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JBO005088

【Sam Roanhorse/Fred Wilson's】Vintage Split Band Cuff in 1949

【Sam Roanhorse/Fred Wilson's】Vintage Split Band Cuff in 1949
154,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホの巨匠の一人である【Sam Roanhorse】サム・ローアンホース(1915or1916-1983)が、非常に優秀な作家が在籍していたショップ【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに在籍していた時代の作品。伝統的な造形の一つである『スプリットバンド/スプリットワイヤー』により構成されたシンプルな作品で、長いキャリアと卓越した技術を持った作者による高い完成度を誇るアンティーク/ビンテージバングルです。

本作には、作者個人のホールマーク(作者のサイン)『SR』と共に当時Sam Roanhorseが在籍したショップ【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストのショップマークが共に刻印されており、その在籍期間とされる1949年か1950年に作られた作品であると推測されるピースです。※もう少し古い年代に在籍していたという説もあり。

おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金を7本に割り開くことで流麗なスプリットバンドを形成しています。1970年代以降に作られた同デザインの多くは、これらのような過去の名作を元にキャスト(鋳物)で作られています。こちらの作品は、原始的で技術力を要する伝統的なスプリットの技術が用いられており、細部には武骨さも感じられますが、独特の味わいを宿しています。さらに、ハンマーワークとヤスリでのファイルワーク(削り)によりスプリットされた一本一本のラインに綺麗なアール/曲面がもたらされており、作者の高い技術力と丁寧な仕事が感じられます。また、フロント部分に施されたアールも非常に僅かな曲面となっており、ほぼフラットに手首に馴染むシェイプとなっています。このようなシェイプも1950年代以前のスプリットバンド作品の特徴となっており、1960年代以降に多く作られたワイドで立体的なアールも持ったバングルに比べ、さり気なく男性にも着用して頂きやすい印象に仕上げられています。
サイド部分にはシンプルで大胆なバーストデザインのスタンプが刻まれており、伝統的な造形スタイルの中にSam Roanhorseらしさを感じることが出来るディテールとなっています。また、古典期に作られた作品の造形技術やデザインを踏襲し、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインとシルバーワークの高い完成度により、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。

こちらのようなシルバーを割り開くことで造形するスプリットバンドによって作り上げられる美しいデザイン/造形は、インディアンジュエリーの古典期に生まれた造形の一つです。その後、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)も同様の作品を制作しており、ナバホの伝統的スタイルとして受け継がれました。
それらの中でも特に【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)と【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)によって制作されたピースは歴史的な技術と造形を継承しながらも、大変モダンで美しいジュエリーとして昇華され、アリゾナ州スコッツデールにあったインディアンクラフトショップ【White Hogan】ホワイト ホーガンを代表する名作の一つとなっています。


【Sam Roanhorse】サム・ローアンホースは、1915年か16年にアリゾナ州北西部のナバホリザベーションにあるコーンフィールズ・ウェルで生まれました。名前は、いつ頃か不明ですが「Roans」を「Roanhorse」へと改名しています。
1935年~1936年には、兄であり偉大な作家【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が受け持つサンタフェインディアンスクールの彫金クラスを受講し、シルバースミスとしての長いキャリアをスタートさせました。そして、1940年には当時サンタフェで有名店となっていた【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエストアーツアンドクラフツ社(以下ガンズクラフト社)で働いています。同店には、同世代の【Mark Chee】マーク・チー(1914-1981)、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)をはじめ、自身の兄や【David Taliman】デビッド・タリマン(1901or1902-1967)等の非常に優秀なシルバースミスが多く在籍していました。
その後、第二次世界大戦ではコードトーカー(暗号部隊)として従軍していました。※コードトーカーとは、アメリカインディアン部族による暗号部隊を指し、非常に難解なナバホ語を暗号として利用しました。結局、日本軍は最後まで解読することが出来ず、第二次世界大戦において大きな功績を残しました。

戦後の1949年にはアリゾナ州フェニックスにて、ホピの【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)が在籍していた【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズインディアントレーディングポストで働いており、その当時に生まれたのが本作となっています。しかし、翌年の1950年から数年間は同州ツーソンに住み、【Miller's Curios】ミラーズクリオや【Clay Lockett`s】クレイ・ロケッツ等を含むいくつかのショップで働きました。
その後は当時、アリゾナ州スコッツデールに存在し非常に有名店となっていたインディアンクラフトショップWhite Hoganに所属し、本来持っていたデザインセンスと同店の求めるモダンジュエリーの融合したクリーンでエレガントな作品を残しています。

長いキャリアの中でガンズクラフト、ナバホギルド、フレッド・ウィルソンズ、ズニハウス、ミラーズクリオ、そしてホワイトホーガンショップと、とても多くの工房に所属して経験を積んでおり、その間に色々なスタイルや価値観を持った沢山のシルバースミスと相互に影響を受けている事が想像されます。また、ナバホギルドのホールマークとフレッド・ウィルソンズのショップマークの二つが同時に刻印された作品が一つだけ発見されていますが、その作品もサム・ローアンホースによるものと推測されています。

サム・ローアンホースの作品は最上級のクオリティを持ち、やはり兄であるアンブローズ・ローアンホースが提唱した「古典作品(技術)をベースにしながらモダンでシンプル、そして大胆なデザイン」を感じられる作品が多く残されています。本作もそんな価値観・美意識が感じ取れるバングルであり、ホワイトホーガンで共に制作した同世代の天才的なジュエラーである【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)や【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)にも影響を与えていることが想像されます。


【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホースはナバホギルドの代表も務めた人物で、現在に至るまでの大変多くのインディアンジュエリー作家に多大な影響を与えた人物の一人です。1904年、ガナード近くで生まれ、なんと9歳のころから祖父を手伝ってシルバースミスとしての技術を学び始めました。
その後、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】で働き、その早熟な技術により26歳ごろにはサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持ち、大変多くの教え子を持っていました。
1937年には、『U.S.NAVAJO』のホールマークであ知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の責任者を務め、1941年頃には、【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)ナバホギルドを起ち上げ、代表に就任しています。
サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えたました。巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイやホピの巨匠【Louis Lomay】ルイス・ロメイも氏から技術を教授された一人です。


【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストは、1936年にフェニックスで創業したインディアンクラフトショップ/インディアントレーディングポストです。
その特徴でありショップの功績は、1950年代までにRalph TawangyaoumaやMorris Robinson等、後世に大きな影響力を持ったシルバースミスを雇い入れ、育てたことです。それぞれに在籍期間の長さは異なりますが、同時に仕事をしていた期間もあり、互いに影響を与えながら切磋琢磨したことが推測されます。また、そのような特別なクリエイティビティを備えた作家たちが、自由に新しい作品を生み出すことが出来る環境を提供したことが判ります。

オーナーであるFred Wilsonは、事業の拡大にも積極的でユタ州ソルトレイクシティからカリフォルニア州レイクアローヘッド、ニューメキシコ州クーリッジにかけて、またフェニックス周辺のホテル内など、多くの支店をオープンしていたようです。
また彼は、アメリカ政府がバックアップし『U.S.NAVAJO』のホールマークが表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)や、トレーダーの協業組合組織である【United Indian Trader's Association】(UITA)を支持していたようですが、その加盟などについては不明となっています。1940年頃に、自身のイニシャルであるFとWを繋げた形のホールマーク/ショップマークを創作。残念ながら1962年にはインディアンクラフトの小売業からリタイアしています。


古典期の造形を踏襲しながらも洗練された表情が与えられたバングル。現代でも本作の様なスプリットバンドのデザインは受け継がれていますが、プリミティブで迫力を持った表情や卓越した立体造形センスによって、現代作品にはない威厳のある表情が与えられているようです。

また、シンプルで武骨なデザイン/造形は汎用性が高く、ワイドでボリューム感のあるバングルですが、シルバーのみで構成されている為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、普遍的な造形美はとても長くご愛用いただける印象です。
経年により少し黒っぽくなったシルバーの肌はアンティークらしい迫力をもたらしていますが、ご着用時の摩擦により徐々にシルバー本来の色味へと変化していきます。

【Sam Roanhorse】の卓越した技術力とセンスを感じることが出来る作品であり、その制作背景がしっかりと判断可能なホールマークにより、資料価値も高く非常にコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好でシルバーには全体にクスミや制作上のムラ等が見られますが、ダメージやリペア跡の無い良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホの巨匠の一人である【Sam Roanhorse】サム・ローアンホース(1915or1916-1983)が、非常に優秀な作家が在籍していたショップ【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに在籍していた時代の作品。伝統的な造形の一つである『スプリットバンド/スプリットワイヤー』により構成されたシンプルな作品で、長いキャリアと卓越した技術を持った作者による高い完成度を誇るアンティーク/ビンテージバングルです。

本作には、作者個人のホールマーク(作者のサイン)『SR』と共に当時Sam Roanhorseが在籍したショップ【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストのショップマークが共に刻印されており、その在籍期間とされる1949年か1950年に作られた作品であると推測されるピースです。※もう少し古い年代に在籍していたという説もあり。

おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金を7本に割り開くことで流麗なスプリットバンドを形成しています。1970年代以降に作られた同デザインの多くは、これらのような過去の名作を元にキャスト(鋳物)で作られています。こちらの作品は、原始的で技術力を要する伝統的なスプリットの技術が用いられており、細部には武骨さも感じられますが、独特の味わいを宿しています。さらに、ハンマーワークとヤスリでのファイルワーク(削り)によりスプリットされた一本一本のラインに綺麗なアール/曲面がもたらされており、作者の高い技術力と丁寧な仕事が感じられます。また、フロント部分に施されたアールも非常に僅かな曲面となっており、ほぼフラットに手首に馴染むシェイプとなっています。このようなシェイプも1950年代以前のスプリットバンド作品の特徴となっており、1960年代以降に多く作られたワイドで立体的なアールも持ったバングルに比べ、さり気なく男性にも着用して頂きやすい印象に仕上げられています。
サイド部分にはシンプルで大胆なバーストデザインのスタンプが刻まれており、伝統的な造形スタイルの中にSam Roanhorseらしさを感じることが出来るディテールとなっています。また、古典期に作られた作品の造形技術やデザインを踏襲し、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインとシルバーワークの高い完成度により、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。

こちらのようなシルバーを割り開くことで造形するスプリットバンドによって作り上げられる美しいデザイン/造形は、インディアンジュエリーの古典期に生まれた造形の一つです。その後、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)も同様の作品を制作しており、ナバホの伝統的スタイルとして受け継がれました。
それらの中でも特に【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)と【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)によって制作されたピースは歴史的な技術と造形を継承しながらも、大変モダンで美しいジュエリーとして昇華され、アリゾナ州スコッツデールにあったインディアンクラフトショップ【White Hogan】ホワイト ホーガンを代表する名作の一つとなっています。


【Sam Roanhorse】サム・ローアンホースは、1915年か16年にアリゾナ州北西部のナバホリザベーションにあるコーンフィールズ・ウェルで生まれました。名前は、いつ頃か不明ですが「Roans」を「Roanhorse」へと改名しています。
1935年~1936年には、兄であり偉大な作家【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が受け持つサンタフェインディアンスクールの彫金クラスを受講し、シルバースミスとしての長いキャリアをスタートさせました。そして、1940年には当時サンタフェで有名店となっていた【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエストアーツアンドクラフツ社(以下ガンズクラフト社)で働いています。同店には、同世代の【Mark Chee】マーク・チー(1914-1981)、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)をはじめ、自身の兄や【David Taliman】デビッド・タリマン(1901or1902-1967)等の非常に優秀なシルバースミスが多く在籍していました。
その後、第二次世界大戦ではコードトーカー(暗号部隊)として従軍していました。※コードトーカーとは、アメリカインディアン部族による暗号部隊を指し、非常に難解なナバホ語を暗号として利用しました。結局、日本軍は最後まで解読することが出来ず、第二次世界大戦において大きな功績を残しました。

戦後の1949年にはアリゾナ州フェニックスにて、ホピの【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)が在籍していた【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズインディアントレーディングポストで働いており、その当時に生まれたのが本作となっています。しかし、翌年の1950年から数年間は同州ツーソンに住み、【Miller's Curios】ミラーズクリオや【Clay Lockett`s】クレイ・ロケッツ等を含むいくつかのショップで働きました。
その後は当時、アリゾナ州スコッツデールに存在し非常に有名店となっていたインディアンクラフトショップWhite Hoganに所属し、本来持っていたデザインセンスと同店の求めるモダンジュエリーの融合したクリーンでエレガントな作品を残しています。

長いキャリアの中でガンズクラフト、ナバホギルド、フレッド・ウィルソンズ、ズニハウス、ミラーズクリオ、そしてホワイトホーガンショップと、とても多くの工房に所属して経験を積んでおり、その間に色々なスタイルや価値観を持った沢山のシルバースミスと相互に影響を受けている事が想像されます。また、ナバホギルドのホールマークとフレッド・ウィルソンズのショップマークの二つが同時に刻印された作品が一つだけ発見されていますが、その作品もサム・ローアンホースによるものと推測されています。

サム・ローアンホースの作品は最上級のクオリティを持ち、やはり兄であるアンブローズ・ローアンホースが提唱した「古典作品(技術)をベースにしながらモダンでシンプル、そして大胆なデザイン」を感じられる作品が多く残されています。本作もそんな価値観・美意識が感じ取れるバングルであり、ホワイトホーガンで共に制作した同世代の天才的なジュエラーである【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)や【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)にも影響を与えていることが想像されます。


【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホースはナバホギルドの代表も務めた人物で、現在に至るまでの大変多くのインディアンジュエリー作家に多大な影響を与えた人物の一人です。1904年、ガナード近くで生まれ、なんと9歳のころから祖父を手伝ってシルバースミスとしての技術を学び始めました。
その後、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】で働き、その早熟な技術により26歳ごろにはサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持ち、大変多くの教え子を持っていました。
1937年には、『U.S.NAVAJO』のホールマークであ知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の責任者を務め、1941年頃には、【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)ナバホギルドを起ち上げ、代表に就任しています。
サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えたました。巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイやホピの巨匠【Louis Lomay】ルイス・ロメイも氏から技術を教授された一人です。


【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストは、1936年にフェニックスで創業したインディアンクラフトショップ/インディアントレーディングポストです。
その特徴でありショップの功績は、1950年代までにRalph TawangyaoumaやMorris Robinson等、後世に大きな影響力を持ったシルバースミスを雇い入れ、育てたことです。それぞれに在籍期間の長さは異なりますが、同時に仕事をしていた期間もあり、互いに影響を与えながら切磋琢磨したことが推測されます。また、そのような特別なクリエイティビティを備えた作家たちが、自由に新しい作品を生み出すことが出来る環境を提供したことが判ります。

オーナーであるFred Wilsonは、事業の拡大にも積極的でユタ州ソルトレイクシティからカリフォルニア州レイクアローヘッド、ニューメキシコ州クーリッジにかけて、またフェニックス周辺のホテル内など、多くの支店をオープンしていたようです。
また彼は、アメリカ政府がバックアップし『U.S.NAVAJO』のホールマークが表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)や、トレーダーの協業組合組織である【United Indian Trader's Association】(UITA)を支持していたようですが、その加盟などについては不明となっています。1940年頃に、自身のイニシャルであるFとWを繋げた形のホールマーク/ショップマークを創作。残念ながら1962年にはインディアンクラフトの小売業からリタイアしています。


古典期の造形を踏襲しながらも洗練された表情が与えられたバングル。現代でも本作の様なスプリットバンドのデザインは受け継がれていますが、プリミティブで迫力を持った表情や卓越した立体造形センスによって、現代作品にはない威厳のある表情が与えられているようです。

また、シンプルで武骨なデザイン/造形は汎用性が高く、ワイドでボリューム感のあるバングルですが、シルバーのみで構成されている為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、普遍的な造形美はとても長くご愛用いただける印象です。
経年により少し黒っぽくなったシルバーの肌はアンティークらしい迫力をもたらしていますが、ご着用時の摩擦により徐々にシルバー本来の色味へと変化していきます。

【Sam Roanhorse】の卓越した技術力とセンスを感じることが出来る作品であり、その制作背景がしっかりと判断可能なホールマークにより、資料価値も高く非常にコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好でシルバーには全体にクスミや制作上のムラ等が見られますが、ダメージやリペア跡の無い良い状態を保っています。
Size

メンズサイズ M - L 程度。
レディースサイズ XL - XXL 程度
内径最大幅 約59.8㎜    正面幅(高さ) 約38.1㎜
内周 約137㎜    開口部 約29.5㎜
Inside Measurement 5 7/16inch   opening 1 3/16inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。M以上、XLサイズ以下の男性、XLサイズ以上の女性方であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Silver
        約36.2g