【PUEBLO】プエブロか【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、ラトルスネーク/ガラガラ蛇が指に巻き付くデザインの作品で、完成度の高いデザイン構成と上質なターコイズによってアニマルモチーフでありながらクラシックでクリーンな印象を持ったアンティーク/ビンテージリングです。

1950年代後半～1960年代頃の作品と思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、比較的厚いシルバーで構成されています。その長いシャンクを指に巻き付くようにコイル形状にすることで蛇を抽象化したデザインが形作られています。
シルバーワークのクオリティも高いハイエンドなリングとなっており、この様なラトルスネークをモチーフにした「指に巻き付く造形スタイルのリング」は、ビンテージズニジュエリーにおいて散見されるデザインとなっており、本作もナバホジュエリーではなくズニを始めとするプエブロのシルバースミスによって作られた可能性の高い作品です。
本作ではコイル状のシャンクが2重に巻き付くデザインとなっている為、同スタイルの作品としては比較的控えめなボリューム感ですが、独特の重量感が与えられています。また、ラトルスネークは背中に網目状のダイヤモンド柄を持つことが知られており、『X』を描くスタンプワークによってさり気なくも上品にラトルスネークの文様が刻まれています。そして蛇の頭部分は、とても美しいターコイズによって表現されており、そのオリジナリティとデザイン構成がアニマルモチーフのキャッチーな雰囲気を上質でクラシックな印象に昇華しているようです。

セットされた石は、強い彩度を持ち緑味の少ない水色を基調に、強いブラックのマトリックスが入るジェムクオリティターコイズとなっています。残念ながら鉱山の特定は困難ですが、色相やマトリックスの特徴からは、【Persian Turquoise】パージャンターコイズ(イラン産)や【Bisbee Turquoise】ビズビーターコイズ、【Indian Mountain Turquoise】インディアンマウンテンターコイズ等が想起されます。また、小さいサイズながら奥行きを感じさせ、素晴らしい存在感と煌きを誇っています。


【Rattlesnake】ガラガラヘビ/ラトルスネークは、インディアンにとって神聖な存在として、特にプエブロインディアンの間で古くからジュエリーやポッテリー等、色々な作品に用いられました。ジュエリーにおいてはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やアコマの伝説的な作家【Clyde Hunt/Chief Sunny Skies】クライド・ハント(1900-1972)等が素晴らしいスネークモチーフの作品を残しており、それらのデザイン・スタイルが後世に受け継がれています。
当店のロゴにも登場するモチーフであり、脱皮して成長していく姿から、<挑戦><革命><知恵> 等を象徴するシンボルとされています。


独創性と完成度を兼ね備えた作品であり、リングとして大変美しいバランスに仕上がった作品。残念ながら作者は不明となっていますが、石のクオリティや洗練されたシルバーワークからは、卓越した技術力を有する作者による作品である事が判断可能です。

また、エッジーでクリーンな造形に、美しいターコイズがマウントされることで、さり気なくも際立った存在感を放ちます。サイズ・ボリューム感共に性別を問わずお使い頂けるリングとなっており、ビンテージスタイルはもちろん、少しフォーマルなシーンでも品格を損なわず多くのスタイルにフィットするリングです。

ナバホジュエリーとは少し違ったプエブロ作品の特徴がその希少性を高めており、大変コレクタブルなピースの一つ。トレジャーハントプライスな作品となっています。

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コンディションは、ビンテージ作品ながら使用感の少ない良好な状態です。僅かなシルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラは見られますが、全くダメージの無い状態を保っています。
また、ターコイズも僅かにマットな質感となっていますが、石の動きやクラック等のダメージは無く、良いコンディションです。