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JRO014553

Atq Navajo SplitShank Silver Ring w/Fox Turquoise c.1940~

Atq Navajo SplitShank Silver Ring w/Fox Turquoise c.1940~
29,700 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、オーセンティックなナバホスタイルのシルバーワークをベースに美しいフォックスターコイズがマウントされた作品。素朴ながら細部まで凝った意匠が施された上質感のあるアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1950年代頃に制作されたピースと思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で2本に割り開かれ、サイドからスクエアシェイプのフェイスに自然な流れを作り出しています。そして、そのサイド部分にはシャンクのシェイプに合わせたアップリケが配されており、さり気なくも力強いスタンプワークが刻まれています。スクエアフェイスのセンターにはとても美しいフォックスターコイズがマウントされ、サイドとの繋ぎ目にはハンマーワークによってフラットに成形したツイステッドワイヤーが施されています。それらのディテールは全て伝統的な技術によって構成されたものですが、細部にまで行き届いた作者の拘りと繊細な造形センスが読み取れます。

作者の高い技術と造形センスにより、とても良いバランスに仕上がった作品です。作者を特定できる材料がなく、作者不明となっていますが、トラディショナルで洗練されたデザインやサイドに刻まれたスタンプ(鏨)等のディテール、ターコイズの質からは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされたターコイズはとても深い表情をもつ【Fox Turquoise】フォックスターコイズです。独特のアクアカラーを持ち、非常に高い硬度を感じさせる艶と透明感のある素晴らしい石です。強い透明感によって奥行きと複雑な表情を持ち、ハイグレードな無添加ナチュラルターコイズです。
フォックスターコイズは、1900年代初頭に発見された鉱山で、ネバダ州の鉱山の中でも最大の産出量を誇ります。産出量に比例してそのカラーバリエーションも幅広い鉱山ですが、こちらの石のようなカラーと柔らかなグラデーション、強い透明感を持った個体がフォックスターコイズらしい色相・表情として高くグレーディングされています。
また、前述のようにFred Peshlakaも好んだ鉱山であり、同作者の作品においても散見され、1950年代前後の作品で多く見られる事も特徴の一つとなっています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


完成度の高いシルバーワークと上質なターコイズを用いて、センス良く構成されたアンティークピースの良作です。また、女性に向いた小さいサイズのリングとなっていますが、スクエアフェイスの造形やナバホジュエリーらしい武骨な質感は男性にも向いた印象のリングとなっています。

美しい発色を持ちながらナチュラルな印象のターコイズと、ビンテージインディアンジュエリーらしいシルバーワークにより、アンティーク工芸品としての完成度も感じさせるコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。僅かなシルバーのクスミ等は見られますが、ターコイズを含め使用感を感じない綺麗な状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、オーセンティックなナバホスタイルのシルバーワークをベースに美しいフォックスターコイズがマウントされた作品。素朴ながら細部まで凝った意匠が施された上質感のあるアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1950年代頃に制作されたピースと思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で2本に割り開かれ、サイドからスクエアシェイプのフェイスに自然な流れを作り出しています。そして、そのサイド部分にはシャンクのシェイプに合わせたアップリケが配されており、さり気なくも力強いスタンプワークが刻まれています。スクエアフェイスのセンターにはとても美しいフォックスターコイズがマウントされ、サイドとの繋ぎ目にはハンマーワークによってフラットに成形したツイステッドワイヤーが施されています。それらのディテールは全て伝統的な技術によって構成されたものですが、細部にまで行き届いた作者の拘りと繊細な造形センスが読み取れます。

作者の高い技術と造形センスにより、とても良いバランスに仕上がった作品です。作者を特定できる材料がなく、作者不明となっていますが、トラディショナルで洗練されたデザインやサイドに刻まれたスタンプ(鏨)等のディテール、ターコイズの質からは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされたターコイズはとても深い表情をもつ【Fox Turquoise】フォックスターコイズです。独特のアクアカラーを持ち、非常に高い硬度を感じさせる艶と透明感のある素晴らしい石です。強い透明感によって奥行きと複雑な表情を持ち、ハイグレードな無添加ナチュラルターコイズです。
フォックスターコイズは、1900年代初頭に発見された鉱山で、ネバダ州の鉱山の中でも最大の産出量を誇ります。産出量に比例してそのカラーバリエーションも幅広い鉱山ですが、こちらの石のようなカラーと柔らかなグラデーション、強い透明感を持った個体がフォックスターコイズらしい色相・表情として高くグレーディングされています。
また、前述のようにFred Peshlakaも好んだ鉱山であり、同作者の作品においても散見され、1950年代前後の作品で多く見られる事も特徴の一つとなっています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


完成度の高いシルバーワークと上質なターコイズを用いて、センス良く構成されたアンティークピースの良作です。また、女性に向いた小さいサイズのリングとなっていますが、スクエアフェイスの造形やナバホジュエリーらしい武骨な質感は男性にも向いた印象のリングとなっています。

美しい発色を持ちながらナチュラルな印象のターコイズと、ビンテージインディアンジュエリーらしいシルバーワークにより、アンティーク工芸品としての完成度も感じさせるコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。僅かなシルバーのクスミ等は見られますが、ターコイズを含め使用感を感じない綺麗な状態を保っています。
Size

日本規格 約 10~11号   円周 約 51.2㎜   us 6
正面幅 約 15.5㎜

Material

Silver, Gem Grade Fox Turquoise