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LPC005552

Antique Green Chimayo Purse w/Concho c.1930~

Antique Green Chimayo Purse w/Concho c.1930~
25,300 円(税込)
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珍しいグリーンべースの色合いが美しいアンティークのチマヨパースです。パース自体の元箱ではないと思われますが、当時の箱とポストカード、さらにレシートも付属する高い史料価値を有する貴重な作品です。

1930年代後半~1940年代製と思われ、少しリペアやキズが見られますが、大きなダメージの無い状態を保っています。古いピースらしい色目の綺麗なグリーンをベースに、ホワイト・ブルー・オレンジ・ライトグレーの5色で構成され、アースカラーのナチュラルで美しいカラーリングも特徴的なパースとなっています。また、コンチョには山々をモチーフとしていると思われるスタンプワークが刻まれ、控えめなサイズのコンチョボタンとなっています。ジッパーは、コの字止めボールチェーンハンドルジップ、裏面にはベルトを通すためのループが備えられています。また、もちろんHAND WOVEN(手織)になりますので大変な時間をかけて作られた作品です。

付属する箱には、裏面に「White Bag 1937 May 8 from Bill」という記載があり、1937年5月8日にギフト(スーベニア)として贈られたものと思われます。また『ホワイト』という記載により、現在のグリーンとは、別の個体に付属していた箱がいつの時代か不明ですが、入れ替わってしまったものと推測されます。
さらに、ポストカードと当時の販売店『R.D.Champion & Son GENERAL MERCHANDISE』のレシートも残っており、販売店の情報はほとんど残されていませんが、同じくレシート記載のTularosa,New Mexの住所から、ニューメキシコ州南部のとても小さな町であるトゥラローサ/Tularosaにあった店であることが分かります。
カイマン(ワニ革)の型押しが施された化粧箱等からも、当時ギフト/記念品として作られていたことが想起され、古くから大切にされていたことが伺えます。

こちらのような【Chimayo Woven】チマヨ織を用いたパースも、やはりフレッド・ハービースタイルのジュエリー等と同様に20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせてスーベニア(記念品・お土産)の一つとして作られた物です。 フレッド・ハービー社をはじめ、国立公園内のトレーディングポストや観光地のクリオショップなどで多く販売され、それらはチマヨ村のオルテガやガンズクラフト、トルヒーリョス、マクロッセン等多数の工房に製作を発注していたようです。


【Chimayo Blanket】チマヨブランケットは、ニューメキシコ州チマヨで現在も織られている伝統的な毛織物の一つです。コロラド州からニューメキシコ州を縦断し、メキシコ湾にそそぐ河川『Rio Grande River』の流域で発展した織物群『リオグランデ織』の一つであり、古くから大きく変わらない伝統を守って現在でも織り続けられています。
ナバホの伝統的な織物である【Navajo Rug】ナバホラグとも相互に影響を与え合っていますが、その発祥や歴史・背景は異なっています。また、ナバホラグもブランケットを起源としていますが、交易品としては『ラグ/敷物』です。それに対し、チマヨブランケットは『ブランケット/毛布』として生まれブランケットとして流通しました。現在ではどちらも多用途な織物と認知されていますが、元々の用途も異なっています。

その発祥は古く、17世紀ごろに入植したスペイン系の開拓者たちによって受け継がれた織物を起源としており、スペイン人入植者の持ち込んだ【Jerga】や、サンタフェと中心とした地域で古くから織られていた【Rio Grande】、ニューメキシコ州北部発祥で、8ポイントスターのパターンが特徴的な【Valero】、メキシコの都市サルティーヨで織られていたサラーペを起源に持つ【Saltillo】、そしてインディアンの織るブランケットやラグ等に影響を受けながら、上記の織物の特徴を複数持ち合わせた独自のスタイルとしてチマヨ織りが誕生し、ニューメキシコ州チマヨとその周辺の小さな村々で育まれました。
『チマヨ織り』としては、19世紀の後半頃がその創成期と思われ、1885年にチマヨから近い町であるエスパニョーラに鉄道が敷かれたことによって、インディアン工芸品や生活スタイルと共に全米に広く知られることになり、交易品としても制作されるようになります。また、鉄道の整備によって1910年代~1950年代には、サウスウエスト観光産業が隆盛し、多くの観光客や巡礼者も訪れるようになります。それに伴い、スーベニアアイテムとしても人気を博し、チマヨ織りはヒスパニック系の伝統的織物ですが、インディアンクラフトと結びついてジャケットや本作の様なパースなどの二次的に製品化されたアイテムも開発されるようになりました。日本ではそれらの中でもベストが多く輸入され、ファッションアイテムとして定着しています。チマヨ織りは、前述のリオグランデ織物群の中では新しく生まれたスタイルですが、これらの二次的な製品化に成功したことで現代まで存続し、現在ではアート作品としても広く認知されるようになりました。
創成期には、チュロという品種の羊毛を原料として、ハンドスパン(手紡ぎ)・ナチュラルダイド(天然染料による染色)された糸が使用されていましたが、19世紀後半にはコマーシャルヤーンと呼ばれる既製の糸が普及し始め、20世紀に入るとランブイエ・メリノ種のウールを原料とし、化学染料によって染色された糸が使用されることになります。それでも織機そのものは小さな改良がなされただけで、大きな変化のないまま現代に至っているようです。

また、現在でもチマヨ村には【Ortega】をはじめ、【Trujillio's】や【Centinela】など数件の工房が小規模に運営されており、そのほとんどがスペインから入植した【Gabriel Ortega】ガブリエル・オルテガを祖とした子孫とされていますが、工房毎に原料・素材にこだわっており、似たスタイルながらそれぞれに違った味わいの織物を生み出しています。


こちらのような【パース】は、バックインバックとして貴重品を保管したりする財布やウォレットに近いものです。現在でも貴重品の保管などに便利なアイテムであり、クラッチバック等としても使用できる高い汎用性も魅力的な作品となっています。

◆使用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションは、ある程度の使用感やリペアが見られます。ジッパーの一部が糸切れで外れていた為当店でリペアしております。また、ジッパーエンド部分にも古いリペア跡が確認できます。ライニングは比較的綺麗ですが、バッグの内側にはインク汚れが少し見られます。また、コンチョの付く表側は綺麗ですが、ループの付く裏面には小さなキズ等もいくつかあります。良好な状態ではありませんが、ご使用に当たって不安のないコンディションとなっています。
また、化粧箱には汚れや角の破れダメージ等が見られます。
珍しいグリーンべースの色合いが美しいアンティークのチマヨパースです。パース自体の元箱ではないと思われますが、当時の箱とポストカード、さらにレシートも付属する高い史料価値を有する貴重な作品です。

1930年代後半~1940年代製と思われ、少しリペアやキズが見られますが、大きなダメージの無い状態を保っています。古いピースらしい色目の綺麗なグリーンをベースに、ホワイト・ブルー・オレンジ・ライトグレーの5色で構成され、アースカラーのナチュラルで美しいカラーリングも特徴的なパースとなっています。また、コンチョには山々をモチーフとしていると思われるスタンプワークが刻まれ、控えめなサイズのコンチョボタンとなっています。ジッパーは、コの字止めボールチェーンハンドルジップ、裏面にはベルトを通すためのループが備えられています。また、もちろんHAND WOVEN(手織)になりますので大変な時間をかけて作られた作品です。

付属する箱には、裏面に「White Bag 1937 May 8 from Bill」という記載があり、1937年5月8日にギフト(スーベニア)として贈られたものと思われます。また『ホワイト』という記載により、現在のグリーンとは、別の個体に付属していた箱がいつの時代か不明ですが、入れ替わってしまったものと推測されます。
さらに、ポストカードと当時の販売店『R.D.Champion & Son GENERAL MERCHANDISE』のレシートも残っており、販売店の情報はほとんど残されていませんが、同じくレシート記載のTularosa,New Mexの住所から、ニューメキシコ州南部のとても小さな町であるトゥラローサ/Tularosaにあった店であることが分かります。
カイマン(ワニ革)の型押しが施された化粧箱等からも、当時ギフト/記念品として作られていたことが想起され、古くから大切にされていたことが伺えます。

こちらのような【Chimayo Woven】チマヨ織を用いたパースも、やはりフレッド・ハービースタイルのジュエリー等と同様に20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせてスーベニア(記念品・お土産)の一つとして作られた物です。 フレッド・ハービー社をはじめ、国立公園内のトレーディングポストや観光地のクリオショップなどで多く販売され、それらはチマヨ村のオルテガやガンズクラフト、トルヒーリョス、マクロッセン等多数の工房に製作を発注していたようです。


【Chimayo Blanket】チマヨブランケットは、ニューメキシコ州チマヨで現在も織られている伝統的な毛織物の一つです。コロラド州からニューメキシコ州を縦断し、メキシコ湾にそそぐ河川『Rio Grande River』の流域で発展した織物群『リオグランデ織』の一つであり、古くから大きく変わらない伝統を守って現在でも織り続けられています。
ナバホの伝統的な織物である【Navajo Rug】ナバホラグとも相互に影響を与え合っていますが、その発祥や歴史・背景は異なっています。また、ナバホラグもブランケットを起源としていますが、交易品としては『ラグ/敷物』です。それに対し、チマヨブランケットは『ブランケット/毛布』として生まれブランケットとして流通しました。現在ではどちらも多用途な織物と認知されていますが、元々の用途も異なっています。

その発祥は古く、17世紀ごろに入植したスペイン系の開拓者たちによって受け継がれた織物を起源としており、スペイン人入植者の持ち込んだ【Jerga】や、サンタフェと中心とした地域で古くから織られていた【Rio Grande】、ニューメキシコ州北部発祥で、8ポイントスターのパターンが特徴的な【Valero】、メキシコの都市サルティーヨで織られていたサラーペを起源に持つ【Saltillo】、そしてインディアンの織るブランケットやラグ等に影響を受けながら、上記の織物の特徴を複数持ち合わせた独自のスタイルとしてチマヨ織りが誕生し、ニューメキシコ州チマヨとその周辺の小さな村々で育まれました。
『チマヨ織り』としては、19世紀の後半頃がその創成期と思われ、1885年にチマヨから近い町であるエスパニョーラに鉄道が敷かれたことによって、インディアン工芸品や生活スタイルと共に全米に広く知られることになり、交易品としても制作されるようになります。また、鉄道の整備によって1910年代~1950年代には、サウスウエスト観光産業が隆盛し、多くの観光客や巡礼者も訪れるようになります。それに伴い、スーベニアアイテムとしても人気を博し、チマヨ織りはヒスパニック系の伝統的織物ですが、インディアンクラフトと結びついてジャケットや本作の様なパースなどの二次的に製品化されたアイテムも開発されるようになりました。日本ではそれらの中でもベストが多く輸入され、ファッションアイテムとして定着しています。チマヨ織りは、前述のリオグランデ織物群の中では新しく生まれたスタイルですが、これらの二次的な製品化に成功したことで現代まで存続し、現在ではアート作品としても広く認知されるようになりました。
創成期には、チュロという品種の羊毛を原料として、ハンドスパン(手紡ぎ)・ナチュラルダイド(天然染料による染色)された糸が使用されていましたが、19世紀後半にはコマーシャルヤーンと呼ばれる既製の糸が普及し始め、20世紀に入るとランブイエ・メリノ種のウールを原料とし、化学染料によって染色された糸が使用されることになります。それでも織機そのものは小さな改良がなされただけで、大きな変化のないまま現代に至っているようです。

また、現在でもチマヨ村には【Ortega】をはじめ、【Trujillio's】や【Centinela】など数件の工房が小規模に運営されており、そのほとんどがスペインから入植した【Gabriel Ortega】ガブリエル・オルテガを祖とした子孫とされていますが、工房毎に原料・素材にこだわっており、似たスタイルながらそれぞれに違った味わいの織物を生み出しています。


こちらのような【パース】は、バックインバックとして貴重品を保管したりする財布やウォレットに近いものです。現在でも貴重品の保管などに便利なアイテムであり、クラッチバック等としても使用できる高い汎用性も魅力的な作品となっています。

◆使用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションは、ある程度の使用感やリペアが見られます。ジッパーの一部が糸切れで外れていた為当店でリペアしております。また、ジッパーエンド部分にも古いリペア跡が確認できます。ライニングは比較的綺麗ですが、バッグの内側にはインク汚れが少し見られます。また、コンチョの付く表側は綺麗ですが、ループの付く裏面には小さなキズ等もいくつかあります。良好な状態ではありませんが、ご使用に当たって不安のないコンディションとなっています。
また、化粧箱には汚れや角の破れダメージ等が見られます。
Size

畳んだ状態   縦 約14.5㎝   横幅 約24.0㎝ 広げた状態   全長 約28.5㎝

Material

Chimayo Woven(Wool), Old Zip, Nickel Concho