【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイル、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる1910年代~1950年代当時、観光客向けに制作されたピースで、サンダーバードなどが全体にスタンプされ、さらにシェルコンチョのリポウズが連続で施されたアンティーク/ビンテージバングルです。
こちらの作品は、1910年代から2016年2月までオクラホマ州タルサで運営されていた長い歴史のあるトレーディングポスト『THE INDIAN TRADING CO.』で保管されていたピースです。
1920年代~1940年代には世界恐慌や第二次世界大戦の影響を受け、居留地から離れ近隣の都市に移住したナバホ/ズニ/プエブロのインディアンも多くいたようです。中でも【Route 66】沿いの町に多くのインディアンが流入し、タルサにあったTHE INDIAN TRADING CO.でも多くのインディアンシルバースミスがこちらのような観光客向けジュエリーを制作していたようです。
こちらの作品も1930年代~40年代に作られたものと思われ、スタッズの様なシェルコンチョ(貝がモチーフ)のリポウズが大きさのグラデーションをつけて羅列されたフレッド・ハービースタイルを代表するデザインの一つ。さらに、ベースとなるシルバーには全体に、サンダーバードやバタフライ(蝶)を表す模様やサボテンの花等、マルチモチーフのスタンプワークが施されており、フレッド・ハービースタイルのピースながら武骨で厳つい印象に仕上がったバングルです。
一部の工程は機械が用いられているようですので、ハンド&マシンメイドのハイブリッドなピースですが、ビンテージインディアンジュエリーの味わい深い表情を持っています。
【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。
【Butterfly】蝶(サイドにあるリボン型の紋様)は、永遠の命を表すとされています。
【Cactus Flower】サボテンの花は、求愛や求婚を意味しています。
キャッチーなモチーフによるポップでアメリカンマスプロダクトな質感と、インディアンジュエリーの持つ武骨でエスニシティーな味わいを兼ねそろえた作品です。
また、アンティーク作品特有のなめらかなシルバーの肌は腕に良くなじむ装着感があり、シルバーのみで構成されたビンテージインディアンジュエリーらしい印象と程よいボリューム感はさり気なくスタイリングしやすいバングルです。
着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
コンディションも良好 【OLD NEW STOCK】(デットストック)です。長い保管期間のため、シルバーに多少のクスミ等は見られますが、使用感のないコンディションです。