者の拘りやとてつもない技術力を垣間見ることが出来るシルバーワークにより作り上げられたブレスレットです。
また、凹凸ライン上には細かなスタンプワークが刻まれており、アローモチーフ等からは、ツーリスト向けアイテムとしての側面も感じられ、力強く細かく打ち込まれたスタンプワークからもナバホジュエリーらしさと、強い陰影と奥行きを生み出す作者の思いを宿すかの様なシルバーワークが見て取れます。

そして、本作のもう一つの特徴はそのコンディションです。黒っぽく沈んだシルバーの色味こそ、アンティークジュエリーらしくなっていますが、おそらく未使用のままで保管されていた作品と思われます。


【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていたCharles E. Strausenbackが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っていますが、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのプロダクト製品とは一線を画す存在です。しかしながら、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つAwa Tsirehの作品が、お手本として【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品もフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。
また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作は、コインシルバーという素材だけでなく、デザイン・製法に至るまでヒストリックなインディアンジュエリーの歴史を感じさせる作品。随所に作者の技術力や美意識が感じられ、現在では考えられない程に手間を要するシルバーワークが、伝統工芸品として作られたシルバージュエリーをウェアラブルアートとしても評価できる作品へと昇華しているようです。

ワイドな幅のバングルですが、シルバーのみで構成されたソリッドな質感は派手な存在感を与えず、とても重く重厚な造りは武骨な印象を作ります。さらに、迫力のあるワイルドなシルバーワークは、奥行きと複雑な表情を作り、ビンテージスタイルを始め色々なコーディネイトに馴染み、長くご愛用頂けると思われます。

GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、ツーリストジュエリーとして作られた作品ながらアンティーク工芸品としても評価されていますが、中でも本作の様なスペシャリティを持った個体は、ミュージアム収蔵品としても散見されるアンティークピースの一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全く使用感の無い奇跡的なミントコンディションです。ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等が見られますが、未使用で保管されていた作品と推測されます。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された非常に重厚なバンド(地金)をベースに、大変力強く高い技術力を感じさせるチェイシングやスタンプワークで構成された作品。ホールマーク(作者のサイン)は刻印されていませんが、使用されているスタンプ/鏨から【PUEBLO】プエブロ・【NAVAJO】ナバホの作家が在籍したインディアンクラフトショップ【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストでで制作された物と特定可能なアンティーク/ビンテージバングルです。

ホールマークや素材を表す刻印等が全くない為、正確に判断することは出来ませんが、センターに菱形を形作っているスタンプやアロー等、過去に当店で販売した作品と全く同じスタンプ(鏨)が使用されており、造形スタイルなどからもおそらく『SOLID SILVER』の刻印が使用されていた前後の1920年代~1930年代前半頃に同トレーディングポストで作られた作品と推定されます。また、当時作られた同工房の銀製品は全てコインシルバーとされており、本作もコインシルバー(品位900=90.0%の純度)で作られています。

本作と全く同一のスタンプ(鏨)ツールが使用されているGARDEN OF THE GODS TRADING POST作品につきましては、『JBO015176』や『JBF000352』←リンクをご参照ください。

インゴットコインシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は<50g>を超える重量となっており、見た目以上に重く感じる重厚感を持っています。そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使することで、立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。またそれらのライン状の凹凸は、強く立体的なラインと、美しい山型が交互に造形されており、立体的で奥行きのある表情が生み出されいてまいます。さらに、本作のスペシャリティは、フロントからターミナル(両端)にかけて細い幅になり、それに合わせてチェイシングによる山型のラインが細く造形されている部分です。このような造形を実現する為には、高い技術力だけでなく力強くも繊細なハンマーワークと、それを継続して形作っていく為の集中力を必要とします。プリミティブなシルバーワークながら、作者の拘りやとてつもない技術力を垣間見ることが出来るシルバーワークにより作り上げられたブレスレットです。
また、凹凸ライン上には細かなスタンプワークが刻まれており、アローモチーフ等からは、ツーリスト向けアイテムとしての側面も感じられ、力強く細かく打ち込まれたスタンプワークからもナバホジュエリーらしさと、強い陰影と奥行きを生み出す作者の思いを宿すかの様なシルバーワークが見て取れます。

そして、本作のもう一つの特徴はそのコンディションです。黒っぽく沈んだシルバーの色味こそ、アンティークジュエリーらしくなっていますが、おそらく未使用のままで保管されていた作品と思われます。


【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストは、もともとFred Harvey Companyで働いていたCharles E. Strausenbackが、1920年にコロラド州Pike's Peakの国立公園『ガーデンオブザゴッズ』で始めた観光客向けのインディアンアートショップです。
多くの優秀なプエブロインディアン作家を擁し、ナバホのオールドスタイルをベースにしながらも、プエブロスタイルを積極的に取り入れたミックススタイルが特徴的な工房です。所属していたのは、インディアンジュエリー創成期の最もクリエイティブな作家の一人として知られるサン・イルデフォンソの【Awa Tsireh】アワ・シーディー(1898-1955)をはじめ、ナバホの【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、他にも【Epifanio Tafoya】【William Goodluck】【John Etsitty】等、プエブロ・ナバホの中でも、後に偉大なアーティストとして知られる多くの作家達であり、それぞれが独創的なスタイルを生み出し、沢山の傑作を送り出したインディアンアートショップです。

GARDEN OF THE GODSも1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛により創業された「スーベニア(記念品)ビジネス」と言う意味では、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされている【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の分業化や機械化を進めインディアンクラフトの量産化を図ったメーカー/Manufacturersと同じスタートを切っていますが、インディアンアートショップとして古い伝統技術や製法を守り、独自性を持ちながら工芸品/アートピースとしての制作が行われており、上記の様なフレッド・ハービースタイルのプロダクト製品とは一線を画す存在です。しかしながら、当時とても新しいかったポップなスタイルを持つAwa Tsirehの作品が、お手本として【BELL TRADING POST】をはじめとする量産メーカーに模倣されたことや、【Fred Peshlakai】の作品、【C. G. Wallace】で作られたデザイン/造形が上記のようなメーカーのデザインソースとなったことによりGARDEN OF THE GODS TRADING POSTやFred Wilson's Indian Trading Post、Southwestern Arts and Crafts等の分業や量産化を図っていない工房の作品もフレッド・ハービースタイルと混同されることになってしまいました。

1940年代には、コロラド州ガーデンオブゴッドとコロラドスプリングス、そしてアリゾナ州フェニックスにも店舗を展開しますが、1956年頃にCharles E. Strausenbackが亡くなっており、その後は妻がビジネスを引き継いでいたようですが、1979年にはビジネス自体が買収されました。そのため、ジュエリー等の制作は1950年代頃までだったと思われます。
また、同店はコロラド州にある神々の庭/Garden of the Godsにて、現在もヒストリックなトレーディングポストとして当時の姿を残して土産物店・カフェとして運営されています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作は、コインシルバーという素材だけでなく、デザイン・製法に至るまでヒストリックなインディアンジュエリーの歴史を感じさせる作品。随所に作者の技術力や美意識が感じられ、現在では考えられない程に手間を要するシルバーワークが、伝統工芸品として作られたシルバージュエリーをウェアラブルアートとしても評価できる作品へと昇華しているようです。

ワイドな幅のバングルですが、シルバーのみで構成されたソリッドな質感は派手な存在感を与えず、とても重く重厚な造りは武骨な印象を作ります。さらに、迫力のあるワイルドなシルバーワークは、奥行きと複雑な表情を作り、ビンテージスタイルを始め色々なコーディネイトに馴染み、長くご愛用頂けると思われます。

GARDEN OF THE GODS TRADING POST/ガーデンオブザゴッズトレーディングポストの個体は、ツーリストジュエリーとして作られた作品ながらアンティーク工芸品としても評価されていますが、中でも本作の様なスペシャリティを持った個体は、ミュージアム収蔵品としても散見されるアンティークピースの一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全く使用感の無い奇跡的なミントコンディションです。ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等が見られますが、未使用で保管されていた作品と推測されます。
Size

メンズサイズ L - XL 程度

内径最大幅 約63.1㎜    正面幅(高さ) 約27.3㎜
内周 約143㎜    開口部 約29㎜
Inside Measurement 5 5/8inch   opening 1 1/8inch 

※バングルはサイズ調整可能です。ML以上、XLサイズ以下の男性、XLサイズ以上の女性方であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けください。

Material

Ingot Coin Silver
        約51.0g