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JRO005693

Antique Navajo Repoused Box Bow Face Ketoh Ring c.1930~

Antique Navajo Repoused Box Bow Face Ketoh Ring c.1930~
41,800 円(税込)
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Antique Navajo Repoused Box Bow Face Ketoh Ring  c.1930~
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、リポウズ/バンプアウトの技術により、立体的に造形されたボックスボー(リボン)デザインのフェイスが独創的な作品。素朴ながら指に馴染みが良く、洗練された印象も有するアンティーク/ビンテージリングです。

1930年代~1950年代頃に作られた作品と思われ、Bow(リボン)モチーフを縦方向に配した造形のフェイスは、『ケトーリング』と呼ばれるフェイズの幅が広く、存在感のある造形スタイルに仕上げられています。

【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテムです。多くはレザーで作られたベースにプレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾りです。

本作は、そんなケトー/ボーガードをイメージしたデザイン/造形となっており、伝統的な技術によって作り上げられていますが、ボックスボーのモチーフを含め、独自性と素晴らしい造形センスを感じさせるリングとなっています。
恐らくインゴットシルバー(銀塊)から作られたシャンクは厚いシルバーを巧みなハンマーワークによって成形しており、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。フェイス部分は、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ/バンプアウト』という技術によって構築的で奥行きのある造形が形作られ、センター部分は、長方形のアップリケにライン模様のスタンプワークが施されたエッジーでクリーンなデザインが採用されています。
丁寧に仕上げられたシルバーワークや強いオリジナリティは作者の高い技術を想起させ、ボリューム感による迫力だけでなくジュエリーとしての造形美も感じさせる作品となっています。


また本作には、ホールマーク(作者のサイン)やショップマーク等の刻印がなく、作者や作られた工房などを特定することは出来ませんが、少し類似した造形スタイルを持つ作品は、『UITA22』のホールマークが刻印されたリングが発見されています。
UITAは、【United Indian Trader's Association】に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであることを表すホールマークであり、末尾のナンバー『22』 はトレーダーであり制作工房である【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートを表しています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Dean Kirk of Manuelito Trading Post】ディーン・カーク オブマヌエリート トレーディングポストは、1881年に【Mike Kirk】マイク・カークによってニューメキシコ州ギャラップで創業した歴史あるトレーディングポストのすぐそばで、1942年代の同氏の死後、息子である【Dean Kirk】ディーン・カークが始めたトレーディングポストです。
その作品群は多岐にわたり、プエブロの作品を想起させるシンプルなブレスレットから、ツーリストスタイルのピンブローチ等も多く見られます。また、多くのシルバースミスが所属していたと推測され、その作者を特定することは出来ませんが、素晴らしいクオリティーを持つ作品が多く残されており、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作も独創的で強いオリジナリティを持ったリングであり、古い作品ながら非常に完成度の高い作品。トラディショナルな技術によって複雑で立体的な造形が形作られ、クラシックな雰囲気やイメージを備えながらも、唯一無二のデザイン/造形に仕上げられています。

ケトースタイルというボリューム感のある造形となっていますが、着用した時にそれほどの派手さを感じさせず、独自性を持ったデザイン/造形はアーティーな魅力を宿し、現代においても洗練された表情を作っています。また、ビンテージインディアンジュエリーの持つ奥行きとシルバーの渋い表情により、サイズは小さいですが性別を問わず取り入れて頂けるリングだと思われます。

また、本作の様にシルバーのみで構成されたアンティークリングは非常に現存数が少なく、ジュエリーとしての派手さは有りませんが独特の味わいとアーシーな印象を持ち、独創性と長年にわたってご愛用いただける普遍性を兼ね備えたリングとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は少なく大変良好です。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、リポウズ/バンプアウトの技術により、立体的に造形されたボックスボー(リボン)デザインのフェイスが独創的な作品。素朴ながら指に馴染みが良く、洗練された印象も有するアンティーク/ビンテージリングです。

1930年代~1950年代頃に作られた作品と思われ、Bow(リボン)モチーフを縦方向に配した造形のフェイスは、『ケトーリング』と呼ばれるフェイズの幅が広く、存在感のある造形スタイルに仕上げられています。

【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテムです。多くはレザーで作られたベースにプレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾りです。

本作は、そんなケトー/ボーガードをイメージしたデザイン/造形となっており、伝統的な技術によって作り上げられていますが、ボックスボーのモチーフを含め、独自性と素晴らしい造形センスを感じさせるリングとなっています。
恐らくインゴットシルバー(銀塊)から作られたシャンクは厚いシルバーを巧みなハンマーワークによって成形しており、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。フェイス部分は、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ/バンプアウト』という技術によって構築的で奥行きのある造形が形作られ、センター部分は、長方形のアップリケにライン模様のスタンプワークが施されたエッジーでクリーンなデザインが採用されています。
丁寧に仕上げられたシルバーワークや強いオリジナリティは作者の高い技術を想起させ、ボリューム感による迫力だけでなくジュエリーとしての造形美も感じさせる作品となっています。


また本作には、ホールマーク(作者のサイン)やショップマーク等の刻印がなく、作者や作られた工房などを特定することは出来ませんが、少し類似した造形スタイルを持つ作品は、『UITA22』のホールマークが刻印されたリングが発見されています。
UITAは、【United Indian Trader's Association】に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであることを表すホールマークであり、末尾のナンバー『22』 はトレーダーであり制作工房である【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートを表しています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Dean Kirk of Manuelito Trading Post】ディーン・カーク オブマヌエリート トレーディングポストは、1881年に【Mike Kirk】マイク・カークによってニューメキシコ州ギャラップで創業した歴史あるトレーディングポストのすぐそばで、1942年代の同氏の死後、息子である【Dean Kirk】ディーン・カークが始めたトレーディングポストです。
その作品群は多岐にわたり、プエブロの作品を想起させるシンプルなブレスレットから、ツーリストスタイルのピンブローチ等も多く見られます。また、多くのシルバースミスが所属していたと推測され、その作者を特定することは出来ませんが、素晴らしいクオリティーを持つ作品が多く残されており、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作も独創的で強いオリジナリティを持ったリングであり、古い作品ながら非常に完成度の高い作品。トラディショナルな技術によって複雑で立体的な造形が形作られ、クラシックな雰囲気やイメージを備えながらも、唯一無二のデザイン/造形に仕上げられています。

ケトースタイルというボリューム感のある造形となっていますが、着用した時にそれほどの派手さを感じさせず、独自性を持ったデザイン/造形はアーティーな魅力を宿し、現代においても洗練された表情を作っています。また、ビンテージインディアンジュエリーの持つ奥行きとシルバーの渋い表情により、サイズは小さいですが性別を問わず取り入れて頂けるリングだと思われます。

また、本作の様にシルバーのみで構成されたアンティークリングは非常に現存数が少なく、ジュエリーとしての派手さは有りませんが独特の味わいとアーシーな印象を持ち、独創性と長年にわたってご愛用いただける普遍性を兼ね備えたリングとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は少なく大変良好です。
Size

日本規格 約 10~10.5号   円周 約 50.7㎜   us5.5
正面幅 約 25.1㎜

Material

Silver