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JBO014018

【Harry Morgan】Silver Cuff w/Gem Pilot Mt. Turquoise c.1985~

【NAVAJO】ナバホの巨匠【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)による作品。オーセンティックなシルバーワークと美しいパイロットマウンテンターコイズが印象的なビンテージ/オールドバングルです。

内側に刻まれた「Sterling」刻印における「t」以下の文字が小文字であることなどから、1980年代後半以降の同作者にとってキャリア後半に作られた作品と思われます。本作の持つディテールや造形スタイルは、後進の作家たちにとって重要なサンプル・見本となり、現在ではオーセンティックなデザインとなっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金をベースにしており、1960年代後半以降にはすでに珍しい製法となっていたインゴットシルバーからの成形にも、当時多くのシルバースミスの模範となったHarry Morganのこだわりが感じられます。
そのバンドは、フロント部分のみ3本に割り開かれた『スプリットバンド』と呼ばれる伝統的な造形で、センターに向かって幅とボリューム感を持たせたナバホのトラディショナルな造形スタイル。その中央に質の高いターコイズがマウントされ、その石を留めるベゼル(覆輪)には単独のスクエアワイヤーを捻ることで作り出すツイステッドワイヤーが施されています。そして、石の両サイドは本作の要ともなっているアップリケが配されています。それらのアップリケには『リポウズ/バンプアウト』と呼ばれる、凹と凸の金型に挟み込むことでシルバーを叩き出し凹凸(バンプ)を作る技術によって立体的な造形が施される事で、石を中心としたバースト(放射状)デザインが生み出されています。さらに力強いスタンプワークも刻み込まれ、それらのシルバーワークに呼応した動きのあるシェイプにカットされたコンチョのアップリケとなっています。
また、シンプルにデザインされたバンドにも強い影を作り出す彫りの深いラインが刻まれており、それらによって作られた凹凸のライン状に規則正しく細かなスタンプが刻まれています。このような造形は派手な印象ではありませんが、実際には手の込んだ難しいシルバーワークが駆使されており、作者の高い技術力やアンティーク作品に対する造詣の深さをうかがわせるディテールです。
ターミナル(両端)には、ワイヤー断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが備えられています。これは、バングルの摩耗を防ぐディテールであり、細部まで美意識を感じさせる造りとなっています。また、これらの細かなシルバーワークにもナバホの伝統をしっかりと継承したHarry Morganの精神が垣間見えます。

マウントされたターコイズは【Pilot Mountain Turquoise】パイロットマウンテンターコイズと思われ、とても深いアクアカラーと澄んだブルーのグラデーションに複雑なブラウンやゴールド等の強いウェブが入ります。それは大変複雑な景色を形成しており、素晴らしい透明感と奥行きも感じさせる石です。現在でもハイグロスを保ち、高い硬度による照りや煌きを持ったミドルグレード以上にグレーディングできる無添加ナチュラルターコイズです。


【Pilot Mountain】パイロットマウンテンターコイズは、ネバダ州に位置しビズビーなどと同じように古くからある銅山でしたが、少量のターコイズを定期的に産出していたようです。70年代頃からはターコイズも本格的に採掘され、とても個性的で複雑な景色を作り出すマトリックスと、バラエティー豊かな色味が特徴です。


【Harry Morgan】ハリー・モーガンは、1946年ニューメキシコ州ギャラップの生まれで、代々続くシルバースミスの名門ファミリーに生まれました。多くの傑作を残した巨匠【Ike Wilson】アイク・ウィルソンを祖先に持ち、現在も活躍中のベテラン作家【Steven Arviso】スティーブン・アルビソ氏や息子である【Jacob Morgan】ジェイコブ・モーガン氏の師匠としても知られており、今も両氏の作品にはHarry Morganの影響を少なからず感じます。
また、ナバホのオールドスタイルをベースにした作品は大変完成度が高く、多くの大きな賞を受賞しています。カウボーイでもあったそうで、2007年に惜しまれながら亡くなっています。
本作は、そんなHarry Morganの中でも円熟期に近い時期の作品と思われ、正確な制作時期は不明ですが、現代作品の持つ高い完成度を有し、伝統を重んじた同作者の美意識・価値観を宿すブレスレットとなっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


質実剛健なシルバーワークによりオーセンティックなデザインに仕上げられ、宝石としてのクオリティーを持つターコイズの美しさを堪能できる作品。また、程よいボリューム感と重量感を持ち、当店でご紹介している作品の中では新しい時代の作品ですが、製法や細部にはアンティーク作品と同様の意識・精神を宿しているように感じられます。

無骨な雰囲気とエレガントな印象を併せ持つブレスレットであり、煌めきを持つターコイズの存在感はどんな場面でも際立つアクセントになり得ます。また、性別やシーンを問わず多くのスタイルにフィットし、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

近代の名工による高い技術と秀逸なデザインを持った作品。現在では大変コレクタブルで貴重なピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好で、シルバーに多少のクスミが見られますが、殆ど使用感を感じない状態を保っており、ターコイズもクラック等なく艶を持ち非常に良い状態となっています。
PRICE:
96,800 円(税込)
SIZE:
メンズサイズ S - M 程度
レディースサイズ L - XL 程度

内径最大幅 約57.7㎜    最大幅(高さ) 約22.3㎜
内周 約133㎜    開口部 約28.5㎜
Inside Measurement 5 1/4 inch   opening 1 1/8 inch 

ターコイズ(中央の石) 縦 約18.3㎜  横 約13.7㎜

※バングルはサイズ調整可能です。Sサイズ以上、MLサイズ以下の男性、MLサイズ以上の女性の方であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けくださいませ。
MATERIAL:
Ingot Silver, Gem Quality Pilot Mountain Turquoise
        約33.2g
ORDER:
QUANTITY
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