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JBO002491

Vintage Navajo Stamped & Twisted Wire Cuff Bracelet c.1950

Vintage Navajo Stamped & Twisted Wire Cuff Bracelet c.1950
38,500 円(税込)
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Vintage Navajo Stamped & Twisted Wire Cuff Bracelet  c.1950
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【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのビンテージジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたハーフラウンドワイヤー2本を上下に配し、中央の複雑な表情を生み出すツイステッドワイヤーと合わせて3連に構成したバンドのアンティーク/ビンテージバングルです。

また、本作が作られた当時には革新的であったことが推測される凝ったデザインや、内側の『HAND MADE』と刻印されたディテールによって、ビンテージインディアンジュエリーの歴史を紐解く上でとても重要であり、当時大きな影響力を誇っていたショップ【Seligman's】セリグマンズで制作された可能性が高い作品です。
1930年代~1940年代にSeligman'sの経営者である【Julius Seligman】ユリウス・セリグマンによりデザインされ、共同経営者の【Siegeried Seligman】ジークフリード・セリグマンにより描かれたデザイン画が残っており、その中にはこちらの作品と酷似したデザインが確認されています。

1950年代前後に作られた作品と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形したハーフラウンドワイヤーは、さり気なくも効果的なスタンプワークが刻まれています。そして、それらのハーフラウンドワイヤーを上下に置き、中央にツイステッドワイヤーを配する事で3連のバンドを作り上げています。またそのツイステッドワイヤーは、一本のラウンドワイヤーと、あらかじめ2本の細いワイヤーを撚り合わせ、ロープ状のツイステッドワイヤーにしておいたワイヤーを、さらに合わせて緩くツイストすることで作り上げています。さらに、それをハンマーワークによって少しフラットなシェイプに叩き鞣しており、違和感のない装着感やチェーンのようにも見える独特な表情が与えられています。
ツイステッドワイヤー自体はインディアンジュエリーにおける古典期から見られるディテールですが、本作のような異なる太さや形状のワイヤーを織り交ぜた複雑なツイステッドワイヤーは、こちらが制作された工房と推測され、前述にもあるSeligman's/セリグマンズで生まれ、多用されたことにより、現代にも受け継がれるディテールとなったこと思われます。

また、ターミナル(両端部分)にはワイヤー断面に小さなシルバーパーツが備えられることで、バンドを構成する3本のワイヤーがしっかりとまとめられています。
それら、細部まで複雑で手の込んだシルバーワークによって作り上げられながら、シンプルで洗練されたデザインとして完成されており、奥行きのある上質感と心地よい重量感が体感できるブレスレットに仕上げられています。


内側には925シルバー製であることを表す『STERLING』と共に『HAND MADE』の刻印が施されています。この『HAND MADE』のスタンプにより、1930年代後半~1950年代に、アメリカ中西部に誕生した多くのインディアンジュエリーショップの中でもいくつかのショップ/工房が推測されます。
最初に『HAND MADE AT THE INDIANS』 『HAND MADE BY INDIANS』を使用したのは1920年にコロラド州で創業した【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッド トレーディングポストです。1930年代には、当時【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイと【Allan Kee】アレン・キーが所属していたフラッグスタッフの【Babbitt's Indian Shop】バビッツ・インディアンショップや、ビンテージインディアンジュエリーの歴史を紐解く上でとても重要であり、前述の通り【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナが所属していたことでも知られる【Seligman's】セリグマンズ、1930年代後半にギャラップで創業した【Woodard's Indian Arts】ウッダーズインディアンアーツ、そしてアリゾナ州にオープンし、Babbitt's Indian Shopから移籍したKenneth Begay、Allan Keeという名工達によってその名を馳せた【White Hogan】ホワイト ホーガン等でも『HAND MADE』の刻印が使用されました。
その後、1980年代以降でも散見される『HAND MADE』の刻印ですが、相対的に高い技術を感じさせる作品に多く、有力なショップや工房で用いられた歴史的な傾向があったようです。そして、それらの中でも本作は、デザイン・造形や刻印された文字の書体等も前述の【Seligman's】セリグマンズで制作された作品である事が推定可能なピースです。


【Seligman's】セリグマンズは、1882年にニューメキシコ州のアルバカーキの少し北に位置するベルナリージョという町で【Nathan Bibo】ネイサン・ビボ と【Simon Bibo】サイモン・ビボによって創業されたトレーディングポストが前身となっています。
二人の経営者の甥である【Siegeried Seligman】ジークフリード・セリグマンと【Julius Seligman】ユリウス・セリグマンも1902年から共に働き始め、その二人が1904年頃には新しい経営者として会社を買い取っています。そして、その頃から業績も上向いていったようです。ジークフリートとユリウスは、会社名を【Bernalillo Mercantile Company】ベルナリージョ・マーカンタイル・カンパニーに改め、支店をオープンさせたり商品の拡充を図り、ベルナリージョにある本店では、12,000平方フィートの広さに金物・食料・雑貨・衣類・材木から棺まで、あらゆる商品を取り揃えていました。さらに、多くのプエブロインディアンと取引することで彼らの生活を支え、ホピのマンタ(服の代わりになるようなブランケット/ショール)等を大量に流通させたとされています。また、それらの取引は、その他のインディアン工芸品へも幅広く展開し、古いサントドミンゴ/キワ族のポッテリーをリバイバル制作して販売したことでも有名です。

そして、1930年代入るとジークフリートとユリウスはジュエリーの企画・販売を開始します。オーナーである二人がデザインに携わり、1939年まではたった2人のシルバースミスが制作を担当していましたが、工房の規模は拡大され、1940年には12人ものシルバースミスを雇い入れています。彼らの内11人はナバホの職人で構成され、ギャラップの周辺やシップロック出身者だったとされています。彼らは、5週間働いたあと2週間は休みが与えられ帰省することができたようで、当時多く存在したインディアンクラフト工房の中でも大変手厚い待遇だったようです。
また、セリグマンズの工房ではバッファー(仕上げ工程で磨きをかける機械工具)以外の機械は一切使用されず、職人はそれぞれの作業用ベンチが与えられて、全行程を一人の職人が担当していました。

1946年には店舗と住居を共にアルバカーキに移転。当時、シルバージュエリー制作の核となったのはナバホ出身の2人のシルバースミスで、【Merejido Chavez】メレヒルド・チャベスと【John Dennison】ジョン・デニソンという人物でした。メレヒルド・チャベスは以前に【Bell Trading Post】ベルトレーディングポストで働いていた経歴を持ち、セリグマンのジュエリーの中でも秀作が多く残されているツイステッドワイヤーを用いた作品は、ジークフリートがデザインし、メレヒルド・チャベスが制作したとされており、それらのデザインはセリグマンの1949年頃のカタログにイラストが掲載されており、その表紙にはもう一人のシルバースミスであるジョン・デニソンの写真が掲載されています。

そして、1959年にはインディアンジュエリーの中でもツーリストアイテムの歴史上、大変重要な人物である【M.J."Jerry"Chakerian】M.J.ジェリー・チャケリアンによって買収されました。チャケリアンはニューヨーク出身の敏腕ビジネスパーソンであり、ツーリストジュエリーの生産・流通に大きな影響を与えた人物です。
チャケリアンが買収後のセリグマンズでは、すでに一部で機械工程も導入され始めていたようですが、やはり古い製法を尊重し【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に高い技術を持った職人と共にデザイン/造形はモダンなものに進化させられ、伝統技術と共に後進に受け継がれていきました。
インディアンクラフトが産業化されていく工程をなぞる様にその歴史を刻んだショップであり、経営者が変わりながらその業態も変化したようですが、なぜかいつの時代でも、他の工房に比べ異彩を放つ独自性と技術を必要とするジュエリーの造形/デザインを生み出し続けた工房です。
おそらくチャケリアンが経営する時代のものは『HAND MADE』の刻印の上にアーチ状の『INDIAN』が刻印されています。


『STERLING』の刻印については、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代中頃には登場していた刻印です。ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代末以降のようです。1940年代以前に作られたツーリストジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の銀の不足が影響したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。
Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。


本作は、セリグマンズの代表的な造形スタイルとも云えるツイステッドワイヤーを作品のメインとしたブレスレット。シンプルでクリーンな印象となっていますが、制作された当時には強いオリジナリティーを誇っていたと思われ、現代まで受け継がれる造形スタイルの源流/デザインソースとも云えるピースの一つです。
細部まで観察することでさり気なくも気の利いたディテールや上質なシルバーワークを発見することが可能で、それらがシンプルな作品に高い完成度と上質感を与えていることが判ります。

また、そのさり気ない印象は非常に汎用性が高く、日常のラフなスタイルだけでなく多くのシーンにフィットさせることが可能であり、長年にわたってご愛用いただける重厚感もあるブレスレットです。

卓越した技術と特別な造形センスを持ったシルバースミスによって作られた作品であり、史料価値も有するキラーピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションもとても良好で、シルバーには多少のクスミ等が見られますが、使用感を感じさせない大変良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのビンテージジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたハーフラウンドワイヤー2本を上下に配し、中央の複雑な表情を生み出すツイステッドワイヤーと合わせて3連に構成したバンドのアンティーク/ビンテージバングルです。

また、本作が作られた当時には革新的であったことが推測される凝ったデザインや、内側の『HAND MADE』と刻印されたディテールによって、ビンテージインディアンジュエリーの歴史を紐解く上でとても重要であり、当時大きな影響力を誇っていたショップ【Seligman's】セリグマンズで制作された可能性が高い作品です。
1930年代~1940年代にSeligman'sの経営者である【Julius Seligman】ユリウス・セリグマンによりデザインされ、共同経営者の【Siegeried Seligman】ジークフリード・セリグマンにより描かれたデザイン画が残っており、その中にはこちらの作品と酷似したデザインが確認されています。

1950年代前後に作られた作品と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形したハーフラウンドワイヤーは、さり気なくも効果的なスタンプワークが刻まれています。そして、それらのハーフラウンドワイヤーを上下に置き、中央にツイステッドワイヤーを配する事で3連のバンドを作り上げています。またそのツイステッドワイヤーは、一本のラウンドワイヤーと、あらかじめ2本の細いワイヤーを撚り合わせ、ロープ状のツイステッドワイヤーにしておいたワイヤーを、さらに合わせて緩くツイストすることで作り上げています。さらに、それをハンマーワークによって少しフラットなシェイプに叩き鞣しており、違和感のない装着感やチェーンのようにも見える独特な表情が与えられています。
ツイステッドワイヤー自体はインディアンジュエリーにおける古典期から見られるディテールですが、本作のような異なる太さや形状のワイヤーを織り交ぜた複雑なツイステッドワイヤーは、こちらが制作された工房と推測され、前述にもあるSeligman's/セリグマンズで生まれ、多用されたことにより、現代にも受け継がれるディテールとなったこと思われます。

また、ターミナル(両端部分)にはワイヤー断面に小さなシルバーパーツが備えられることで、バンドを構成する3本のワイヤーがしっかりとまとめられています。
それら、細部まで複雑で手の込んだシルバーワークによって作り上げられながら、シンプルで洗練されたデザインとして完成されており、奥行きのある上質感と心地よい重量感が体感できるブレスレットに仕上げられています。


内側には925シルバー製であることを表す『STERLING』と共に『HAND MADE』の刻印が施されています。この『HAND MADE』のスタンプにより、1930年代後半~1950年代に、アメリカ中西部に誕生した多くのインディアンジュエリーショップの中でもいくつかのショップ/工房が推測されます。
最初に『HAND MADE AT THE INDIANS』 『HAND MADE BY INDIANS』を使用したのは1920年にコロラド州で創業した【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッド トレーディングポストです。1930年代には、当時【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイと【Allan Kee】アレン・キーが所属していたフラッグスタッフの【Babbitt's Indian Shop】バビッツ・インディアンショップや、ビンテージインディアンジュエリーの歴史を紐解く上でとても重要であり、前述の通り【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナが所属していたことでも知られる【Seligman's】セリグマンズ、1930年代後半にギャラップで創業した【Woodard's Indian Arts】ウッダーズインディアンアーツ、そしてアリゾナ州にオープンし、Babbitt's Indian Shopから移籍したKenneth Begay、Allan Keeという名工達によってその名を馳せた【White Hogan】ホワイト ホーガン等でも『HAND MADE』の刻印が使用されました。
その後、1980年代以降でも散見される『HAND MADE』の刻印ですが、相対的に高い技術を感じさせる作品に多く、有力なショップや工房で用いられた歴史的な傾向があったようです。そして、それらの中でも本作は、デザイン・造形や刻印された文字の書体等も前述の【Seligman's】セリグマンズで制作された作品である事が推定可能なピースです。


【Seligman's】セリグマンズは、1882年にニューメキシコ州のアルバカーキの少し北に位置するベルナリージョという町で【Nathan Bibo】ネイサン・ビボ と【Simon Bibo】サイモン・ビボによって創業されたトレーディングポストが前身となっています。
二人の経営者の甥である【Siegeried Seligman】ジークフリード・セリグマンと【Julius Seligman】ユリウス・セリグマンも1902年から共に働き始め、その二人が1904年頃には新しい経営者として会社を買い取っています。そして、その頃から業績も上向いていったようです。ジークフリートとユリウスは、会社名を【Bernalillo Mercantile Company】ベルナリージョ・マーカンタイル・カンパニーに改め、支店をオープンさせたり商品の拡充を図り、ベルナリージョにある本店では、12,000平方フィートの広さに金物・食料・雑貨・衣類・材木から棺まで、あらゆる商品を取り揃えていました。さらに、多くのプエブロインディアンと取引することで彼らの生活を支え、ホピのマンタ(服の代わりになるようなブランケット/ショール)等を大量に流通させたとされています。また、それらの取引は、その他のインディアン工芸品へも幅広く展開し、古いサントドミンゴ/キワ族のポッテリーをリバイバル制作して販売したことでも有名です。

そして、1930年代入るとジークフリートとユリウスはジュエリーの企画・販売を開始します。オーナーである二人がデザインに携わり、1939年まではたった2人のシルバースミスが制作を担当していましたが、工房の規模は拡大され、1940年には12人ものシルバースミスを雇い入れています。彼らの内11人はナバホの職人で構成され、ギャラップの周辺やシップロック出身者だったとされています。彼らは、5週間働いたあと2週間は休みが与えられ帰省することができたようで、当時多く存在したインディアンクラフト工房の中でも大変手厚い待遇だったようです。
また、セリグマンズの工房ではバッファー(仕上げ工程で磨きをかける機械工具)以外の機械は一切使用されず、職人はそれぞれの作業用ベンチが与えられて、全行程を一人の職人が担当していました。

1946年には店舗と住居を共にアルバカーキに移転。当時、シルバージュエリー制作の核となったのはナバホ出身の2人のシルバースミスで、【Merejido Chavez】メレヒルド・チャベスと【John Dennison】ジョン・デニソンという人物でした。メレヒルド・チャベスは以前に【Bell Trading Post】ベルトレーディングポストで働いていた経歴を持ち、セリグマンのジュエリーの中でも秀作が多く残されているツイステッドワイヤーを用いた作品は、ジークフリートがデザインし、メレヒルド・チャベスが制作したとされており、それらのデザインはセリグマンの1949年頃のカタログにイラストが掲載されており、その表紙にはもう一人のシルバースミスであるジョン・デニソンの写真が掲載されています。

そして、1959年にはインディアンジュエリーの中でもツーリストアイテムの歴史上、大変重要な人物である【M.J."Jerry"Chakerian】M.J.ジェリー・チャケリアンによって買収されました。チャケリアンはニューヨーク出身の敏腕ビジネスパーソンであり、ツーリストジュエリーの生産・流通に大きな影響を与えた人物です。
チャケリアンが買収後のセリグマンズでは、すでに一部で機械工程も導入され始めていたようですが、やはり古い製法を尊重し【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に高い技術を持った職人と共にデザイン/造形はモダンなものに進化させられ、伝統技術と共に後進に受け継がれていきました。
インディアンクラフトが産業化されていく工程をなぞる様にその歴史を刻んだショップであり、経営者が変わりながらその業態も変化したようですが、なぜかいつの時代でも、他の工房に比べ異彩を放つ独自性と技術を必要とするジュエリーの造形/デザインを生み出し続けた工房です。
おそらくチャケリアンが経営する時代のものは『HAND MADE』の刻印の上にアーチ状の『INDIAN』が刻印されています。


『STERLING』の刻印については、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代中頃には登場していた刻印です。ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代末以降のようです。1940年代以前に作られたツーリストジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の銀の不足が影響したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。
Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。


本作は、セリグマンズの代表的な造形スタイルとも云えるツイステッドワイヤーを作品のメインとしたブレスレット。シンプルでクリーンな印象となっていますが、制作された当時には強いオリジナリティーを誇っていたと思われ、現代まで受け継がれる造形スタイルの源流/デザインソースとも云えるピースの一つです。
細部まで観察することでさり気なくも気の利いたディテールや上質なシルバーワークを発見することが可能で、それらがシンプルな作品に高い完成度と上質感を与えていることが判ります。

また、そのさり気ない印象は非常に汎用性が高く、日常のラフなスタイルだけでなく多くのシーンにフィットさせることが可能であり、長年にわたってご愛用いただける重厚感もあるブレスレットです。

卓越した技術と特別な造形センスを持ったシルバースミスによって作られた作品であり、史料価値も有するキラーピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションもとても良好で、シルバーには多少のクスミ等が見られますが、使用感を感じさせない大変良い状態を保っています。
Size

メンズサイズ S - M 程度
レディースサイズ L - XL 程度

内径最大幅 約58.0㎜    最大幅(高さ) 約12.6㎜
内周 約133㎜    開口部 約27㎜
Inside Measurement 5 1/4 inch   opening 1 1/16 inch 

※バングルはサイズ調整可能です。Sサイズ以上、MLサイズ以下の男性、MLサイズ以上の女性の方であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けくださいませ。

Material

Sterling Silver
        約24.0g