HOME > 商品詳細ページ

  • NEW
ITEM CODE:
JOP004477

【Morris Robinson】 Hopi Antique Stamped Tag Earrings c.1930~

【HOPI】ホピの偉大な作家【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)の作品と推測されるピースで、同作者の特徴的な表情を持ったスタンプワークが隅々まで刻まれたタグに立体的なアールを与えることで構成したアンティーク/ビンテージピアスです。

こちらの作品は、1930年代~1940年代頃に作られたものと思われ、その制作年代により、元々はスクリューバックタイプのイヤリングだったことが推測されます。そして、正確な時期は不明ですが、1970年代以降にピアスへとカスタム/リフォームされたピースと思われます。

また、こちらの作品にはホールマーク(作者のサイン)が見られません。しかしながら、一見しただけでMorris Robinsonという作者を想起させる独特の表情を持つスタンプワークが刻まれており、アローモチーフのスタンプ(鏨)ツールによって作者を特定しています。
下記リンクの作品で全く同一のスタンプが刻まれており、同作者がスタンプツールを他者と共有していた可能性は低く、高い確率でMorris Robinsonによる作品であることが判断できます。
ITEM CODE: JNO011737
【Morris Robinson】 Hopi Antique Tag Pendant Necklace c.1930~


まだ現代のホピジュエリーの特徴を感じるデザイン/造形ではなく、ナバホジュエリーと共通した伝統的なシルバーワークによって造形され、トラディッショナルな印象を持ったアイテムです。
長方形をベースにして、全体に細かなスタンプワークが刻まれており、それらのデザインスタイルはとてもオーセンティックで伝統的なものですが、構成や一つ一つのスタンプ(鏨)ツールには、作者の個性と独自性が宿っているようです。また、左右それぞれに立体的なアールがつけられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。
アンティークインディアンジュエリー特有の武骨な雰囲気を漂わせ、タブ型のフェイスはクラシックで構築的な表情を見せながら、Morris Robinson独特のどこかキャッチーで有機的な質感とエレガントな印象を併せ持った作品に仕上げられています。


モチーフの【Arrow】アローは、『お守り』の意味合いを持ち、ナバホの最も古いモチーフの一つであり、同作者の作品では欠かせないスタンプと言えます。


【Morris Robinson】モリス・ロビンソンは、1901年にアリゾナ州北部のオライビに生まれますが、1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住します。その当時、幼かったことからも過酷な幼少期が想像されますが、このころの記録は残っていないようです。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

その後、1920年頃にはフェニックスにあるインディアンスクールに在籍しており、従弟である作家【Grant Jenkins】グラント・ジェンキンス(1909-1933)と共に暮らし、シルバースミスとしてのスキルも彼から学びました。
そして、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや本作の生み出された【Fred Wilson's Indian Trading Post】に所属しており、ほとんどのキャリアをフェニックスとその周辺都市で過ごし、シルバースミスとしての腕を磨きました。Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やRalph Tawangyawmaとも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。そして、そのころにはすでに多くの賞を受賞し、トラディッショナルなスタイルを受け継ぎながらも独自性のあるジュエリーを多く生み出しています。
1961年からは、スコッツデールにあった【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969)が経営する【Sakyesva Jewelry】で制作をしていましたが、Harry Sakyesvaが病気療養のためコロラド州に移るとMorris Robinsonもホートビラ=バカビに戻ります。バカビでは、兄弟と共に牧羊をして生活していましたが、シルバースミスとしてのツールは手放すことなく、僅かながらジュエリーの制作も継続していたそうです。その後、1984年にホピの村で亡くなっています。

またMorris Robinsonは、現在ではインディアンジュエリーのオーセンティックなデザインとして定着している造形スタイルを多く創出し、後世に残ました。それは、活躍していた当時から突出した技術による独自性を持った作品は多くの作家に影響を与えていたようです。そういった意味での貢献度は、ナバホのフレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やホピのRalph Tawangyawmaにも並ぶ偉大な先人であり、ミュージアムに収蔵される傑作を多く残しています。
また、その技術によりジュエリーだけでなくボックスやカトラリー等多くのシルバー工芸品が制作されており、【Charles Loloma】チャールズ・ロロマや【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイよりも早くゴールドジュエリーを制作していたことでも知られています。


こちらは、過去にあまり発見されていないイヤリング/ピアスというアイテムながらMorris Robinson独特の特徴を持ち、スクエアフェイスのリングや小さなピルボックスを多く制作した同作者の代表的な造形/デザインともいえるタグタイプの造形です。
シルバーのみで構成され、全体に細かくスタンプワークが施されることで、ビンテージアイテムらしい渋い質感と素朴でナチュラルな雰囲気を持っており、強い存在感は示しませんが、さり気なく多くのスタイルにフィットするピアスです。

オーセンティックで派手さのない作品ですが、アンティークインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と【Morris Robinson】モリス・ロビンソンという偉大な作家による普遍的な造形美を持つ作品であり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミ等が見られますが、ダメージの無い良好な状態を保っています。
PRICE:
27,500 円(税込)
SIZE:
片方 縦 約2.0㎝   横 約1.6㎝
MATERIAL:
Silver
SOLD OUT
HOMEへ
このページのTOPへ