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JBO004232

Historic Navajo Casted Silver EX-Wide Cuff Bracelet c.1930

Historic Navajo Casted Silver EX-Wide Cuff Bracelet c.1930
198,000 円(税込)
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Historic Navajo Casted Silver EX-Wide Cuff Bracelet  c.1930
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【NAVAJO】ナバホのファーストフェーズとも呼ばれる古典期に近い時期に作られたと思われる貴重なアンティークジュエリーで、サンドキャストで成形された重厚でとてもワイドな作品。シンプルで洗練されたデザイン/造形ながら古い作品独特の武骨な質感と圧倒的な迫力を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。

非常に類似した作品が、1959年に出版された書籍 『Indian Silverwork of the Southwest Illustrated Volume One』(P24)でも紹介されており、シンプルな造形とサンドキャストという長く受け継がれる伝統技術で作られている為、正確な制作年代を特定するのが困難ですが、上記の書籍資料や製法、シルバーの質等のディテール(下記)から、1930年代以前に作られたと思われる作品です。

サンドキャスト(砂型鋳物)及びトゥーファキャストによるシルバーの成形は、ナバホジュエリーでも古典期と呼ばれる創成期からみられる技術の一つであり長い歴史を持っています。そして、その当時から完成された技術/技法は現在に至るまで大きな変化なく受け継がれており、キャスト製法以外で作られた作品に比べて制作年代の判断を困難にしています。不確かな判断材料としては、量産化/パターン化されたデザインであるか、内側の処理・仕上げ、シルバー自体の質や厚み・重量などが目安となります。

こちらの作品の場合は、デザイン/シェイプも量産向けにパターン化されたものではなく、非常に厚く立体的でエッジのしっかりとした造形となっており、多く制作された『型』によるピースではなく作者のオリジナリティーと高い技術を感じさせる作品となっています。さらに、大変丁寧に仕上げ工程が施されており、多くのサンドキャストに見られる独特の細かな凹凸のある質感が、表裏ともに削り磨くことでなめらかなでスムースな肌に仕上げられており、現代作品に比べ多くの手間と時間が費やされています。また、内側はシルバーのクスミ(硫化)によって鉄さびのような色があらわれています。このような質感や色味が現れるのは使用されていた環境にも左右されますが、おそらく現代のスターリングシルバー(925シルバー)とは異なり、コインシルバー900やそれに近い純度のシルバー、割金に鉄等の銅以外の金属を含んだシルバーが使用されていると推測されます。

上記の判断材料から、ファーストフェーズに近い時期に作られた作品と推測され、ヒストリックな価値と風格を漂わせるバングルとなっています。<約124g>の重厚なシルバーをベースにし、おそらくすべてが一体でサンドキャスト成形されています。センターには星や植物を想起させる放射状の造形/デザインが施されており、柔らかな曲線・曲面によって構成されることでアーシーで有機的な造形美が与えられています。さらに、サイドからターミナル(両端)にかけてもセンターの造形からの自然な流れで断面がトライアングルに造形されたバンドとなっており、少しエッジーな質感と奥行きが付加されているようです。
その原始的な製法とデザインスタイルによって構成された完成度は現代作品にはない威厳を感じさせ、シンプルな構成でありながら端正なデザインは、古い作品とは思えない現代的な印象さえ与えます。

こちらのような作品は、1800年代後半~のインディアンジュエリー創成期に近い年代から見られるスタイルの一つで、その後も長く受け継がれました。特に1940年代~1950年代にかけては、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、傑作を多く残した組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) 通称ナバホギルドの作品でも同様のスタイルが完成度を高めてリバイバルされました。
こちらの作品はそれらのデザインソースとなり、インディアンスクールで後進の指導にも従事したAmbrose Roanhorseがオーセンティックなナバホスタイル、そして原始的な技術/製法を伝えて行くための手本とした作品の一つと推測されます。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。そして【Sterling Silver】スターリングシルバーは【925シルバー】と同義であり、銀含有率92.5%の地金となります。残り7.5%は『割金』と呼ばれ、銅やアルミニウム等が含まれています。 (※現在のSterling Silverは、割金に銅のみを含んだシルバーを表しています。)925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されており、現在では銀製品の大部分が925シルバー製となっています。
しかしながらインディアンジュエリーにおいては、その歴史の初期にコインを溶かしたコインシルバーや、コイン以外にも食器等の身近にあった銀製品を混合して溶かすことで材料を得ていた背景があり、ツーリストジュエリーにおいてもコインシルバー900製が流行した歴史があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

シルバーの色味や質感は、割金や製法に左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異を見た目で判断するのは困難です。その差異は極僅かですが、コインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられる事が多いと思います。
また、現在使われているスターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と規定されていますが、古い作品では同じ純度92.5%のシルバーでも割金の内容にばらつきがあり、独特な質感を持っていることがあります。
こちらの作品の硬く沈んだトーンや内側にみられる硫化の表情は、前述のようにおそらく割金に鉄含有量が多いシルバーである為と推測されます。


プリミティブな技術で作り上げられた無骨なアンティークジュエリーですが、どこかエレガントで洗練された印象を併せ持っています。 また、幅が広く男性的で際立った存在感を持つバングルですが、石が付かないため派手さは無く、有機的な表情や洗練された印象はナチュラルで多くのスタイルに馴染みやすい印象を持っています。

その佇まいは威厳を感じさせ、アンティーク工芸品としてだけでなくアートピースとしても高く評価される作品です。こちらの様なアンティークピースはその希少性や史料価値により、その多くが博物館に収蔵品となっているミュージアムクオリティーのアンティークジュエリーです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションは、経年・着用による摩耗や細かな傷、シルバーのクスミが全体にみられますが、特にダメージやリペア跡はありません。非常に重厚な造りの為、半永久的にお使いいただける強度を持っていると思われます。
【NAVAJO】ナバホのファーストフェーズとも呼ばれる古典期に近い時期に作られたと思われる貴重なアンティークジュエリーで、サンドキャストで成形された重厚でとてもワイドな作品。シンプルで洗練されたデザイン/造形ながら古い作品独特の武骨な質感と圧倒的な迫力を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。

非常に類似した作品が、1959年に出版された書籍 『Indian Silverwork of the Southwest Illustrated Volume One』(P24)でも紹介されており、シンプルな造形とサンドキャストという長く受け継がれる伝統技術で作られている為、正確な制作年代を特定するのが困難ですが、上記の書籍資料や製法、シルバーの質等のディテール(下記)から、1930年代以前に作られたと思われる作品です。

サンドキャスト(砂型鋳物)及びトゥーファキャストによるシルバーの成形は、ナバホジュエリーでも古典期と呼ばれる創成期からみられる技術の一つであり長い歴史を持っています。そして、その当時から完成された技術/技法は現在に至るまで大きな変化なく受け継がれており、キャスト製法以外で作られた作品に比べて制作年代の判断を困難にしています。不確かな判断材料としては、量産化/パターン化されたデザインであるか、内側の処理・仕上げ、シルバー自体の質や厚み・重量などが目安となります。

こちらの作品の場合は、デザイン/シェイプも量産向けにパターン化されたものではなく、非常に厚く立体的でエッジのしっかりとした造形となっており、多く制作された『型』によるピースではなく作者のオリジナリティーと高い技術を感じさせる作品となっています。さらに、大変丁寧に仕上げ工程が施されており、多くのサンドキャストに見られる独特の細かな凹凸のある質感が、表裏ともに削り磨くことでなめらかなでスムースな肌に仕上げられており、現代作品に比べ多くの手間と時間が費やされています。また、内側はシルバーのクスミ(硫化)によって鉄さびのような色があらわれています。このような質感や色味が現れるのは使用されていた環境にも左右されますが、おそらく現代のスターリングシルバー(925シルバー)とは異なり、コインシルバー900やそれに近い純度のシルバー、割金に鉄等の銅以外の金属を含んだシルバーが使用されていると推測されます。

上記の判断材料から、ファーストフェーズに近い時期に作られた作品と推測され、ヒストリックな価値と風格を漂わせるバングルとなっています。<約124g>の重厚なシルバーをベースにし、おそらくすべてが一体でサンドキャスト成形されています。センターには星や植物を想起させる放射状の造形/デザインが施されており、柔らかな曲線・曲面によって構成されることでアーシーで有機的な造形美が与えられています。さらに、サイドからターミナル(両端)にかけてもセンターの造形からの自然な流れで断面がトライアングルに造形されたバンドとなっており、少しエッジーな質感と奥行きが付加されているようです。
その原始的な製法とデザインスタイルによって構成された完成度は現代作品にはない威厳を感じさせ、シンプルな構成でありながら端正なデザインは、古い作品とは思えない現代的な印象さえ与えます。

こちらのような作品は、1800年代後半~のインディアンジュエリー創成期に近い年代から見られるスタイルの一つで、その後も長く受け継がれました。特に1940年代~1950年代にかけては、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、傑作を多く残した組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) 通称ナバホギルドの作品でも同様のスタイルが完成度を高めてリバイバルされました。
こちらの作品はそれらのデザインソースとなり、インディアンスクールで後進の指導にも従事したAmbrose Roanhorseがオーセンティックなナバホスタイル、そして原始的な技術/製法を伝えて行くための手本とした作品の一つと推測されます。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。そして【Sterling Silver】スターリングシルバーは【925シルバー】と同義であり、銀含有率92.5%の地金となります。残り7.5%は『割金』と呼ばれ、銅やアルミニウム等が含まれています。 (※現在のSterling Silverは、割金に銅のみを含んだシルバーを表しています。)925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されており、現在では銀製品の大部分が925シルバー製となっています。
しかしながらインディアンジュエリーにおいては、その歴史の初期にコインを溶かしたコインシルバーや、コイン以外にも食器等の身近にあった銀製品を混合して溶かすことで材料を得ていた背景があり、ツーリストジュエリーにおいてもコインシルバー900製が流行した歴史があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

シルバーの色味や質感は、割金や製法に左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異を見た目で判断するのは困難です。その差異は極僅かですが、コインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられる事が多いと思います。
また、現在使われているスターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と規定されていますが、古い作品では同じ純度92.5%のシルバーでも割金の内容にばらつきがあり、独特な質感を持っていることがあります。
こちらの作品の硬く沈んだトーンや内側にみられる硫化の表情は、前述のようにおそらく割金に鉄含有量が多いシルバーである為と推測されます。


プリミティブな技術で作り上げられた無骨なアンティークジュエリーですが、どこかエレガントで洗練された印象を併せ持っています。 また、幅が広く男性的で際立った存在感を持つバングルですが、石が付かないため派手さは無く、有機的な表情や洗練された印象はナチュラルで多くのスタイルに馴染みやすい印象を持っています。

その佇まいは威厳を感じさせ、アンティーク工芸品としてだけでなくアートピースとしても高く評価される作品です。こちらの様なアンティークピースはその希少性や史料価値により、その多くが博物館に収蔵品となっているミュージアムクオリティーのアンティークジュエリーです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションは、経年・着用による摩耗や細かな傷、シルバーのクスミが全体にみられますが、特にダメージやリペア跡はありません。非常に重厚な造りの為、半永久的にお使いいただける強度を持っていると思われます。
Size

メンズサイズ L - XL 程度

※幅が広いのでハーフサイズ~1サイズUPを推奨します。

内径最大幅 約62.7㎜    正面幅(高さ) 約52.9㎜
内周 約144㎜    開口部 約33㎜
Inside Measurement 5 11/16inch   opening 1 5/16 inch 

  ※バングルはサイズ調整可能ですが、こちらの作品は分厚く硬いシルバーのため、それほど調整幅は大きくありません。MLサイズ以上、XLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Silver (probably Coin Silver 900)
        約124.4g