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【Joe H. Quintana】Vtg Concho Belt w/Gem #8 Turquoise c.1950

【Joe H. Quintana】Vtg Concho Belt w/Gem #8 Turquoise c.1950
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【Cochiti】コチティの大巨匠【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)の作品で、非常に重厚で美しいコンチョそれぞれに、上質なナンバーエイトターコイズがセットされたハイエンドなアンティーク/ビンテージコンチョベルトです。

バックルの裏側にスクラッチで刻まれた『J H. Quintana Cochiti N MEX』のホールマーク(作者のサイン)は、「ジョー・H・キンタナ コチティ ニューメキシコ州」を表しており、このホールマークや造形スタイル、スタンプワーク等から1950年代~1960年代初頭頃に制作された作品であることが推測されます。

ナバホ・プエブロジュエリーの伝統的な技術によって作り上げられており、ベルトのレザーを含め全て当時のオリジナルパーツとなっています。センターのバックルは、オーバル型を中心としてリポウズ/バンプアウトと呼ばれる技術により、立体的で迫力を持った造形となっています。オーバル型のリポウズを囲むチゼルワークは細かく力強いスタンプによって刻まれていますが、その他はリポウズとチェイシングと呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける技術のみで構成され、同作者らしいクリーンな印象に仕上げられています。バックル以外のコンチョは、古典期から見られるとてもオーセンティックな造形スタイルのオーバルシェイプフラワーコンチョですが、やはりこちらも類似作品では感じられないシルバーワークの質や重厚な迫力を宿しています。
そして、さらにこちらの作品のスペシャリティを高めているのがそれぞれにマウントされた美しいオールドナンバーエイトターコイズです。それぞれの表情には少しバラつきはありますが、色相のそろった石が使用されており、全てジェムクオリティを持つ素晴らしいターコイズです。また、おそらくあえてベゼル(覆輪)が石よりも高く造形されていることで石の破損を防いでおり、全ての石がクラックなどのないとても良いコンディションを保っています。


【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~60年年代頃まで採掘されていました。特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。採掘されるターコイズは、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が少なくなってしまいました。


【Joe H. Quintana】(Jose Higineo Quintana)ジョー・キンタナは、多くの賞を獲得しただけでなく、革新的な造形を生み出し、技術的にも頂点に達したインディアンジュエリーにおける最高のシルバー・スミスの一人です。 現在、有名作家として活躍する【Cippy CrazyHorse】シピー・クレイジーホースの師であり、父親としても有名です。

1915年にCochiti Puebloに生まれ、1932年頃からシルバースミスのキャリアをスタートさせたようです。1930年代後半頃には、【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(ユリウス・ガンズ サウスウエスト アーツアンドクラフト)に所属し、シルバースミスの一人としてジュエリーの制作に従事しました。当時のSouthwestern Arts and Crafts社には、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チーも在籍していた記録が残っており、優秀でクリエイティブな作家を生み育てるバックアップや技術の継承があったと推測されます。
第二次世界大戦中は造船の仕事に従事し、ブラック・スミス(金属(鉄)鍛冶)の技術を身に付け、戦後の1950年代頭頃にニューメキシコに戻り、ロスアラモスの【Turquoise Post】やアルバカーキに在った【Seligman's】、その他にも【Frank Patania Sr】フランク・パタニアの経営する【Thunderbird Shop】やManny Goodmanの【Covered Wagon】等、多くのインディアンクラフトショップに所属していたと言われています。 その間、1960年代中頃までになんと22本ものアートショーにおけるアワード受賞リボンを獲得しました。
1960年代後半には、【Irma Bailey】の経営する【Irma's Indian Arts & Pawn】等のために作品を制作、70年代にIrma's Indian Arts & Pawnが閉店するとコチティ族の家に戻ってシルバースミスとして活動を継続しました。

長いキャリアの中で、特に影響を感じさせるのが【Frank Patania Sr】フランク・パタニアです。1927年にサンタフェに【Thunderbird Shop】をオープンし、自身もアーティストとして評価の高いイタリア人作家のFrank Patania Srは【Joe H. Quintana】だけでなく、【Julian Lovato】ジュリアン・ロバト(1925-)や、【Louis Lomay】ルイス・ロメイ(1914-1996)にも技術やその美意識を教授した人物として知られています。
彼らは共通して高い独自性とインディアンジュエリーの伝統的で素朴な強さを持ちながら、新しい価値観や実験的な造形を生み出し、品位を感じさせる作品を多く残しました。 それぞれに強い個性を持っていますが、どこか共通する美意識を感じるのも特徴です。

ジョー・キンタナの作品はシンプルで洗練されたクリーンなデザインが特徴で、唯一無二のクオリティーを誇るシルバービーズや伝統的でプリミティブな技術を駆使し、非常に完成されたエレガントな作品を生み出すことを得意としています。
石の選別にも素晴らしい物があります。またそのシルバーワークは多岐にわたり、銀食器や花器など様々な作品を残していますが、やはりジュエリーのクオリティーや美しさは特別なものです。
1970年代頭に制作したコンチョベルトはDOORSの【Jim Morrison】が愛用したことでも有名になりました。


本作もナバホ・プエブロジュエリーの伝統的な技術やディテールを受け継いでいますが、Joe H. Quintanaの卓越した技術とコチティの持つクリーンで洗練された美意識によって、ナバホジュエリーにはない無駄のない造形美と高いスペシャリティが与えられています。

コンチョベルトは強い存在感を示し、スタイリングの要となり得るアイテムですが、本作の高い完成度や渋い質感は、性別を問わずラフなスタイルにもドレスにもフィットすると思われます。また、作者の突出した造形センスとオリジナリティが与えられることで伝統工芸品として作られたシルバージュエリーが、ウェアラブルアートとしても評価されるアートピースへと昇華されているようです。

作品が市場に出にくい作家の一人であり、特にこちらの様な大作といえるコンチョベルトはアメリカ国内を含め、大変貴重なピースとなっています。
Joe H. Quintanaという巨匠のアイデンティティーを感じ取れる作品であり、キャリア初期~中期に制作された資料価値も高いピースです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全体に細かなキズやシルバーのクスミ等が見られ、経年を感じさせますが、目立ったダメージはありません。また、ターコイズも全てダメージなく艶を保った素晴らしいコンディションを保っています。
【Cochiti】コチティの大巨匠【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)の作品で、非常に重厚で美しいコンチョそれぞれに、上質なナンバーエイトターコイズがセットされたハイエンドなアンティーク/ビンテージコンチョベルトです。

バックルの裏側にスクラッチで刻まれた『J H. Quintana Cochiti N MEX』のホールマーク(作者のサイン)は、「ジョー・H・キンタナ コチティ ニューメキシコ州」を表しており、このホールマークや造形スタイル、スタンプワーク等から1950年代~1960年代初頭頃に制作された作品であることが推測されます。

ナバホ・プエブロジュエリーの伝統的な技術によって作り上げられており、ベルトのレザーを含め全て当時のオリジナルパーツとなっています。センターのバックルは、オーバル型を中心としてリポウズ/バンプアウトと呼ばれる技術により、立体的で迫力を持った造形となっています。オーバル型のリポウズを囲むチゼルワークは細かく力強いスタンプによって刻まれていますが、その他はリポウズとチェイシングと呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける技術のみで構成され、同作者らしいクリーンな印象に仕上げられています。バックル以外のコンチョは、古典期から見られるとてもオーセンティックな造形スタイルのオーバルシェイプフラワーコンチョですが、やはりこちらも類似作品では感じられないシルバーワークの質や重厚な迫力を宿しています。
そして、さらにこちらの作品のスペシャリティを高めているのがそれぞれにマウントされた美しいオールドナンバーエイトターコイズです。それぞれの表情には少しバラつきはありますが、色相のそろった石が使用されており、全てジェムクオリティを持つ素晴らしいターコイズです。また、おそらくあえてベゼル(覆輪)が石よりも高く造形されていることで石の破損を防いでおり、全ての石がクラックなどのないとても良いコンディションを保っています。


【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~60年年代頃まで採掘されていました。特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。採掘されるターコイズは、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が少なくなってしまいました。


【Joe H. Quintana】(Jose Higineo Quintana)ジョー・キンタナは、多くの賞を獲得しただけでなく、革新的な造形を生み出し、技術的にも頂点に達したインディアンジュエリーにおける最高のシルバー・スミスの一人です。 現在、有名作家として活躍する【Cippy CrazyHorse】シピー・クレイジーホースの師であり、父親としても有名です。

1915年にCochiti Puebloに生まれ、1932年頃からシルバースミスのキャリアをスタートさせたようです。1930年代後半頃には、【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(ユリウス・ガンズ サウスウエスト アーツアンドクラフト)に所属し、シルバースミスの一人としてジュエリーの制作に従事しました。当時のSouthwestern Arts and Crafts社には、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チーも在籍していた記録が残っており、優秀でクリエイティブな作家を生み育てるバックアップや技術の継承があったと推測されます。
第二次世界大戦中は造船の仕事に従事し、ブラック・スミス(金属(鉄)鍛冶)の技術を身に付け、戦後の1950年代頭頃にニューメキシコに戻り、ロスアラモスの【Turquoise Post】やアルバカーキに在った【Seligman's】、その他にも【Frank Patania Sr】フランク・パタニアの経営する【Thunderbird Shop】やManny Goodmanの【Covered Wagon】等、多くのインディアンクラフトショップに所属していたと言われています。 その間、1960年代中頃までになんと22本ものアートショーにおけるアワード受賞リボンを獲得しました。
1960年代後半には、【Irma Bailey】の経営する【Irma's Indian Arts & Pawn】等のために作品を制作、70年代にIrma's Indian Arts & Pawnが閉店するとコチティ族の家に戻ってシルバースミスとして活動を継続しました。

長いキャリアの中で、特に影響を感じさせるのが【Frank Patania Sr】フランク・パタニアです。1927年にサンタフェに【Thunderbird Shop】をオープンし、自身もアーティストとして評価の高いイタリア人作家のFrank Patania Srは【Joe H. Quintana】だけでなく、【Julian Lovato】ジュリアン・ロバト(1925-)や、【Louis Lomay】ルイス・ロメイ(1914-1996)にも技術やその美意識を教授した人物として知られています。
彼らは共通して高い独自性とインディアンジュエリーの伝統的で素朴な強さを持ちながら、新しい価値観や実験的な造形を生み出し、品位を感じさせる作品を多く残しました。 それぞれに強い個性を持っていますが、どこか共通する美意識を感じるのも特徴です。

ジョー・キンタナの作品はシンプルで洗練されたクリーンなデザインが特徴で、唯一無二のクオリティーを誇るシルバービーズや伝統的でプリミティブな技術を駆使し、非常に完成されたエレガントな作品を生み出すことを得意としています。
石の選別にも素晴らしい物があります。またそのシルバーワークは多岐にわたり、銀食器や花器など様々な作品を残していますが、やはりジュエリーのクオリティーや美しさは特別なものです。
1970年代頭に制作したコンチョベルトはDOORSの【Jim Morrison】が愛用したことでも有名になりました。


本作もナバホ・プエブロジュエリーの伝統的な技術やディテールを受け継いでいますが、Joe H. Quintanaの卓越した技術とコチティの持つクリーンで洗練された美意識によって、ナバホジュエリーにはない無駄のない造形美と高いスペシャリティが与えられています。

コンチョベルトは強い存在感を示し、スタイリングの要となり得るアイテムですが、本作の高い完成度や渋い質感は、性別を問わずラフなスタイルにもドレスにもフィットすると思われます。また、作者の突出した造形センスとオリジナリティが与えられることで伝統工芸品として作られたシルバージュエリーが、ウェアラブルアートとしても評価されるアートピースへと昇華されているようです。

作品が市場に出にくい作家の一人であり、特にこちらの様な大作といえるコンチョベルトはアメリカ国内を含め、大変貴重なピースとなっています。
Joe H. Quintanaという巨匠のアイデンティティーを感じ取れる作品であり、キャリア初期~中期に制作された資料価値も高いピースです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全体に細かなキズやシルバーのクスミ等が見られ、経年を感じさせますが、目立ったダメージはありません。また、ターコイズも全てダメージなく艶を保った素晴らしいコンディションを保っています。
Size

ベルト全長94.0㎝
ウエストサイズ63.0㎝~84.0㎝

バックル 縦 約6.4㎝ 横 約7.6㎝
コンチョ 縦 約5.2㎝ 横 約6.6㎝

Material

Ingot Silver, Gem Quality Number Eight Turquoise, Leather