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JPO021791

Vintage Rain Cloud Cutout Silver Concho Pin w/TQ c.1935~

Vintage Rain Cloud Cutout Silver Concho Pin w/TQ c.1935~
54,000 円(税込)
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Vintage Rain Cloud Cutout Silver Concho Pin w/TQ  c.1935~
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【Hopi】ホピ、又は【ZUNI】ズニのアンティークジュエリーで、ラウンド型のフラワーコンチョをベースに、レインクラウド(雨雲)とライトニングをモチーフにしたデザインがカットアウトされ、2か所にターコイズインレイが施されたアンティーク/ビンテージピンブローチです。

おそらく1930年代後半~1950年代前半製と思われ、こちらのようなレインクラウドのモチーフは、チマヨ織りの古いブランケットや、プエブロのポッテリー(陶器)などでも見られるモチーフで、特定の作家を表す記号ではありませんが、こちらの図案はホピの大巨匠である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)のホールマークと完全に符合し、ナバホ・ズニ・ホピの技術をうまく織り交ぜた製法や独創的なデザイン、完成度の高いシルバーワークは同作者の作品を想起させます。

ピンとしては大き目のコンチョは、コンチョベルトなどでも見られるオーセンティックなシェイプを持っていますが、おそらくオーバーレイ技法に近い技術で二枚のシルバーが張り合わされています。そこに力強くアンティーク作品らしいスタンプワークが施されることで、立体的で表情のあるフラワーコンチョを形作っています。 中央にはレインクラウドとライトニングがカットアウトされています。3つの半円型が『雲』を表し、その下のライン状の模様が『雨』を表現しています。さらに、クラウドの上につくアンテナのような部分はライトニング/稲妻を表しています。雲の一部には美しいターコイズがインレイされ、裏面にはインレイ部分に補強のシルバーが施されています。
カットアウトやオーバーレイに近い構造、さらにターコイズのインレイワークというホピやズニの作品に多く見られる技術がナバホのオーセンティックな造形を持つコンチョをベースに施されており、特殊なディテールと独創的なデザイン/造形を持ったスペシャリティーのある作品です。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代Harry Sakyesvaや同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれますが、少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。10代のころにはシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせているようで、1930年代~1950年代にかけて、Vaughn's Indian StoreやFred Wilson's INDIAN TRADING POSTに所属し、多くの傑作を残しています。【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に同じショップに在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。
それらは、こちらのような多種技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後オーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーが生まれるにあたっても影響を与えているようです。

※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。


【Rain Cloud】雨雲は、砂漠地帯に住むインディアンにとって非常に重要であり、『吉兆』『良い展望』を表しています。特に農耕民族にとって重要な存在であり、狩猟民族であるナバホ/ディネの人々よりもホピやズニを含むプエブロの人たちの間でよく用いられたモチーフです。


良い存在感のサイズで、ジュエリーにおいてメインモチーフになることが少ないレインクラウド&ライトニングがとても特徴的な作品。日本人にとって見慣れたデザインではありませんが、不思議にアイコニックな印象を持ち、ユニークでキャッチーな表情はスタイルの良いアクセントになるピンブローチだと思います。

また、プエブロの特徴的な自然をモチーフに抽象化/図案化したデザインは、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。
素朴でどこか可愛いイメージも持ちらながらビンテージインディアンジュエリーの武骨な質感も持つピース。他に類を見ないデザイン/造形は技術的にも稀有なスタイルで造形され、史料価値も高い作品です。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②


コンディションは多少のクスミや僅かなキズがあり、多少の摩耗も見られますがダメージはなく良好なコンディションを保っています。
【Hopi】ホピ、又は【ZUNI】ズニのアンティークジュエリーで、ラウンド型のフラワーコンチョをベースに、レインクラウド(雨雲)とライトニングをモチーフにしたデザインがカットアウトされ、2か所にターコイズインレイが施されたアンティーク/ビンテージピンブローチです。

おそらく1930年代後半~1950年代前半製と思われ、こちらのようなレインクラウドのモチーフは、チマヨ織りの古いブランケットや、プエブロのポッテリー(陶器)などでも見られるモチーフで、特定の作家を表す記号ではありませんが、こちらの図案はホピの大巨匠である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)のホールマークと完全に符合し、ナバホ・ズニ・ホピの技術をうまく織り交ぜた製法や独創的なデザイン、完成度の高いシルバーワークは同作者の作品を想起させます。

ピンとしては大き目のコンチョは、コンチョベルトなどでも見られるオーセンティックなシェイプを持っていますが、おそらくオーバーレイ技法に近い技術で二枚のシルバーが張り合わされています。そこに力強くアンティーク作品らしいスタンプワークが施されることで、立体的で表情のあるフラワーコンチョを形作っています。 中央にはレインクラウドとライトニングがカットアウトされています。3つの半円型が『雲』を表し、その下のライン状の模様が『雨』を表現しています。さらに、クラウドの上につくアンテナのような部分はライトニング/稲妻を表しています。雲の一部には美しいターコイズがインレイされ、裏面にはインレイ部分に補強のシルバーが施されています。
カットアウトやオーバーレイに近い構造、さらにターコイズのインレイワークというホピやズニの作品に多く見られる技術がナバホのオーセンティックな造形を持つコンチョをベースに施されており、特殊なディテールと独創的なデザイン/造形を持ったスペシャリティーのある作品です。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代Harry Sakyesvaや同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれますが、少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。10代のころにはシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせているようで、1930年代~1950年代にかけて、Vaughn's Indian StoreやFred Wilson's INDIAN TRADING POSTに所属し、多くの傑作を残しています。【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に同じショップに在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。
それらは、こちらのような多種技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後オーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーが生まれるにあたっても影響を与えているようです。

※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。


【Rain Cloud】雨雲は、砂漠地帯に住むインディアンにとって非常に重要であり、『吉兆』『良い展望』を表しています。特に農耕民族にとって重要な存在であり、狩猟民族であるナバホ/ディネの人々よりもホピやズニを含むプエブロの人たちの間でよく用いられたモチーフです。


良い存在感のサイズで、ジュエリーにおいてメインモチーフになることが少ないレインクラウド&ライトニングがとても特徴的な作品。日本人にとって見慣れたデザインではありませんが、不思議にアイコニックな印象を持ち、ユニークでキャッチーな表情はスタイルの良いアクセントになるピンブローチだと思います。

また、プエブロの特徴的な自然をモチーフに抽象化/図案化したデザインは、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。
素朴でどこか可愛いイメージも持ちらながらビンテージインディアンジュエリーの武骨な質感も持つピース。他に類を見ないデザイン/造形は技術的にも稀有なスタイルで造形され、史料価値も高い作品です。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②


コンディションは多少のクスミや僅かなキズがあり、多少の摩耗も見られますがダメージはなく良好なコンディションを保っています。
Size

縦 約4.85㎝   横 約4.8㎝ 

Material

Silver, Turquoise