【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルや【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、20世紀前半頃に観光客向けに生産されたスーベニアアイテムの一つ。スクエアワイヤーに近い細く厚みのあるバンド(地金)に、細かなスタンプやドットが並んだエッジーモダンな印象のアンティーク/ビンテージバングルです。
1940年代~1950年代頃に作られたとピースと思われ、ナローワイヤーをベースに、スタッズのような印象の小さなドロップ(ドット)が2列に羅列され、その間にはダイヤ型のスタンプが構成されています。 そして、サイド~ターミナルには、ツーリストアイテムらしいアローヘッドやヒューマン(人間)、ライトニング、クロスアローのデザインが施されています。制作の工程には機械が用いられたアメリカンマスプロダクトアイテムですが、現存数は非常に少なく希少な物となっています。
エッジーでオリジナリティも感じさせる完成度の高いデザイン/造形は、とても洗練された印象を作っており、アンティークピースでありながら現代的なブレスレットとなっています。
またこちらのようなアイテムは、ニューメキシコ州アルバカーキで1935年に設立され、沢山のツーリストアイテムを生産した【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポスト等や、同地でさらに古くから運営されていた【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズインディアントレーディングポスト、さらに同社が量産化のためにカンザスシティーで運営した『Silver Arrow』や『IH』ブランドで知られる【SILVER PRODUCTS Co.】シルバープロダクツ社で製造されていたようですが、こちらにはショップマークやホールマークは入らず詳細は不明となっています。
【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは『お守り』の意味合いを持ち、インディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。
【Crossed Arrows】クロスアローのモチーフは、 『フレンドシップ』『友情』を象徴しています。
細い幅に仕上げられたナローなボリューム感ですが、ある程度の厚みがあるシルバーのため、しっかりとした質感を持っています。
また、ビンテージインディアンジュエリーらしいエスニシティーな表情に、スタッズのようなドットの羅列がエッジーで洗練された造形美を与えており、完成度が高く多くのスタイルにフィットするバングルです。
単独でもしっかりとした存在感を持っていますが、複数のバングルとの重ね着けにも向いており、高い汎用性により長くご愛用いただけると思います。
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コンディションも多少のクスミや僅かな摩耗などが見られますが、特にダメージは無く大変良好な状態を保っています。