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JRO014476

Antique Navajo Split Shank Silver Ring w/Lone Mt. TQ .1930~

Antique Navajo Split Shank Silver Ring w/Lone Mt. TQ .1930~
55,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的なディテールを持ちとても重厚なシルバーワークをベースに美しいく厚みのあるカボションカットされたローンマウンテンターコイズがマウントされた素朴ながら高い完成度を持ったアンティーク/ビンテージリングです。

また、ホールマークがないので正確な詳細は不明ですが、伝統を重視した厚く重厚なシルバーワークの特徴、さらにターコイズの質などからは、サンタフェインディアンスクールで制作された作品と推測される作品です。

1930年代~1950年代頃までに作られたものと思われ、インゴットシルバー(銀塊)より成形されたシャンク(地金)は、とても美しいシルバーワークによって4本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されています。そこに長方形のような独特のシェイプにカットされ、高さもあるターコイズがマウントされています。また、そのベゼルとシャンクとの間にはスタンプワークの刻まれたワイヤーが施されており、少し大きめのシルバーボールも配されることで、奥行きとバランスの良い立体感が与えられています。それらのシルバーワークは、全て古いナバホのディテールで構成され、地金のシルバーは厚ければ厚いほどその加工には高い技術が必要とされる為、とても丁寧で質の高いシルバーワークによって構成されたクラシックな印象のリングです。

セットされたターコイズは強い発色を持つ美しいターコイズで、ブラウンウェブを持つ【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズです。こちらと類似した特徴を持った石は、1938年~1942年頃にのみ使用されたホールマーク『U.S.NAVAJO』の刻印された【Santa Fe Indian School】ニューメキシコ州サンタフェインディアンスクールで教材として制作された作品において多く見られ、おそらく石のカットもインディアンシルバースミスによるものと思われます。もちろん無添加ナチュラルであり、高さのあるカットも特徴的なターコイズです。


『U.S.NAVAJO』のホールマークが表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。
『10』= Tuba City Indian School, AZ
『20』= Shiprock Indian School, NM
『30』= Crown Point Indian School, NM
『40』= Fort Wingate Indian School, NM
『50』= Albuquerque Indian School, NM
『60』= Santa Fe Indian School, NM


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。
1930年代には【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やAmbrose Roanhorseが彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもインディアンスクールとナバホギルドにおいてAmbrose Roanhorseが推し進めた理念であるインゴット製法をはじめとする「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴をしっかりと備えています。それにより、シンプルながら伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークと素晴らしい造形美が感じられるリングに仕上がっています。

大きさのあるローンマウンテンターコイズと、丁寧で完成されたシルバーワークによって現在でも新鮮な印象を失っておらず、ビンテージインディアンジュエリー独特のワイルドな印象と、少しフォーマルなスタイルにもフィットするクラシックでエレガントな質感を持ったハイエンドな作品です。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、悠然としたアートピースのような佇まいを持ち、練り上げられた工芸品としても過去の遺産と言える作品であり、コレクタブルな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは少し使用感があり、多少の摩耗等が見られますが、ダメージやリペア跡などの見られない良好なコンディションです。
ターコイズにも僅かなクラックが見られますが、これはカットされた時からの天然石が持つ特徴だと思われます。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的なディテールを持ちとても重厚なシルバーワークをベースに美しいく厚みのあるカボションカットされたローンマウンテンターコイズがマウントされた素朴ながら高い完成度を持ったアンティーク/ビンテージリングです。

また、ホールマークがないので正確な詳細は不明ですが、伝統を重視した厚く重厚なシルバーワークの特徴、さらにターコイズの質などからは、サンタフェインディアンスクールで制作された作品と推測される作品です。

1930年代~1950年代頃までに作られたものと思われ、インゴットシルバー(銀塊)より成形されたシャンク(地金)は、とても美しいシルバーワークによって4本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されています。そこに長方形のような独特のシェイプにカットされ、高さもあるターコイズがマウントされています。また、そのベゼルとシャンクとの間にはスタンプワークの刻まれたワイヤーが施されており、少し大きめのシルバーボールも配されることで、奥行きとバランスの良い立体感が与えられています。それらのシルバーワークは、全て古いナバホのディテールで構成され、地金のシルバーは厚ければ厚いほどその加工には高い技術が必要とされる為、とても丁寧で質の高いシルバーワークによって構成されたクラシックな印象のリングです。

セットされたターコイズは強い発色を持つ美しいターコイズで、ブラウンウェブを持つ【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズです。こちらと類似した特徴を持った石は、1938年~1942年頃にのみ使用されたホールマーク『U.S.NAVAJO』の刻印された【Santa Fe Indian School】ニューメキシコ州サンタフェインディアンスクールで教材として制作された作品において多く見られ、おそらく石のカットもインディアンシルバースミスによるものと思われます。もちろん無添加ナチュラルであり、高さのあるカットも特徴的なターコイズです。


『U.S.NAVAJO』のホールマークが表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。
『10』= Tuba City Indian School, AZ
『20』= Shiprock Indian School, NM
『30』= Crown Point Indian School, NM
『40』= Fort Wingate Indian School, NM
『50』= Albuquerque Indian School, NM
『60』= Santa Fe Indian School, NM


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。
1930年代には【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やAmbrose Roanhorseが彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもインディアンスクールとナバホギルドにおいてAmbrose Roanhorseが推し進めた理念であるインゴット製法をはじめとする「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴をしっかりと備えています。それにより、シンプルながら伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークと素晴らしい造形美が感じられるリングに仕上がっています。

大きさのあるローンマウンテンターコイズと、丁寧で完成されたシルバーワークによって現在でも新鮮な印象を失っておらず、ビンテージインディアンジュエリー独特のワイルドな印象と、少しフォーマルなスタイルにもフィットするクラシックでエレガントな質感を持ったハイエンドな作品です。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、悠然としたアートピースのような佇まいを持ち、練り上げられた工芸品としても過去の遺産と言える作品であり、コレクタブルな作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは少し使用感があり、多少の摩耗等が見られますが、ダメージやリペア跡などの見られない良好なコンディションです。
ターコイズにも僅かなクラックが見られますが、これはカットされた時からの天然石が持つ特徴だと思われます。
Size

日本規格 約 14  円周 約 54.7㎜    us 7.5
正面幅 約 23.8㎜

Material

Ingot Silver, Turquoise