【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的なディテールによって構成された『BoxBow』と呼ばれる造形スタイルの作品で、細部まで丁寧なシルバーワークによって作り上げられたアンティーク/ビンテージスカッシュブロッサムナジャネックレスです。
1940年代~1950年代頃に制作されたピースと思われ、ナジャネックレスの中でも本作のような造形スタイルは、1910年代後半から現在に至るまで見られる伝統的なスタイルの一つです。それは、【Box Bow】(プレゼントボックスのリボン)というリボン型のシェイプを持ち、それぞれにスタンプワークが刻まれた独特なスカッシュブロッサムパーツが特徴的なスタイルとなっています。
トップのナジャは比較的小さいサイズとなっており、キャストではなくインゴットシルバー(銀塊)から成形された2本のトライアングルワイヤーと1本のツイステッドワイヤーで構成されており、センターと両端にターコイズがマウントされたオーセンティックなデザインの作品です。
また、シルバービーズ等もベンチメイド(ハンドメイド)されています。すべて古い製法と技術で作られており、確かな技術を感じることのできる作品です。現在では限られた作家しか作らないベンチメイド(ハンドメイド)のビーズは、材料の加工からの全ての工程を手作業により作り上げられており、コンチョを作るような手法で半球体を制作し、それら二つをロウ付けすることでビーズに成形しています。そのため、その形状や大きさは不均一ですが、独特の味わいが感じられます。そこにそれぞれに綺麗なターコイズがセットされたBox Bowタイプのスカッシュブロッサムパーツが左右に18個並べられています。それにより、控えめながら存在感と奥行きのある造形に仕上がっています。
トータル21個セットされたターコイズも大変味わい深い石で、美しいくナチュラルな色相とアーシーな煌めきを見せています。無添加の天然石である為、それぞれに澄んだ水色~グリーンまでマルチカラーになっていますが、その変色が生み出すマルチカラーもビンテージ独特の特徴であり、作品の持つ複雑な表情とナチュラルな質感、さらに作品の奥行きを生み出しているようです。
モチーフの【Naja】ナジャそのものは、もともとは馬蹄をもとにしたデザインで、インディアンアートにおいては子宮を表す造形として用いられ、大地や自然と子孫繁栄、それに女性を称賛する意味合いが込められているそうです。
また、【Squash Blossom】スクワッシュブロッサムは『豊穣』を表すかぼちゃの花(本当は石榴の花)です。 こちらはボックスボーという伝統的でスペシャリティのある造形スタイルを持ち、花弁が4枚にデザインされています。
伝統的でプリミティブな技術・製法ながら繊細で丁寧なシルバーワークは、可憐で端整な印象を作り上げており、武骨でありながら柔らかくナチュラルな印象を演出します。また、少し控えめなサイズ感は、女性にも向いた印象とサイズ感のネックレスです。アンティークインディアンジュエリー独特の深遠な味わいと経年による迫力のある雰囲気を漂わせており、多くのスタイルによく馴染むと思われます。
伝統的なスタイルを受け継ぐトラディショナルな造形や、アンティークインディアンジュエリー独特のクオリティーを持つシルバービーズで構成された作品であり、とてもコレクタブルでトレジャーハントプライスな作品となっています。
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コンディションも良好で、特にダメージなくビーズやスカッシュブロッサムパーツには、制作時のムラやわずかな歪みなどが見られますが、良いコンディションを保っています。
また、ターコイズについても変色やマトリックス部分には天然石が持つ凹凸が見られますが、目立ったダメージはありません。