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JRO006649

Atq Navajo Stamped Kachina or Human Applique Ring c.1930~

Atq Navajo Stamped Kachina or Human Applique Ring c.1930~
84,700 円(税込)
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Atq Navajo Stamped Kachina or Human Applique Ring  c.1930~
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【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによる貴重なアンティークジュエリー、ホピやズニの精霊【katsina/Kachina】カチナ/カチーナかヒューマン/人間、又はナバホの精霊【Yei】イェイをモチーフにしたアップリケがメインに構成されたアンティーク/ビンテージリング。その造形スタイルや使用されているスタンプツール(鏨・刻印)等により、【C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーディングポストで制作されたものと推定され、素晴らしいオリジナリティと、どこか愛らしい印象を備えたハイエンドな作品です。

1930年代~1940年代頃に作られた作品と思われ、過去に発見されているU.S.NAVAJO 2(=C. G. Wallace Trading Post)のホールマークが刻まれた作品や同トレーディングポスト所属のシルバースミスが使用したホールマークを持つ作品と共通した造形の特徴やスタンプ/刻印が確認できる作品です。
ある程度サンドキャストで成形されたと思われるオーセンティックなフォルムのシャンクは『シールリング/印台型』の特徴と、センターが広く内側が細い『シガーバンドリング』と呼ばれる造形の特徴を併せ持ったクラシックで存在感のあるシェイプに成形されています。
そのフェイスに、モチーフ不明ながら独特の愛らしさを持ったアップリケが施されています。そのモチーフが身に付けている衣装等からは、儀式でのダンサーや精霊を象ってると考えられますが、その正確なモチーフは不明です。ナバホ族にとっての精霊は『イェイ』であり、ホピやズニ、プエブロの精霊である『カチナ/カチーナ』をそのジュエリーのモチーフとする事は殆どありません。ただし、本作が制作されたC. G. Wallace Trading Postはズニのトレーディングポストであり、そこに所属したナバホを含むシルバースミスが、カチナをモチーフとしても不思議ではありません。また、そのアップリケやシャンクのサイド部分には、スタンプワークが刻まれており、ナバホジュエリーらしい表情が与えられています。さらに、それらのスタンプツール(鏨・刻印)は、拡大して観察すると非常に細かなライン模様が含まれ、アンティーク作品特有のクオリティとなっています。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらの作者もその中の一人による作品だと思われます。
また、彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、植物のようなスタンプワークの表現等、そのデザインスタイルやディテールには、ナバホジュエリーにはあまり見られないズニ/プエブロの影響を受けていると考えられる作品が多く残されています。
そんな少し特殊な環境や優秀な職人による伝統の継承、さらに経営者であるCharles Garrett Wallaceの献身的なインディアンアーティストへのバックアップにより大変多くの傑作を生み出し、後世に残したトレーディングポストです。それら残された作品群の一部であるCharles Garrett Wallaceの個人コレクションの約半数は、1975年にアリゾナ州フェニックスのバードミュージアムに寄贈されました。また、残りの一部はSotheby Parke Bernet社のオークションに出品され、そのオークションカタログは現在でも多くの研究者やコレクターにとっての第一級の資料となっています。


【Cigar Band Ring】シガーバンドリングは、インディアンジュエリーに限らずセンターが広く内側が細いシャンクの造形を持ったリングの俗称です。語源については、葉巻に巻かれている帯が元となっています。現在ではブランドが確認できるデザインが描かれていますが、もともとは手袋や手に葉巻によるシミが付くことを防ぐ為に考案された帯です。その帯と形状が似ていることから同スタイルのリングが『シガーバンドリング』と呼ばれるようになりました。


【katsina/Kachina】カチナ/カチーナは、ホピ族において祖先の神聖な霊魂や全ての自然事象を司る精霊のような存在です。信仰の対象としてだけでなく、ホピ族の精神的な中心であり、価値感や生活様式に至るまでの根幹を成すとても大切な神々です。現在でも伝統的な宗教儀式の中で数十種のカチナを見ることが出来ますが、その総数は400種以上ともされています。
ホピ族以外にもズニ族ではコッコと呼ばれる同様の信仰が残っており、他にもラグナ族等、文化的に近い関係にある一部のプエブロ民族では類似した習慣が見られます。
アニミズム思想という意味では、日本の神道や自然崇拝と近い世界観であり、日本人にとって違和感なく理解しやすい信仰や価値観だと思います。


本作もクラシックな造形スタイルを踏襲した伝統的なリングながら、作者のモチーフに対する思想や解釈が含まれることで、唯一無二の特徴やクオリティを持った作品となっています。またそのデザインは、現代においても新鮮な印象を失っておらず、練り上げられた工芸品としての佇まいと完成度を感じさせます。

高い彫金技術と細部まで丁寧なハンドメイドによって形作られ、その仕上がりは素朴なデザインですが、独特の味わいとアーシーな印象が大変魅力的なリングです。シルバーのみで構成されたプレーンな表情や量産品にはない重厚なヘリテージ感、そしてナチュラルな質感は、あらゆるスタイルに良く馴染み、長年にわたってご愛用いただけると思います。
さらに、長い経年によってエッジが削り落とされた表情は、シャビーなアンティーク感と独特な迫力を醸し出しています。

アンティークジュエリーの中でもリングは着用による劣化や紛失、シルバーのリサイクル等によって現存数が非常に少なくなっており、ブレスレットやネックレスに比べても貴重です。さらに本作は、インディアンジュエリーの歴史を紐解く上で重要な資料価値も高い作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーのクスミや全体に細かなキズ等が見られ、ある程度の使用感を感じさせます。また、ハンドメイド作品特有の制作時のムラも確認できますが、目立ったダメージは無く今後のご着用に不安の無い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによる貴重なアンティークジュエリー、ホピやズニの精霊【katsina/Kachina】カチナ/カチーナかヒューマン/人間、又はナバホの精霊【Yei】イェイをモチーフにしたアップリケがメインに構成されたアンティーク/ビンテージリング。その造形スタイルや使用されているスタンプツール(鏨・刻印)等により、【C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーディングポストで制作されたものと推定され、素晴らしいオリジナリティと、どこか愛らしい印象を備えたハイエンドな作品です。

1930年代~1940年代頃に作られた作品と思われ、過去に発見されているU.S.NAVAJO 2(=C. G. Wallace Trading Post)のホールマークが刻まれた作品や同トレーディングポスト所属のシルバースミスが使用したホールマークを持つ作品と共通した造形の特徴やスタンプ/刻印が確認できる作品です。
ある程度サンドキャストで成形されたと思われるオーセンティックなフォルムのシャンクは『シールリング/印台型』の特徴と、センターが広く内側が細い『シガーバンドリング』と呼ばれる造形の特徴を併せ持ったクラシックで存在感のあるシェイプに成形されています。
そのフェイスに、モチーフ不明ながら独特の愛らしさを持ったアップリケが施されています。そのモチーフが身に付けている衣装等からは、儀式でのダンサーや精霊を象ってると考えられますが、その正確なモチーフは不明です。ナバホ族にとっての精霊は『イェイ』であり、ホピやズニ、プエブロの精霊である『カチナ/カチーナ』をそのジュエリーのモチーフとする事は殆どありません。ただし、本作が制作されたC. G. Wallace Trading Postはズニのトレーディングポストであり、そこに所属したナバホを含むシルバースミスが、カチナをモチーフとしても不思議ではありません。また、そのアップリケやシャンクのサイド部分には、スタンプワークが刻まれており、ナバホジュエリーらしい表情が与えられています。さらに、それらのスタンプツール(鏨・刻印)は、拡大して観察すると非常に細かなライン模様が含まれ、アンティーク作品特有のクオリティとなっています。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらの作者もその中の一人による作品だと思われます。
また、彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、植物のようなスタンプワークの表現等、そのデザインスタイルやディテールには、ナバホジュエリーにはあまり見られないズニ/プエブロの影響を受けていると考えられる作品が多く残されています。
そんな少し特殊な環境や優秀な職人による伝統の継承、さらに経営者であるCharles Garrett Wallaceの献身的なインディアンアーティストへのバックアップにより大変多くの傑作を生み出し、後世に残したトレーディングポストです。それら残された作品群の一部であるCharles Garrett Wallaceの個人コレクションの約半数は、1975年にアリゾナ州フェニックスのバードミュージアムに寄贈されました。また、残りの一部はSotheby Parke Bernet社のオークションに出品され、そのオークションカタログは現在でも多くの研究者やコレクターにとっての第一級の資料となっています。


【Cigar Band Ring】シガーバンドリングは、インディアンジュエリーに限らずセンターが広く内側が細いシャンクの造形を持ったリングの俗称です。語源については、葉巻に巻かれている帯が元となっています。現在ではブランドが確認できるデザインが描かれていますが、もともとは手袋や手に葉巻によるシミが付くことを防ぐ為に考案された帯です。その帯と形状が似ていることから同スタイルのリングが『シガーバンドリング』と呼ばれるようになりました。


【katsina/Kachina】カチナ/カチーナは、ホピ族において祖先の神聖な霊魂や全ての自然事象を司る精霊のような存在です。信仰の対象としてだけでなく、ホピ族の精神的な中心であり、価値感や生活様式に至るまでの根幹を成すとても大切な神々です。現在でも伝統的な宗教儀式の中で数十種のカチナを見ることが出来ますが、その総数は400種以上ともされています。
ホピ族以外にもズニ族ではコッコと呼ばれる同様の信仰が残っており、他にもラグナ族等、文化的に近い関係にある一部のプエブロ民族では類似した習慣が見られます。
アニミズム思想という意味では、日本の神道や自然崇拝と近い世界観であり、日本人にとって違和感なく理解しやすい信仰や価値観だと思います。


本作もクラシックな造形スタイルを踏襲した伝統的なリングながら、作者のモチーフに対する思想や解釈が含まれることで、唯一無二の特徴やクオリティを持った作品となっています。またそのデザインは、現代においても新鮮な印象を失っておらず、練り上げられた工芸品としての佇まいと完成度を感じさせます。

高い彫金技術と細部まで丁寧なハンドメイドによって形作られ、その仕上がりは素朴なデザインですが、独特の味わいとアーシーな印象が大変魅力的なリングです。シルバーのみで構成されたプレーンな表情や量産品にはない重厚なヘリテージ感、そしてナチュラルな質感は、あらゆるスタイルに良く馴染み、長年にわたってご愛用いただけると思います。
さらに、長い経年によってエッジが削り落とされた表情は、シャビーなアンティーク感と独特な迫力を醸し出しています。

アンティークジュエリーの中でもリングは着用による劣化や紛失、シルバーのリサイクル等によって現存数が非常に少なくなっており、ブレスレットやネックレスに比べても貴重です。さらに本作は、インディアンジュエリーの歴史を紐解く上で重要な資料価値も高い作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーのクスミや全体に細かなキズ等が見られ、ある程度の使用感を感じさせます。また、ハンドメイド作品特有の制作時のムラも確認できますが、目立ったダメージは無く今後のご着用に不安の無い状態を保っています。
Size

日本規格 約 18号   円周 約 58.7㎜   us9
正面幅 約 20.3㎜

Material

Silver