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JBO005169

Attributed to【NAVAJO GUILD】Stamped Ingot Silver Cuff c.1940

Attributed to【NAVAJO GUILD】Stamped Ingot Silver Cuff c.1940
165,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚で滑らかな質感を持つバンド(地金)をベースに、高い技術力を感じさせるチェイシングやスタンプワークで構成された作品。また、ホールマーク(作者のサイン)は刻印されていませんが、使用されているスタンプ/鏨から【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』で制作された物と推定されるアンティーク/ビンテージバングルです。

The Navajo Arts & Crafts Guild/ナバホギルドは、ナバホの中でも多くの傑作を残している組織で、こちらの作品は同組織がナバホギルドの象徴である【Horned Moon】と呼ばれるホールマークを使用し始める1940年代後半までに作られたピースである可能性が非常に高い作品です。

ホールマーク等の作者を特定できる材料がありませんが、センターから規則的に刻まれたくの字型のスタンプ/鏨ツールはホールマークが刻まれたピースにも同一のスタンプの個体が発見されており、完全に作者を断定することは不可能ですが、高い確率でナバホギルドの作品であることが推測されます。

1940年代~1950年代頃の作品と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金をベースとし、そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使しすることで、立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。特に上下のエッジ部分に作られたライン状の凹凸は、ハーフラウンドワイヤーを張り付けたかのような美しい曲面に造形されており、作者の素晴らしい技術力を垣間見ることが出来ます。さらに、いくつかのライン上には素朴なスタンプワークが刻まれ、よく観察するとそのスタンプには細かなライン模様が含まれています。そして、それらが連続して刻まれることでシルバーの内側にライン模様を内包したような奥行きと立体感が生み出されています。さらに、フロントから左右対称に連続してくの字型のスタンプが刻まれ、この大胆なスタンプワークの構成により、非常に力強いナバホらしさとシンプルながらグラフィカルで程よい存在感が与えられているようです。
シンプルでミニマムなデザイン/造形を作り上げる緻密なシルバーワークは、無機質な表情も生み出しているようですが、それと同時に作者の熱量や信念さえも宿しているように感じられ、現在においても洗練された印象を与える作品となっています。

またこれらのディテールは、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインにより、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。
現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等が、こちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う理念の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Platero氏の作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。
それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、伝統工芸品であるナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーでした。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人の署名(ホールマーク)が認められていませんでした。そのため共通して、【NAVAJO】の文字と【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。 サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバーから成形されることで、硬く滑らかなシルバーの肌と独特の上質感を持ち、ビンテージインディアンジュエリー特有の素朴で武骨な魅力を放つハイエンドなブレスレットです。
工芸品として練り上げられたクリーンで無駄のないデザインと、普遍的な造形美は多くのスタイルに良く馴染み、長くご愛用いただける印象です。また、立体的な造形とグラフィカルなスタンプワークの構成は奥行きのある表情を生み出し、ワイルドな雰囲気と少しフォーマルなスタイルにもフィットするエレガントな質感を併せ持った作品です。

こちらの様なアンティークジュエリーはその希少性により、類似したジュエリーはミュージアム収蔵品としても散見される非常にコレクタブルな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。僅かなクスミや小キズなどは見られますが、使用感少なく、ダメージやリペアの跡等の無い状態となっています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚で滑らかな質感を持つバンド(地金)をベースに、高い技術力を感じさせるチェイシングやスタンプワークで構成された作品。また、ホールマーク(作者のサイン)は刻印されていませんが、使用されているスタンプ/鏨から【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』で制作された物と推定されるアンティーク/ビンテージバングルです。

The Navajo Arts & Crafts Guild/ナバホギルドは、ナバホの中でも多くの傑作を残している組織で、こちらの作品は同組織がナバホギルドの象徴である【Horned Moon】と呼ばれるホールマークを使用し始める1940年代後半までに作られたピースである可能性が非常に高い作品です。

ホールマーク等の作者を特定できる材料がありませんが、センターから規則的に刻まれたくの字型のスタンプ/鏨ツールはホールマークが刻まれたピースにも同一のスタンプの個体が発見されており、完全に作者を断定することは不可能ですが、高い確率でナバホギルドの作品であることが推測されます。

1940年代~1950年代頃の作品と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金をベースとし、そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使しすることで、立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。特に上下のエッジ部分に作られたライン状の凹凸は、ハーフラウンドワイヤーを張り付けたかのような美しい曲面に造形されており、作者の素晴らしい技術力を垣間見ることが出来ます。さらに、いくつかのライン上には素朴なスタンプワークが刻まれ、よく観察するとそのスタンプには細かなライン模様が含まれています。そして、それらが連続して刻まれることでシルバーの内側にライン模様を内包したような奥行きと立体感が生み出されています。さらに、フロントから左右対称に連続してくの字型のスタンプが刻まれ、この大胆なスタンプワークの構成により、非常に力強いナバホらしさとシンプルながらグラフィカルで程よい存在感が与えられているようです。
シンプルでミニマムなデザイン/造形を作り上げる緻密なシルバーワークは、無機質な表情も生み出しているようですが、それと同時に作者の熱量や信念さえも宿しているように感じられ、現在においても洗練された印象を与える作品となっています。

またこれらのディテールは、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインにより、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。
現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等が、こちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う理念の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Platero氏の作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。
それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、伝統工芸品であるナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーでした。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人の署名(ホールマーク)が認められていませんでした。そのため共通して、【NAVAJO】の文字と【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。 サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバーから成形されることで、硬く滑らかなシルバーの肌と独特の上質感を持ち、ビンテージインディアンジュエリー特有の素朴で武骨な魅力を放つハイエンドなブレスレットです。
工芸品として練り上げられたクリーンで無駄のないデザインと、普遍的な造形美は多くのスタイルに良く馴染み、長くご愛用いただける印象です。また、立体的な造形とグラフィカルなスタンプワークの構成は奥行きのある表情を生み出し、ワイルドな雰囲気と少しフォーマルなスタイルにもフィットするエレガントな質感を併せ持った作品です。

こちらの様なアンティークジュエリーはその希少性により、類似したジュエリーはミュージアム収蔵品としても散見される非常にコレクタブルな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。僅かなクスミや小キズなどは見られますが、使用感少なく、ダメージやリペアの跡等の無い状態となっています。
Size

メンズサイズ L - XL 程度。

内径最大幅 約60.4㎜    正面幅(高さ) 約27.6㎜
内周 約146㎜    開口部 約25㎜
Inside Measurement 5 3/4inch   opening 1inch 

※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以上、XLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Silver
        約52.5g