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JBH014764

【Ralph Tawangyaouma】 Hopi Atq Crimped Wire Face Cuff c.1930~

【Ralph Tawangyaouma】 Hopi Atq Crimped Wire Face Cuff c.1930~
129,800 円(税込)
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【Hopi】ホピの偉大な作家である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品で、まだナバホジュエリーとの大きな差異のない1930年代~1940年代頃に制作されたと思われるピース。高度なシルバーワークによって作り上げられており、繊細で柔らかな印象も持った女性向けサイズのアンティーク/ビンテージバングルです。

ホピを代表する偉大な作家による作品ですが、まだホピの独自性を強く持っておらず、ナバホのシルバースミスによる作品との差異はあまり見られません。しかしながら、その繊細で完成された仕事やディテールに宿る作者の個性からは、ホピ族の持つ価値観やアイデンティティーも読み取ることが可能で、高い史料価値を持った作品となっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形された2本のトライアングルワイヤーをバンド/地金に構成し、センターからサイドにかけて細く、ターミナル(両端)に向けてまた広くなる美しいシェイプに造形されています。またそこに、正確で力強いスタンプワークが刻まれており、オーセンティックなディテールですが、このように細いトライアングルワイヤーに深くスタンプを刻み込むのは、大変高い技術力を必要とするディテールとなっています。
また、センターのフェイス部分には質の高いオーバルカットターコイズがセットされ、そのベゼルを囲むように施されたジグザグのシルバーワークがフェイスに奥行きと楽しい動きを与えており、とても効果的で特徴的なディテールとなっています。このようなディテールは『Crimped Wire』クリンプトワイヤー(波型をつけたワイヤー)とも呼ばれ、その発祥は不明となっていますが、1930年代~1940年代からみられるスタイルで、Ralph Tawangyaoumaと共にシルバースミスとして研鑽を積んだナバホの【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)も好んだディテールです。こちらの作品ではさらにそのエッジ部分にツイステッドワイヤーが施され、その外側には、シルバードロップ(ボール)が配されることで、大胆で独特なパワーを感じさせる表情に仕上げられています。
さらに、ターミナル(バングル両端)部分には、ワイヤー断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが備えられており、さり気なくリーフ(タバコの葉)をモチーフにしたアップリケが施されています。

これらのディテールはすべて伝統的なナバホジュエリーと同様の技術によって構成されていますが、少し繊細な表情やリーフなどの有機的なモチーフ、その柔らかな表情には、農耕民族であるホピ特有の美意識や価値観が感じられます。

また、本作のように当時から高名な作家によるジュエリーの多くは、同時代に観光客向けに作られたツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルと呼ばれるスーベニアアイテムのデザインソースとなっており、こちらの作品も量産化されたピースのデザインソースとなっており、それらの『オリジナル』作品という意味でもその希少性と価値を高めています。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれ、クラン(母系の氏族を表す動物)はヤングコーン。少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

1906年前後という氏がまだ10代前半のころにはすでにシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせていたとされています。1930年代~1950年代にかけては、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに所属し多くの傑作を残しており、Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。
特にラルフ・タワンギャウマは、一つの作品において異なった技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後生まれるオーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーにも多大な影響を与えているようです。また、その多岐にわたるジュエリーに関する技術は、ホピの職人ではとても珍しいインレイワークにもおよび、独特なツイステッドワイヤーや繊細なワイヤーワーク等、非常に卓越した技術によって多くの造形スタイルを実践・確立していました。

1964年には自身が育った故郷であるホートビラに戻りますが、ジュエリーの制作は少しづつ継続していたようです。そして1972年11月に亡くなられています。
ホールマーク(サイン)はこちらの作品でも刻印されている『サンダークラウド』(レインクラウド/雨雲にサンダー/稲妻)のデザインで、本作ではHOPIの頭文字『H』と共に刻印されています。作品によっては、スクラッチで刻まれているものも残されています。また、ホピのシルバースミスとしては、最も早くホールマークを使用した作家だとされています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもとても古い技術で構成されたアンティーク作品でありながら、丁寧なシルバーワークや独特のディテールは非常に素晴らしく、圧倒的なデザイン/造形のセンスを感じさせる作品。また、プエブロ(ホピ族を含む)の特徴的な自然をモチーフを抽象化/図案化したデザインや繊細なワイヤーワーク等には、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。

またその大胆で独自性を持ったデザイン/造形は、現代的でアーティーな魅力を備え、繊細でナチュラルな印象や有機的な表情により女性に向いたバングルとなっています。さらに、完成度の高いシルバーワークによって上質感とエレガントな雰囲気も漂わせており、大人向けのアイテムに昇華されています。

当時、多く生産されたツーリストジュエリーのデザインソース/模倣の対象となったことで、オーセンティックで伝統的な印象も受けますが、おそらく制作された当時には、強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であったと思われます。

アンティークインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマという偉大な作家による普遍的な造形美を持つ作品であり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、アンティーク作品でありながらとても良い状態を保っています。シルバーに僅かなクスミなどが見られますが、石を含めダメージやリペア跡などありません。
【Hopi】ホピの偉大な作家である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品で、まだナバホジュエリーとの大きな差異のない1930年代~1940年代頃に制作されたと思われるピース。高度なシルバーワークによって作り上げられており、繊細で柔らかな印象も持った女性向けサイズのアンティーク/ビンテージバングルです。

ホピを代表する偉大な作家による作品ですが、まだホピの独自性を強く持っておらず、ナバホのシルバースミスによる作品との差異はあまり見られません。しかしながら、その繊細で完成された仕事やディテールに宿る作者の個性からは、ホピ族の持つ価値観やアイデンティティーも読み取ることが可能で、高い史料価値を持った作品となっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形された2本のトライアングルワイヤーをバンド/地金に構成し、センターからサイドにかけて細く、ターミナル(両端)に向けてまた広くなる美しいシェイプに造形されています。またそこに、正確で力強いスタンプワークが刻まれており、オーセンティックなディテールですが、このように細いトライアングルワイヤーに深くスタンプを刻み込むのは、大変高い技術力を必要とするディテールとなっています。
また、センターのフェイス部分には質の高いオーバルカットターコイズがセットされ、そのベゼルを囲むように施されたジグザグのシルバーワークがフェイスに奥行きと楽しい動きを与えており、とても効果的で特徴的なディテールとなっています。このようなディテールは『Crimped Wire』クリンプトワイヤー(波型をつけたワイヤー)とも呼ばれ、その発祥は不明となっていますが、1930年代~1940年代からみられるスタイルで、Ralph Tawangyaoumaと共にシルバースミスとして研鑽を積んだナバホの【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)も好んだディテールです。こちらの作品ではさらにそのエッジ部分にツイステッドワイヤーが施され、その外側には、シルバードロップ(ボール)が配されることで、大胆で独特なパワーを感じさせる表情に仕上げられています。
さらに、ターミナル(バングル両端)部分には、ワイヤー断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが備えられており、さり気なくリーフ(タバコの葉)をモチーフにしたアップリケが施されています。

これらのディテールはすべて伝統的なナバホジュエリーと同様の技術によって構成されていますが、少し繊細な表情やリーフなどの有機的なモチーフ、その柔らかな表情には、農耕民族であるホピ特有の美意識や価値観が感じられます。

また、本作のように当時から高名な作家によるジュエリーの多くは、同時代に観光客向けに作られたツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルと呼ばれるスーベニアアイテムのデザインソースとなっており、こちらの作品も量産化されたピースのデザインソースとなっており、それらの『オリジナル』作品という意味でもその希少性と価値を高めています。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれ、クラン(母系の氏族を表す動物)はヤングコーン。少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

1906年前後という氏がまだ10代前半のころにはすでにシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせていたとされています。1930年代~1950年代にかけては、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに所属し多くの傑作を残しており、Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。
特にラルフ・タワンギャウマは、一つの作品において異なった技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後生まれるオーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーにも多大な影響を与えているようです。また、その多岐にわたるジュエリーに関する技術は、ホピの職人ではとても珍しいインレイワークにもおよび、独特なツイステッドワイヤーや繊細なワイヤーワーク等、非常に卓越した技術によって多くの造形スタイルを実践・確立していました。

1964年には自身が育った故郷であるホートビラに戻りますが、ジュエリーの制作は少しづつ継続していたようです。そして1972年11月に亡くなられています。
ホールマーク(サイン)はこちらの作品でも刻印されている『サンダークラウド』(レインクラウド/雨雲にサンダー/稲妻)のデザインで、本作ではHOPIの頭文字『H』と共に刻印されています。作品によっては、スクラッチで刻まれているものも残されています。また、ホピのシルバースミスとしては、最も早くホールマークを使用した作家だとされています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもとても古い技術で構成されたアンティーク作品でありながら、丁寧なシルバーワークや独特のディテールは非常に素晴らしく、圧倒的なデザイン/造形のセンスを感じさせる作品。また、プエブロ(ホピ族を含む)の特徴的な自然をモチーフを抽象化/図案化したデザインや繊細なワイヤーワーク等には、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。

またその大胆で独自性を持ったデザイン/造形は、現代的でアーティーな魅力を備え、繊細でナチュラルな印象や有機的な表情により女性に向いたバングルとなっています。さらに、完成度の高いシルバーワークによって上質感とエレガントな雰囲気も漂わせており、大人向けのアイテムに昇華されています。

当時、多く生産されたツーリストジュエリーのデザインソース/模倣の対象となったことで、オーセンティックで伝統的な印象も受けますが、おそらく制作された当時には、強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であったと思われます。

アンティークインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマという偉大な作家による普遍的な造形美を持つ作品であり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、アンティーク作品でありながらとても良い状態を保っています。シルバーに僅かなクスミなどが見られますが、石を含めダメージやリペア跡などありません。
Size

レディースサイズ M - L 程度
メンズサイズ XS - SM 程度

内径最大幅 約55.0㎜    正面幅(高さ) 約29.3㎜
内周 約130㎜    開口部 約25㎜
Inside Measurement 5 1/16inch   opening 1inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。こちらは、メンズのMLサイズ以下、女性のMサイズ以上の方であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Silver, Turquoise
        約24.6g