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JRF014848

【Ganscraft】Antique Silver Ring w/Sq. Green Turquoise c.1930~

【Ganscraft】Antique Silver Ring w/Sq. Green Turquoise c.1930~
28,600 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された事が判断可能な作品。伝統的な造形スタイルをベースにスクエアカットのグリーンターコイズがメインに構成されたアンティーク/ビンテージリングです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、摩耗によって薄くなっていますが、シャンクに刻まれた特徴的なアローのスタンプ(鏨)ツールによって間違いなく【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)で作られたものであることが判る作品です。

1930年代~1950年代頃のピースと思われ、シャンクは丁寧なシルバーワークによってサイドからフロントに向かって3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されることで、フェイスに向けての自然な流れを作り出しています。さらに、力強いスタンプワークによってアロー等の紋様が刻まれ、ビンテージインディアンジュエリーらしい質感が感じられます。フェイスは、スクエア/レクタンギュラーシェイプにカットされたターコイズによって構成されており、ベゼル(覆輪)の両サイドには2本のシルバーワイヤーを撚り合わせたツイステッドワイヤーが施されています。
これらのディテールはすべてナバホの伝統的な技術によって構成され、ナバホジュエリーのオーセンティックな造形に仕上げられています。また、ハンドメイドによる丁寧なシルバーワークとナチュラルな表情を見せるグリーンターコイズが特徴的なリングとなっています。

アンティークピースの為、セットされた石の鉱山を特定することは出来ませんが、落ち着いたトーンのグリーンをベースに濃淡のグラデーションや大きくブラウンのマトリックス(母岩)が入り、ワイルドな表情を見せています。ビンテージスタイルにフィットするターコイズであり、スクエアカットによって構築的で男性的な印象も与えられています。


【Arrow/Arrowhead】アロード/アローヘッは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。


ツーリストジュエリーらしいディテールとナバホの伝統的な技術が混在したシルバーワークで作り上げられた作品。ナチュラルで素朴なグリーンターコイズの表情はエスニシティーな雰囲気も持っていますが、無駄のないミニマムなデザインとアンティーク作品らしい渋い質感もあって多くのスタイルに馴染みやすいと思われます。また、小さいサイズは女性に向いたリングですが、男性のピンキーにも向いた安定感とシックな印象を持ったピースです。

また、ガンズクラフト社(SWAC)製という希少価値と共に、クラシックでセンスの良いデザインも高く評価でき、大変コレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや制作上のムラは見られますが、ダメージ等のないコンディション。ターコイズは、天然石のためマトリックス(母岩)部分にカットされた時からの僅かな凹凸が見られますが、クラック等のダメージはなく良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された事が判断可能な作品。伝統的な造形スタイルをベースにスクエアカットのグリーンターコイズがメインに構成されたアンティーク/ビンテージリングです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、摩耗によって薄くなっていますが、シャンクに刻まれた特徴的なアローのスタンプ(鏨)ツールによって間違いなく【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)で作られたものであることが判る作品です。

1930年代~1950年代頃のピースと思われ、シャンクは丁寧なシルバーワークによってサイドからフロントに向かって3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されることで、フェイスに向けての自然な流れを作り出しています。さらに、力強いスタンプワークによってアロー等の紋様が刻まれ、ビンテージインディアンジュエリーらしい質感が感じられます。フェイスは、スクエア/レクタンギュラーシェイプにカットされたターコイズによって構成されており、ベゼル(覆輪)の両サイドには2本のシルバーワイヤーを撚り合わせたツイステッドワイヤーが施されています。
これらのディテールはすべてナバホの伝統的な技術によって構成され、ナバホジュエリーのオーセンティックな造形に仕上げられています。また、ハンドメイドによる丁寧なシルバーワークとナチュラルな表情を見せるグリーンターコイズが特徴的なリングとなっています。

アンティークピースの為、セットされた石の鉱山を特定することは出来ませんが、落ち着いたトーンのグリーンをベースに濃淡のグラデーションや大きくブラウンのマトリックス(母岩)が入り、ワイルドな表情を見せています。ビンテージスタイルにフィットするターコイズであり、スクエアカットによって構築的で男性的な印象も与えられています。


【Arrow/Arrowhead】アロード/アローヘッは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。


ツーリストジュエリーらしいディテールとナバホの伝統的な技術が混在したシルバーワークで作り上げられた作品。ナチュラルで素朴なグリーンターコイズの表情はエスニシティーな雰囲気も持っていますが、無駄のないミニマムなデザインとアンティーク作品らしい渋い質感もあって多くのスタイルに馴染みやすいと思われます。また、小さいサイズは女性に向いたリングですが、男性のピンキーにも向いた安定感とシックな印象を持ったピースです。

また、ガンズクラフト社(SWAC)製という希少価値と共に、クラシックでセンスの良いデザインも高く評価でき、大変コレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや制作上のムラは見られますが、ダメージ等のないコンディション。ターコイズは、天然石のためマトリックス(母岩)部分にカットされた時からの僅かな凹凸が見られますが、クラック等のダメージはなく良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 13号  円周 約 53.5㎜    us 7
正面幅 約 16.5㎜

Material

Silver (probably Ingot Silver), Green Turquoise