【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、サンドキャストで成形された作品で、キャスト独特の立体的な造形により、フロントにダイヤ型、ターミナル(両端)部分にハート型のデザインが施された作品。シンプルで洗練された印象を持ったビンテージバングルです。
本作のようなサンドキャスト(砂型鋳物)及びトゥーファキャストによるシルバーの成形は、ナバホジュエリーでも古典期と呼ばれる創成期からみられる技術の一つであり、長い歴史を持っています。そして、その当時から完成された技術/技法は現在に至るまで大きな変化なく受け継がれており、キャスト製法以外で作られた作品に比べて制作年代の判断が困難です。不確かな判断材料としては、量産化/パターン化されたデザインであるか、内側の処理・仕上げ、シルバー自体の厚みや質などが目安となります。
本作の制作された年代も可能性としては、1950年代~1990年代頃まで幅広く考えられます。しかし、エッジのしっかりとした造形や多く制作された『型』によるピースではなく作者の高い技術を感じさせる造形、ホールマークが刻印されていない事等から、1960年代~1970年代前半頃までに作られた作品であることが推測されます。
さらに丁寧に仕上げ工程が施されており、多くのキャストに見られる独特の細かな凹凸のある質感が、比較的なめらかなでスムースな肌に削り磨いて仕上げられています。それら、現代作品に比べ多くの手間と時間が費やされたディテールからも古い作品であることが伺えます。
フロントからサイドにかけてはダイヤ型(菱形)が連続するデザイン造形となっており、ターミナル(両端)部分のみハート型にデザインされていることで、開口部の手首に対する負荷が軽く仕上げられています。また、ダイヤやハートを繋ぐ部分は細かくエッジ―なバースト(放射状)デザインが施され、細部までエッジの立った丁寧で美しいシルバーワークによって形作られた作品となっています。
リンクタイプのデザインにより、肌が透ける部分が多い為手首に馴染みやすい印象のバングルです。また、シンプルで洗練されたデザインは、性別やスタイルを問わずご使用いただけ、アウターの袖から少し覗かせたり、ニット等の上からご着用いただいても可愛らしい作品。また、クーリンでシンプルなデザインと普遍的な造形美は長くご愛用いただける印象です。
クリーンで落ち着いた印象とキャッチーな雰囲気を併せ持つブレスレット。サンドキャストで成形されたナバホジュエリーは珍しくありませんが、ハンドメイドによる丁寧なシルバーワークと素晴らしい造形センスを感じることが出来るキラーピースの一つとなっています。
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コンディションも大変良好。僅かなクスミやキズは見られるものの摩耗の無いとても良好な状態を保っています。