ITEM CODE:
JNO015629

Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~

Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
69,300 円(税込)
69,300 円(税込)
Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
  • Attributed to【Mark Chee】Navajo Slv CrossTop Necklace c.1960~
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、不思議な上質感を持つエッジーなクロスモチーフの作品。類似した造形のクロストップは、ほとんどの場合サンドキャスト(砂型鋳物)で形作られているのに対し、本作はおそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されています。シンプルでミニマルなシルバーワークながら、細部の完成度や造形のバランスが非常に優れたアンティーク/ビンテージネックレスです。

また本作は、裏側に『STERLING HANDMADE』の刻印が刻まれています。同様の素材やハンドメイドを表す刻印は、多くの工房やショップでも使用され珍しい表記ではありませんが、本作に使用されている刻印/スタンプツールは、ナバホの巨匠【Mark Chee】マーク・チー(1914-1981)が使用した刻印と同一であり、所属した工房やショップから供給されたツールではありません。それは、コマーシャルスタンプと呼ばれる工業的に作られた既製のスタンプツールではなく、おそらく同作者のハンドメイドツール(手で削り出した刻印)であり、文字の中には既製品にはない文字のクセや制作上のムラが確認可能であり、ハンドメイドされた同一のツールであることを判断する事ができます。
残念ながら、Mark Cheeの特徴的なホールマーク(作者やショップを表すサイン)であるサンダーバードの刻印が確認できず、明確な作者の特定は困難ですが、STERLING HANDMADEの刻印/スタンプツールを他の作者と共有していた可能性は極めて低く、Mark Chee以外の作者が使用した痕跡も見つかっていません。それらの検証結果により、本作がMark Cheeによって作られた作品であることが特定可能となっています。

さらに上記の刻印から、Mark Cheeのキャリア後半である1960年代後半~1970年代に作られた事が推定される作品。インゴットシルバー(銀塊)から成形されたと思われるとても硬いシルバーの肌を持ち、ロウ付け等の接着技術が用いられることなくクロスシェイプが形作られています。クロス部分がバーストデザインに造形されたナバホのトラディショナルなデザインの一つとなっていますが、サンドキャストではなくインゴットシルバーからの成形や、デザインのバランス、細部の仕上げの美しさには独特な上質感が感じられる作品です。
センターには美しいターコイズがマウントされ、そのベゼル(覆輪)にはトゥースベゼル/ノッチドベゼル(刻みのある覆輪)が採用されており、ハンドメイドらしい味わいとなっています。また、ファイルワークと呼ばれる鑢(ヤスリ)で削る技術によってエッジがテーパー処理(斜めに角度を付けて成形)されている事で、立体的な造形美や奥行きが与えられているようです。
マウントされたターコイズは、正確な鉱山の特定は困難ですが、アリゾナ産の【Kingman Turquoise】キングマンターコイズと推測され、澄んだ水色に白・ブラウンのマトリックスやグラデーションが見られる質の高いナチュラル無添加ターコイズです。

シルバーチェーンは新しいものですが、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む重厚なシルバーチェーンとなっております。
また、チェーンを通す為のバチカンパーツはフックタイプになっており、簡単に他のチェーンやビーズネックレス等に付け替えが可能です。

またこちらのようなクロスモチーフは、インディアンジュエリーのトラディショナルなスタイルの一つとして古くから作られているモチーフの一つです。 キリスト教の普及と同時に、インディアンジュエリー創生期からみられるもので、ズニの巨匠【Horace Iule】ホレス・イウレ(1899~1901?-1978)等のクロスモチーフで有名になった作家も存在しました。
ただし、本作の作者と推定されるMark Cheeは非常に幅広くジュエリーのみならず色々な作品を残していますが、クロストップは現在までに発見出来ていないアイテムとなっています。


【Mark Chee】マーク・チーは、1914年にアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、やはりインディアンスクールの彫金クラスにおいて、シルバースミスとしての技術を学んだようです。 若いころは、【Julius Gans Southwestern Arts and Crafts】=【Ganscraft】ガンズクラフト社に在籍していたり、Frank Pataniaの経営する【Thunderbird Shop】で石のカッターとして所属していた記録が残っています。1930年代末頃には、San Juan Puebloの女性【Santana Montoya】と結婚し、そこで、キワの巨匠【Julian Lovato】ジュリアン・ロバトに出会っています。1940年代の初めには第二次世界大戦のため従軍し、エアフォースに所属していました。1946年になってニューメキシコ州サンタフェに戻り、シルバースミスの仕事を再開、Al Packard経営の【Chaparral Trading Post】に在籍していたようです。1950年代には、非常に熟練した技術を持つシルバースミスとして高く評価されるに至り、その技術はナバホのトラディッショナルスタイルだけにとどまらず、ターコイズインレイやシルバービーズを用いたジュエリー等、多岐にわたる技術を身に付けていました。1960年代~70年代にはアートショーにおけるアワード受賞リボンを多数獲得しています。
そして1981年、San Juan Puebloの居留地にて亡くなっています。

本作では刻印されていませんが、サンダーバードに『CHEE』と書かれた特徴的なホールマークを使い、傑作とされる多くの作品はやはり非常にヘビーで重厚な作品です。他に類を見ない厚いバンド(地金)にターコイズをセットしたピースや、やはりとても太いトライアングルワイヤーに挟み込むように美しいターコイズをセットしたバングル等が代表的です。
また、とても小さいサイズが多いことも特徴で、自身の娘や妻のサイズに合わせて制作していたためと言われています。


本作では、『STERLING HANDMADE』の刻印のみという特殊性と、クロストップという意外性を持ちながらも、細部の仕上げ等にはMark Cheeらしい質実剛健なシルバーワークが確認可能です。

また、そのプリミティブなシルバーワークにより、インディアンジュエリー独特の味わいも感じられ、クロスモチーフのナバホ作品の中でもクラシックで秀逸なデザイン/造形を持つ作品です。
控えめなサイズ感とシンプルで洗練された印象は大変使いやすく、あらゆるスタイリングにフィットし、性別を問わず長年にわたってご愛用いただけるネックレスです。

クラシックながら現代においても新鮮で洗練された印象を受けるクロスデザイン。そこに、名工と呼ばれる作者の重厚なシルバーワークが奥行きと上質感を与えているようです。歴史的な資料価値も高く、非常にコレクタブルで貴重な作品の一つであり、ホールマークの刻印がないことでかなりトレジャーハントプライスとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーに多少のクスミが見られる程度で、ターコイズを含め使用感を感じないとても良好な状態を保っています。
シルバーチェーンはアンティーク加工により色ムラなどを施しておりますが、新しいチェーンとなっています。
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、不思議な上質感を持つエッジーなクロスモチーフの作品。類似した造形のクロストップは、ほとんどの場合サンドキャスト(砂型鋳物)で形作られているのに対し、本作はおそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されています。シンプルでミニマルなシルバーワークながら、細部の完成度や造形のバランスが非常に優れたアンティーク/ビンテージネックレスです。

また本作は、裏側に『STERLING HANDMADE』の刻印が刻まれています。同様の素材やハンドメイドを表す刻印は、多くの工房やショップでも使用され珍しい表記ではありませんが、本作に使用されている刻印/スタンプツールは、ナバホの巨匠【Mark Chee】マーク・チー(1914-1981)が使用した刻印と同一であり、所属した工房やショップから供給されたツールではありません。それは、コマーシャルスタンプと呼ばれる工業的に作られた既製のスタンプツールではなく、おそらく同作者のハンドメイドツール(手で削り出した刻印)であり、文字の中には既製品にはない文字のクセや制作上のムラが確認可能であり、ハンドメイドされた同一のツールであることを判断する事ができます。
残念ながら、Mark Cheeの特徴的なホールマーク(作者やショップを表すサイン)であるサンダーバードの刻印が確認できず、明確な作者の特定は困難ですが、STERLING HANDMADEの刻印/スタンプツールを他の作者と共有していた可能性は極めて低く、Mark Chee以外の作者が使用した痕跡も見つかっていません。それらの検証結果により、本作がMark Cheeによって作られた作品であることが特定可能となっています。

さらに上記の刻印から、Mark Cheeのキャリア後半である1960年代後半~1970年代に作られた事が推定される作品。インゴットシルバー(銀塊)から成形されたと思われるとても硬いシルバーの肌を持ち、ロウ付け等の接着技術が用いられることなくクロスシェイプが形作られています。クロス部分がバーストデザインに造形されたナバホのトラディショナルなデザインの一つとなっていますが、サンドキャストではなくインゴットシルバーからの成形や、デザインのバランス、細部の仕上げの美しさには独特な上質感が感じられる作品です。
センターには美しいターコイズがマウントされ、そのベゼル(覆輪)にはトゥースベゼル/ノッチドベゼル(刻みのある覆輪)が採用されており、ハンドメイドらしい味わいとなっています。また、ファイルワークと呼ばれる鑢(ヤスリ)で削る技術によってエッジがテーパー処理(斜めに角度を付けて成形)されている事で、立体的な造形美や奥行きが与えられているようです。
マウントされたターコイズは、正確な鉱山の特定は困難ですが、アリゾナ産の【Kingman Turquoise】キングマンターコイズと推測され、澄んだ水色に白・ブラウンのマトリックスやグラデーションが見られる質の高いナチュラル無添加ターコイズです。

シルバーチェーンは新しいものですが、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む重厚なシルバーチェーンとなっております。
また、チェーンを通す為のバチカンパーツはフックタイプになっており、簡単に他のチェーンやビーズネックレス等に付け替えが可能です。

またこちらのようなクロスモチーフは、インディアンジュエリーのトラディショナルなスタイルの一つとして古くから作られているモチーフの一つです。 キリスト教の普及と同時に、インディアンジュエリー創生期からみられるもので、ズニの巨匠【Horace Iule】ホレス・イウレ(1899~1901?-1978)等のクロスモチーフで有名になった作家も存在しました。
ただし、本作の作者と推定されるMark Cheeは非常に幅広くジュエリーのみならず色々な作品を残していますが、クロストップは現在までに発見出来ていないアイテムとなっています。


【Mark Chee】マーク・チーは、1914年にアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、やはりインディアンスクールの彫金クラスにおいて、シルバースミスとしての技術を学んだようです。 若いころは、【Julius Gans Southwestern Arts and Crafts】=【Ganscraft】ガンズクラフト社に在籍していたり、Frank Pataniaの経営する【Thunderbird Shop】で石のカッターとして所属していた記録が残っています。1930年代末頃には、San Juan Puebloの女性【Santana Montoya】と結婚し、そこで、キワの巨匠【Julian Lovato】ジュリアン・ロバトに出会っています。1940年代の初めには第二次世界大戦のため従軍し、エアフォースに所属していました。1946年になってニューメキシコ州サンタフェに戻り、シルバースミスの仕事を再開、Al Packard経営の【Chaparral Trading Post】に在籍していたようです。1950年代には、非常に熟練した技術を持つシルバースミスとして高く評価されるに至り、その技術はナバホのトラディッショナルスタイルだけにとどまらず、ターコイズインレイやシルバービーズを用いたジュエリー等、多岐にわたる技術を身に付けていました。1960年代~70年代にはアートショーにおけるアワード受賞リボンを多数獲得しています。
そして1981年、San Juan Puebloの居留地にて亡くなっています。

本作では刻印されていませんが、サンダーバードに『CHEE』と書かれた特徴的なホールマークを使い、傑作とされる多くの作品はやはり非常にヘビーで重厚な作品です。他に類を見ない厚いバンド(地金)にターコイズをセットしたピースや、やはりとても太いトライアングルワイヤーに挟み込むように美しいターコイズをセットしたバングル等が代表的です。
また、とても小さいサイズが多いことも特徴で、自身の娘や妻のサイズに合わせて制作していたためと言われています。


本作では、『STERLING HANDMADE』の刻印のみという特殊性と、クロストップという意外性を持ちながらも、細部の仕上げ等にはMark Cheeらしい質実剛健なシルバーワークが確認可能です。

また、そのプリミティブなシルバーワークにより、インディアンジュエリー独特の味わいも感じられ、クロスモチーフのナバホ作品の中でもクラシックで秀逸なデザイン/造形を持つ作品です。
控えめなサイズ感とシンプルで洗練された印象は大変使いやすく、あらゆるスタイリングにフィットし、性別を問わず長年にわたってご愛用いただけるネックレスです。

クラシックながら現代においても新鮮で洗練された印象を受けるクロスデザイン。そこに、名工と呼ばれる作者の重厚なシルバーワークが奥行きと上質感を与えているようです。歴史的な資料価値も高く、非常にコレクタブルで貴重な作品の一つであり、ホールマークの刻印がないことでかなりトレジャーハントプライスとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーに多少のクスミが見られる程度で、ターコイズを含め使用感を感じないとても良好な状態を保っています。
シルバーチェーンはアンティーク加工により色ムラなどを施しておりますが、新しいチェーンとなっています。
Size

トップ 縦 約4.75㎝(バチカン含む)   横 約2.85㎝   チェーン長さ 約 50.0㎝程度

Material

Sterling Silver, Turquoise