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JRO015081

【Ganscraft】 Antique Worn Silver Ring w/Turquoise c.1930~

【Ganscraft】 Antique Worn Silver Ring w/Turquoise c.1930~
13,200 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された事が判断可能な作品で、長い経年と着用による摩耗によってシルバーの各パーツやターコイズが一体化したように変化したアンティーク/ビンテージリングです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、摩耗によって薄くなっていますが、シャンクに刻まれた特徴的なアローのスタンプ(鏨)ツールによって間違いなく【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)で作られたものであることが判る作品です。

1930年代~40年代ごろの作品と思われ、使用による摩耗が進んでいますが、丁寧なシルバーワークで仕上げられていることによって、現在に至るまで破損せずにしっかりとジュエリーとして形をとどめています。
シャンクはフロントが割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で2本に割り開かれており、独特なアローモチーフのスタンプが刻まれています。そこにスクエアカットの小さなグリーンターコイズがマウントされ、その両サイドにレインドロップとも呼ばれるシルバーボールが配されることでナバホジュエリーらしい奥行きのあるリングに仕上げられています。さらに、使用によって鞣されたシルバーの表情は独特のなめらかで有機的な質感を生み、ターコイズとベゼルも一体化したようなエッジのないリングになっています。

コンディションの良いピースではなく、経年と相当な使用感を感じさせる状態ですが、堅牢なシルバーワークによってしっかりとした完成度に仕上げられた作品のため、現在のような状態でも着用に不安のない状態を保ち、特別な魅力を持ったリングとなっています。 


【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。


長い経年と使用によって各部の繋ぎ目が現在では不明瞭になっており、細かなディテールが削り落とされた表情は、シンプルでミニマルな雰囲気を帯びています。またそれは、ナチュラルでシャビーなアンティーク感を感じさせますが、それに対してスクエアカットのターコイズはクラシックで構築的な印象をもたらしています。それらの二面性は不思議な上質感を生んでおり、性別を問わず手によく馴染むリングです。

また、ガンズクラフト社(SWAC)製という希少価値と共に、クラシックでセンスの良いデザインも高く評価でき、コレクタブルでトレジャーハントプライスな作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、経年・着用による摩耗によって良い状態とは言えませんが、着用に支障のあるダメージはありません。
また、ターコイズについても天然石のためカットされた時からの凹凸や母石のヌケが見られますいますが、クラックやガタつき等はありません。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された事が判断可能な作品で、長い経年と着用による摩耗によってシルバーの各パーツやターコイズが一体化したように変化したアンティーク/ビンテージリングです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、摩耗によって薄くなっていますが、シャンクに刻まれた特徴的なアローのスタンプ(鏨)ツールによって間違いなく【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)で作られたものであることが判る作品です。

1930年代~40年代ごろの作品と思われ、使用による摩耗が進んでいますが、丁寧なシルバーワークで仕上げられていることによって、現在に至るまで破損せずにしっかりとジュエリーとして形をとどめています。
シャンクはフロントが割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で2本に割り開かれており、独特なアローモチーフのスタンプが刻まれています。そこにスクエアカットの小さなグリーンターコイズがマウントされ、その両サイドにレインドロップとも呼ばれるシルバーボールが配されることでナバホジュエリーらしい奥行きのあるリングに仕上げられています。さらに、使用によって鞣されたシルバーの表情は独特のなめらかで有機的な質感を生み、ターコイズとベゼルも一体化したようなエッジのないリングになっています。

コンディションの良いピースではなく、経年と相当な使用感を感じさせる状態ですが、堅牢なシルバーワークによってしっかりとした完成度に仕上げられた作品のため、現在のような状態でも着用に不安のない状態を保ち、特別な魅力を持ったリングとなっています。 


【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。


長い経年と使用によって各部の繋ぎ目が現在では不明瞭になっており、細かなディテールが削り落とされた表情は、シンプルでミニマルな雰囲気を帯びています。またそれは、ナチュラルでシャビーなアンティーク感を感じさせますが、それに対してスクエアカットのターコイズはクラシックで構築的な印象をもたらしています。それらの二面性は不思議な上質感を生んでおり、性別を問わず手によく馴染むリングです。

また、ガンズクラフト社(SWAC)製という希少価値と共に、クラシックでセンスの良いデザインも高く評価でき、コレクタブルでトレジャーハントプライスな作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、経年・着用による摩耗によって良い状態とは言えませんが、着用に支障のあるダメージはありません。
また、ターコイズについても天然石のためカットされた時からの凹凸や母石のヌケが見られますいますが、クラックやガタつき等はありません。
Size

日本規格 約 17~17.5号  円周 約 58.3㎜    us 9
正面幅 約 7.5㎜

Material

Silver (probably Ingot Silver), Turquoise