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JRO012701

【U.S.NAVAJO 60】 Split Shank Silver Ring w/Square TQ c.1938~

【U.S.NAVAJO 60】 Split Shank Silver Ring w/Square TQ c.1938~
148,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用され、そのクオリティーを保証する稀有なホールマーク『U.S.NAVAJO』【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【60】、つまり【Santa Fe Indian School】ニューメキシコ州サンタフェインディアンスクールで制作された作品であり、現在においても素晴らしいクオリティーと造形美を持ったアンティーク/ビンテージリングです。

上記のホールマークから1938年~1942年頃までに作られたものと判断することが出来、『U.S.NAVAJO』のホールマークや、現代制作されているナバホジュエリーの基礎となった歴史的背景などから、大変な史料価値を持ちミュージアムクオリティーのピース。特にリングに同ホールマークの施された作品は過去にも発見事例がないと思われ、非常に貴重な作品です。

インゴットシルバー(銀塊)より成形されたシャンク(地金)は、とても美しいシルバーワークによって5本にスプリットされた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されています。そこにスクエアカットで高さもあるターコイズがセットされ、そのベゼルとシャンクとの間にはシルバーボールが施されています。サイドにはさりげなくスタンプワークも刻まれており、全て古いナバホのディテールで構成され、ターコイズのスクエアカットを含め大変クラシックな印象のリングです。
細部まで全て伝統的な技法で構成されたオーセンティックな造形ですが、前述の通り、一つ一つの丁寧で美しい仕事により素晴らしい完成度を持ちインディアンスクールで教材として制作されたとは思えない上質感です。そして、指導したシルバースミスの優秀さを推し量ることが出来、多くの生徒作品の中でも突出したクオリティーであったために厳しい審査の通貨を必要とする『U.S.NAVAJO』の刻印が許されたと推測されます。
また、『U.S.NAVAJO 60』のホールマークはシャンクの内側両サイドに刻まれていますが、片側はとても不鮮明な刻印になっています。

セットされたターコイズは強い発色を持つ美しいターコイズで、ブラウンウェブを持ち鉱山を特定するのは困難ですが【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズや【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズの特徴を持つネバダ産の石と推測されます。もちろん無添加ナチュラルであり、高さのあるスクエアカットも特徴的なターコイズです。

こちらの様なシルバーワークや造形スタイルは、インディアンジュエリーの歴史において古典期と呼ばれる時代からみられるものですが、やはり洗練された完成度や造形美は、インディアンスクールで講師を務め後に同じくフォートウィンゲートでナバホギルドを創立し、代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)や、その弟で1930年代の中頃にサンタフェインディアンスクールで講師を務めながら同校にジュエリーのデザインも提供していた【Sam Roanhorse】サム・ローアンホース(1916-1983)などの影響と美意識が強く感じられます。


『U.S.NAVAJO』のホールマークが表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。
『10』= Tuba City Indian School, AZ
『20』= Shiprock Indian School, NM
『30』= Crown Point Indian School, NM
『40』= Fort Wingate Indian School, NM
『50』= Albuquerque Indian School, NM
『60』= Santa Fe Indian School, NM


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。
1930年代には【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やAmbrose Roanhorseが彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもインディアンスクールとナバホギルドにおいてAmbrose Roanhorseが推し進めた理念であるインゴット製法をはじめとする「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴をしっかりと備えています。それにより、シンプルながら伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークと素晴らしい造形美が感じられるリングに仕上がっています。

大きさのあるスクエアカットのハイグレードターコイズと、丁寧で完成されたシルバーワークによって現在でも新鮮な印象を失っておらず、ビンテージインディアンジュエリー独特のワイルドで男性的な印象と、少しフォーマルなスタイルにもフィットするクラシックでエレガントな質感を持ったハイエンドな作品です。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、悠然としたアートピースのような佇まいを持ち、練り上げられた工芸品としても過去の遺産と言える作品であり、歴史的な資料価値も非常に高いハイエンドなピースです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは少し使用感があり、多少の摩耗等が見られますが、ダメージやリペア跡などの見られない良好なコンディションです。
【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用され、そのクオリティーを保証する稀有なホールマーク『U.S.NAVAJO』【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【60】、つまり【Santa Fe Indian School】ニューメキシコ州サンタフェインディアンスクールで制作された作品であり、現在においても素晴らしいクオリティーと造形美を持ったアンティーク/ビンテージリングです。

上記のホールマークから1938年~1942年頃までに作られたものと判断することが出来、『U.S.NAVAJO』のホールマークや、現代制作されているナバホジュエリーの基礎となった歴史的背景などから、大変な史料価値を持ちミュージアムクオリティーのピース。特にリングに同ホールマークの施された作品は過去にも発見事例がないと思われ、非常に貴重な作品です。

インゴットシルバー(銀塊)より成形されたシャンク(地金)は、とても美しいシルバーワークによって5本にスプリットされた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されています。そこにスクエアカットで高さもあるターコイズがセットされ、そのベゼルとシャンクとの間にはシルバーボールが施されています。サイドにはさりげなくスタンプワークも刻まれており、全て古いナバホのディテールで構成され、ターコイズのスクエアカットを含め大変クラシックな印象のリングです。
細部まで全て伝統的な技法で構成されたオーセンティックな造形ですが、前述の通り、一つ一つの丁寧で美しい仕事により素晴らしい完成度を持ちインディアンスクールで教材として制作されたとは思えない上質感です。そして、指導したシルバースミスの優秀さを推し量ることが出来、多くの生徒作品の中でも突出したクオリティーであったために厳しい審査の通貨を必要とする『U.S.NAVAJO』の刻印が許されたと推測されます。
また、『U.S.NAVAJO 60』のホールマークはシャンクの内側両サイドに刻まれていますが、片側はとても不鮮明な刻印になっています。

セットされたターコイズは強い発色を持つ美しいターコイズで、ブラウンウェブを持ち鉱山を特定するのは困難ですが【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズや【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズの特徴を持つネバダ産の石と推測されます。もちろん無添加ナチュラルであり、高さのあるスクエアカットも特徴的なターコイズです。

こちらの様なシルバーワークや造形スタイルは、インディアンジュエリーの歴史において古典期と呼ばれる時代からみられるものですが、やはり洗練された完成度や造形美は、インディアンスクールで講師を務め後に同じくフォートウィンゲートでナバホギルドを創立し、代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)や、その弟で1930年代の中頃にサンタフェインディアンスクールで講師を務めながら同校にジュエリーのデザインも提供していた【Sam Roanhorse】サム・ローアンホース(1916-1983)などの影響と美意識が強く感じられます。


『U.S.NAVAJO』のホールマークが表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。
『10』= Tuba City Indian School, AZ
『20』= Shiprock Indian School, NM
『30』= Crown Point Indian School, NM
『40』= Fort Wingate Indian School, NM
『50』= Albuquerque Indian School, NM
『60』= Santa Fe Indian School, NM


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。
1930年代には【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やAmbrose Roanhorseが彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもインディアンスクールとナバホギルドにおいてAmbrose Roanhorseが推し進めた理念であるインゴット製法をはじめとする「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴をしっかりと備えています。それにより、シンプルながら伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークと素晴らしい造形美が感じられるリングに仕上がっています。

大きさのあるスクエアカットのハイグレードターコイズと、丁寧で完成されたシルバーワークによって現在でも新鮮な印象を失っておらず、ビンテージインディアンジュエリー独特のワイルドで男性的な印象と、少しフォーマルなスタイルにもフィットするクラシックでエレガントな質感を持ったハイエンドな作品です。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、悠然としたアートピースのような佇まいを持ち、練り上げられた工芸品としても過去の遺産と言える作品であり、歴史的な資料価値も非常に高いハイエンドなピースです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは少し使用感があり、多少の摩耗等が見られますが、ダメージやリペア跡などの見られない良好なコンディションです。
Size

日本規格 約 24~24.5号  円周 約 65.4㎜    us 11.5
正面幅 約 24.6㎜
ターコイズサイズは 22.7㎜×10.7㎜ 程度

Material

Ingot Silver, Turquoise