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JBF015172C

【Arrow Novelty】 Atq 卍 Applique Coin Silver Cuff w/TQ c.1930

【Arrow Novelty】 Atq 卍 Applique Coin Silver Cuff w/TQ c.1930
132,000 円(税込)
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【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルや【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作されたスーベニアアイテム(土産物)の一つ。中でも当時有名工房の一つであった【Arrow Novelty】アローノベルティ社製のピースで、センターにカボションカットターコイズ、その両脇には【卍】Whirling Log/Nohokosのアップリケが施されたピース。さらに、裏側には当時のオーナーが訪れたアメリカ各地の地名が刻まれており、とても史料価値の高いアンティーク/ビンテージバングルとなっています。

1930年代製と思われ、コインシルバー(銀含有率90.0%)の地金を日本で『平打ち』と呼ばれるフラットなシルバープレート状に成形したバンドをベースとしています。そのセンターにはハイドームにカットされたグリーンターコイズがマウントされており、その両脇には迫力あるサイズを持つ逆卍のアップリケが施されています。さらに、全体にツーリストジュエリーやフレッド・ハービースタイルを代表するモーニングスターを表す三角形に顔があしらわれたデザインやライトニングスネーク、サンダーバード、クロスドアローズ等のスタンプワークが刻まれています。全体にほとんど隙間なくスタンプワークが刻まれることで複雑な表情を作り、高さのあるターコイズが立体的な奥行きを生み出しているようです。
モチーフや構成はツーリストジュエリーらしいキャッチーなイメージですが、ツーリストジュエリーの中では比較的重量感があり、しっかりとした造りのピースとなっています。ただし、多くの工程がハンドメイドで作られているようですが、ターコイズのベゼルには『ベゼルカップ』と呼ばれる既製のパーツが用いられているため、マシン&ハンドメイドのハイブリッドなピースとなっています。

そして、内側には工房Arrow Noveltyのホールマークである『COIN 900』の文字が刻まれたアローヘッドが刻印され、スクラッチによる地名がいくつも残されています。これは当時の習慣の一つで、シルバージュエリーなどの旅の記念品(スーベニアアイテム)に、思い出として訪れた地名を記しています。
このような地名のスクラッチは、稀に見るディテールの一つですが、ジュエリーの歴史や背景を感じさせ、史料価値を高めています。


【Arrow Novelty】アローノベルティ社は、アメリカにおいてツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたコロラド州デンバーのメーカー【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社でアシスタントマネージャーをしていた【Rudolph Litzenberger】がニューヨークで1919年に創業しました。 1925年には現在復刻されてよく見かけるカタログを発行し、当時のツーリストジュエリームーブメントを支える大手メーカーの一つとなっています。また、当時のカタログを比べた時にH.H. TammenとArrow Noveltyのデザインが極似し、品番やプライスも同一であることから、Arrow Noveltyの販売した製品は、ある時期までH.H. Temmenが製造していたと推測されます。
当時、すでに競争が激しかったスーベニア産業においての同社の戦略は【Maisel's】の長所(そのスタイルやクオリティー)とH.H. Tammenのノウハウ(量産化)を同時に進めることだったようです。製造元を表すサインであるホールマークはあまり多く刻印されなかったようですが、その多くをコインシルバーで制作し、Maisel'sやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、SOUTHWEST ARTS&CRAFTS等、古くから営まれる工房の作品をデザインソースとしながらも、それまでのツーリストジュエリーに比べすっきりと完成度の高いデザインが多いのが特徴で、プライスもMaisel'sの似たタイプのものと比べた時にはかなり安く設定されていたようです。
ただし、いつ頃からか不明ですが、残念ながら製造にはインディアン以外の作業員が携わっていたようです。そのため、カタログには『Indian Design』と表記されており、多くの良質なデザインを残していますが、同じようにジュエリーの量産化を進めたBellやMaisel'sと違いインディアンメイドではないという理由で、Arrow Noveltyのピースは当店での取扱いが少なくなっています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていた記号デザインです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。 当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。 こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。

【Morning Star】モーニングスター(中央に施されている三角形のスタンプ)は、導きや道標を表します。

【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。

【Crossed Arrows】クロスアローは、 『フレンドシップ』『友愛』『友情』を象徴しています。


ツーリストジュエリーでありながら経年とアンティークのシルバーが持つ質感によって渋い表情や独特の味わいを持っています。またポップな印象のモチーフは、男性向けのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』をもたらし、裏側に刻まれた地名の数々は、歴史や背景を与えています。
多くのスタイルに馴染みやすいオーセンティックなデザイン・造形を持ちながら、日常のスタイルにアクセントと奥行きをもたらすことが出来るビンテージ独特のバングルです。

また、『マニュファクチュアラー』と呼ばれる、スーベニアジュエリーの量産化を図った大手の工房で作られたものですが、類似した作品を見つけるのは非常に困難で、逆卍やモーニングスター、サンダーバードなのモチーフを含め、大変貴重でコレクタブルなアンティークピースとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好です。ある程度の使用感や石の細かなキズは見られますが、特にダメージの無い良い状態を保っています。
【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルや【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作されたスーベニアアイテム(土産物)の一つ。中でも当時有名工房の一つであった【Arrow Novelty】アローノベルティ社製のピースで、センターにカボションカットターコイズ、その両脇には【卍】Whirling Log/Nohokosのアップリケが施されたピース。さらに、裏側には当時のオーナーが訪れたアメリカ各地の地名が刻まれており、とても史料価値の高いアンティーク/ビンテージバングルとなっています。

1930年代製と思われ、コインシルバー(銀含有率90.0%)の地金を日本で『平打ち』と呼ばれるフラットなシルバープレート状に成形したバンドをベースとしています。そのセンターにはハイドームにカットされたグリーンターコイズがマウントされており、その両脇には迫力あるサイズを持つ逆卍のアップリケが施されています。さらに、全体にツーリストジュエリーやフレッド・ハービースタイルを代表するモーニングスターを表す三角形に顔があしらわれたデザインやライトニングスネーク、サンダーバード、クロスドアローズ等のスタンプワークが刻まれています。全体にほとんど隙間なくスタンプワークが刻まれることで複雑な表情を作り、高さのあるターコイズが立体的な奥行きを生み出しているようです。
モチーフや構成はツーリストジュエリーらしいキャッチーなイメージですが、ツーリストジュエリーの中では比較的重量感があり、しっかりとした造りのピースとなっています。ただし、多くの工程がハンドメイドで作られているようですが、ターコイズのベゼルには『ベゼルカップ』と呼ばれる既製のパーツが用いられているため、マシン&ハンドメイドのハイブリッドなピースとなっています。

そして、内側には工房Arrow Noveltyのホールマークである『COIN 900』の文字が刻まれたアローヘッドが刻印され、スクラッチによる地名がいくつも残されています。これは当時の習慣の一つで、シルバージュエリーなどの旅の記念品(スーベニアアイテム)に、思い出として訪れた地名を記しています。
このような地名のスクラッチは、稀に見るディテールの一つですが、ジュエリーの歴史や背景を感じさせ、史料価値を高めています。


【Arrow Novelty】アローノベルティ社は、アメリカにおいてツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたコロラド州デンバーのメーカー【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社でアシスタントマネージャーをしていた【Rudolph Litzenberger】がニューヨークで1919年に創業しました。 1925年には現在復刻されてよく見かけるカタログを発行し、当時のツーリストジュエリームーブメントを支える大手メーカーの一つとなっています。また、当時のカタログを比べた時にH.H. TammenとArrow Noveltyのデザインが極似し、品番やプライスも同一であることから、Arrow Noveltyの販売した製品は、ある時期までH.H. Temmenが製造していたと推測されます。
当時、すでに競争が激しかったスーベニア産業においての同社の戦略は【Maisel's】の長所(そのスタイルやクオリティー)とH.H. Tammenのノウハウ(量産化)を同時に進めることだったようです。製造元を表すサインであるホールマークはあまり多く刻印されなかったようですが、その多くをコインシルバーで制作し、Maisel'sやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、SOUTHWEST ARTS&CRAFTS等、古くから営まれる工房の作品をデザインソースとしながらも、それまでのツーリストジュエリーに比べすっきりと完成度の高いデザインが多いのが特徴で、プライスもMaisel'sの似たタイプのものと比べた時にはかなり安く設定されていたようです。
ただし、いつ頃からか不明ですが、残念ながら製造にはインディアン以外の作業員が携わっていたようです。そのため、カタログには『Indian Design』と表記されており、多くの良質なデザインを残していますが、同じようにジュエリーの量産化を進めたBellやMaisel'sと違いインディアンメイドではないという理由で、Arrow Noveltyのピースは当店での取扱いが少なくなっています。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていた記号デザインです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。 当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。 こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。

【Morning Star】モーニングスター(中央に施されている三角形のスタンプ)は、導きや道標を表します。

【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。

【Crossed Arrows】クロスアローは、 『フレンドシップ』『友愛』『友情』を象徴しています。


ツーリストジュエリーでありながら経年とアンティークのシルバーが持つ質感によって渋い表情や独特の味わいを持っています。またポップな印象のモチーフは、男性向けのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』をもたらし、裏側に刻まれた地名の数々は、歴史や背景を与えています。
多くのスタイルに馴染みやすいオーセンティックなデザイン・造形を持ちながら、日常のスタイルにアクセントと奥行きをもたらすことが出来るビンテージ独特のバングルです。

また、『マニュファクチュアラー』と呼ばれる、スーベニアジュエリーの量産化を図った大手の工房で作られたものですが、類似した作品を見つけるのは非常に困難で、逆卍やモーニングスター、サンダーバードなのモチーフを含め、大変貴重でコレクタブルなアンティークピースとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好です。ある程度の使用感や石の細かなキズは見られますが、特にダメージの無い良い状態を保っています。
Size

メンズサイズ L - XL 程度。

内径最大幅 約64.1㎜    正面幅(高さ) 約18.2㎜
内周 約146㎜    開口部 約31.5㎜
Inside Measurement 5 3/4inch   opening 1 2/8inch 

※バングルはサイズ調整可能です。Lサイズ以上、XXLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Coin Silver 900, Green Turquoise
        約32.8g