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JOF004542

Atq【Maisel's】Thunderbird Stamped Silver Letter Opener c.1930

Atq【Maisel's】Thunderbird Stamped Silver Letter Opener c.1930
38,500 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロの職人が多く所属した、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルを代表する工房の一つである『Maisel's Indian Trading Post』で作られたと思われるピース。多くの書籍上で紹介され、ミュージアムにも収蔵されている同社を代表する作品の一つで、クロスシェイプとトップのサンダーバードが特徴的なアンティークレターオープナー/ペーパーナイフです。

裏にホールマーク(作者やショップのサイン)等が刻印されていない為、第二次世界大戦前の1920年代末~1930年代製と推定され、当時コインシルバーを用いて制作されていたことが資料に残されています。
また、同社で作られた同じ特徴を持ったレターオープナーは、一つの定番アイテムとして類似した物がある程度残されています。しかしながら、トップのサンダーバードモチーフやクロス型の特徴的なシェイプは共通していますが、石の有無やリポウズ/バンプアウトの構成、そしてスタンプワークは、制作したインディアンシルバースミスのフィーリングに任されていたようで、全く同じものは発見できません。特にスタンプワークの構成は、それぞれに大きく異なっており、どれも作者の個性が感じられ、作品毎に色々なスタンプのモチーフを楽しむことが出来ます。
本作では、トップには可愛い印象のサンダーバードが配され、巧みなスタンプワークにより羽根や尻尾が描き出されています。さらに、アローやホーガン、ライトニングスネークなどのスタンプが刻まれており、サンダーバードの中央とクロスの両端には、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ』という技術によってシェルコンチョが表現されています。
しっかりとした造りとなっていますが、刃は鋭利になっておらず封筒を開けることは可能ですが、高い実用性とは言えません。当時から記念品/スーベニア手工芸品としての意味合いが強いものであったと思われます。

このようなレターオープナー/ペーパーナイフは、インディアン工芸品/彫金作品として古くから作られている伝統的なアイテムの一つであり【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作されたスーベニアアイテムとしても多くの作品が作られました。また、それらは非常に多くのバリエーションが存在し『フラットウェア』と呼ばれる金属製の器やカトラリー、灰皿など共に多様な作品が残されています。中にはターコイズがセットされたものやサンダーバードショップで作られた著名作家による作品も残されています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。同じように【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、『割金』と呼ばれる残り7.5%は、銅やアルミニウム等が含まれています。 (※現在のSterling Silverは、割金に銅のみを含んだシルバーを表しています。)
925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、割金や製法に左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異を見た目で判断するのは困難です。その差異は極僅かですが、コインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられる事が多いと思います。


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは、『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。

【Arrowhead/Arrow】アローヘッド/アローは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストは、1923年にMaurice Maiselにより創業された店で、当時の観光産業隆盛によるインディアン工芸品(土産物)ビジネスとして開業され、フレッド・ハービーホテルの向いに店舗を構えていました。 その後、1939年にはアルバカーキダウンタウンに移転し、現在でも同じロケーションで【Skip Maisel's Indian Jewelry】として営業しています。当時のピークには150人以上のインディアンの職人を雇い入れ、その作業を外から見える形で運営していました。そのスタイルは現在でも受け継がれ、【Will Vandever】等、腕の良いベテラン作家が今も作品を制作しています。さらに、ジュエリー以外のインディアンアートや工芸品、お土産物も多く遺しており、現在までビジネスを継続している数少ないトレーディングポスト兼工房です。
本作は、同工房の古いカタログにも掲載されており、ツーリスト向けスーベニアアイテムの象徴的な作品として、ニューメキシコ州サンタフェの『Wheelwright Museum of the American Indian』等のミュージアムや専門書籍でも紹介されるピースとなっています。


インディアンジュエリー史の中でもツーリストジュエリーという一面を形成する上で大きな役割を果たしたMaisel'sを代表する作品の一つであり、ポップなデザインながらビンテージインディアンジュエリーの独特な風格も感じさせるアイテムとなっています。

ステーショナリーアイテムですが、ビンテージインディアン彫金作品特有のエスニシティな味わいを持ち、高い史料価値を誇るコレクタブルな作品。非常にトレジャーハントプライスなピースの一つです。


コンディションは、全体にシルバーのクスミや僅かな凹凸等は見られますが、ダメージはなく良好な状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロの職人が多く所属した、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルを代表する工房の一つである『Maisel's Indian Trading Post』で作られたと思われるピース。多くの書籍上で紹介され、ミュージアムにも収蔵されている同社を代表する作品の一つで、クロスシェイプとトップのサンダーバードが特徴的なアンティークレターオープナー/ペーパーナイフです。

裏にホールマーク(作者やショップのサイン)等が刻印されていない為、第二次世界大戦前の1920年代末~1930年代製と推定され、当時コインシルバーを用いて制作されていたことが資料に残されています。
また、同社で作られた同じ特徴を持ったレターオープナーは、一つの定番アイテムとして類似した物がある程度残されています。しかしながら、トップのサンダーバードモチーフやクロス型の特徴的なシェイプは共通していますが、石の有無やリポウズ/バンプアウトの構成、そしてスタンプワークは、制作したインディアンシルバースミスのフィーリングに任されていたようで、全く同じものは発見できません。特にスタンプワークの構成は、それぞれに大きく異なっており、どれも作者の個性が感じられ、作品毎に色々なスタンプのモチーフを楽しむことが出来ます。
本作では、トップには可愛い印象のサンダーバードが配され、巧みなスタンプワークにより羽根や尻尾が描き出されています。さらに、アローやホーガン、ライトニングスネークなどのスタンプが刻まれており、サンダーバードの中央とクロスの両端には、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る『リポウズ』という技術によってシェルコンチョが表現されています。
しっかりとした造りとなっていますが、刃は鋭利になっておらず封筒を開けることは可能ですが、高い実用性とは言えません。当時から記念品/スーベニア手工芸品としての意味合いが強いものであったと思われます。

このようなレターオープナー/ペーパーナイフは、インディアン工芸品/彫金作品として古くから作られている伝統的なアイテムの一つであり【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作されたスーベニアアイテムとしても多くの作品が作られました。また、それらは非常に多くのバリエーションが存在し『フラットウェア』と呼ばれる金属製の器やカトラリー、灰皿など共に多様な作品が残されています。中にはターコイズがセットされたものやサンダーバードショップで作られた著名作家による作品も残されています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。同じように【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、『割金』と呼ばれる残り7.5%は、銅やアルミニウム等が含まれています。 (※現在のSterling Silverは、割金に銅のみを含んだシルバーを表しています。)
925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、割金や製法に左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異を見た目で判断するのは困難です。その差異は極僅かですが、コインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられる事が多いと思います。


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは、『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。

【Arrowhead/Arrow】アローヘッド/アローは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストは、1923年にMaurice Maiselにより創業された店で、当時の観光産業隆盛によるインディアン工芸品(土産物)ビジネスとして開業され、フレッド・ハービーホテルの向いに店舗を構えていました。 その後、1939年にはアルバカーキダウンタウンに移転し、現在でも同じロケーションで【Skip Maisel's Indian Jewelry】として営業しています。当時のピークには150人以上のインディアンの職人を雇い入れ、その作業を外から見える形で運営していました。そのスタイルは現在でも受け継がれ、【Will Vandever】等、腕の良いベテラン作家が今も作品を制作しています。さらに、ジュエリー以外のインディアンアートや工芸品、お土産物も多く遺しており、現在までビジネスを継続している数少ないトレーディングポスト兼工房です。
本作は、同工房の古いカタログにも掲載されており、ツーリスト向けスーベニアアイテムの象徴的な作品として、ニューメキシコ州サンタフェの『Wheelwright Museum of the American Indian』等のミュージアムや専門書籍でも紹介されるピースとなっています。


インディアンジュエリー史の中でもツーリストジュエリーという一面を形成する上で大きな役割を果たしたMaisel'sを代表する作品の一つであり、ポップなデザインながらビンテージインディアンジュエリーの独特な風格も感じさせるアイテムとなっています。

ステーショナリーアイテムですが、ビンテージインディアン彫金作品特有のエスニシティな味わいを持ち、高い史料価値を誇るコレクタブルな作品。非常にトレジャーハントプライスなピースの一つです。


コンディションは、全体にシルバーのクスミや僅かな凹凸等は見られますが、ダメージはなく良好な状態を保っています。
Size

全長 約16.8㎝   幅 約5.2㎝

Material

Coin Silver 900